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東方外遠記  作者: 颯人
第三部 最終章 東方操壊狂 ~The east Chastity Destruction lnsanity~
206/261

覚悟の強さ

今回は早く更新する代わりに文字数が少ないです。

磔side


「さて、修行の続きを始めるわよ。」


そう言い桜は俺とアリスに向かって桜の花型の弾幕を放ってくる。


「またか、アリス、対処方法はわかっているな?」


「ええ、わかっているわ磔。」


攻撃を当てれば弾幕が爆発して量が増える。どうするか?話は簡単だ。


「全て避け切ればいい!!」


俺とアリスは高速移動で桜の弾幕を避け、代わりに弾幕を放つ。だが桜も反撃されるのはわかっていたのか、慌てる様子もなく俺とアリスの弾幕を避ける。


「私一人じゃ駄目か。なら増やすまでよ!!」


そう言い桜は四人に分身する。ったく、厄介なのが来たな。


「これは避けられるかしら?」


桜四人は俺達がいる空間を埋め尽くす程の弾幕の量を放ってくる。これ避けれるのか?


「アリス、どうする?」


「……磔、私の近くに来て。」


アリスにそう言われ、俺はアリスの隣に行く。何する気だ?


「遅いわよ!!」


俺がアリスの隣に行った瞬間に、桜の弾幕がぶつかった。


「ふぅ、死ぬ気になったから少しは楽しめると思っていたのに、つまらないわね。」


「それはどうかしらね桜?」


アリスはそう言い人形を操って桜の周りを囲む。ざっと百体だな。よく用意したもんだ。


「あの弾幕の量を避けたのね、ちょっと予想外だ「避けてないわ、防いだのよ。」!!」


「ちなみに人形でな、アリスの人形もパワーアップしている。」


俺がアリスの隣に行った瞬間に、アリスは目の前に盾を持った人形を配置した。勿論俺の前にもな。


「私の人形で桜の弾幕を防いだ。人形をよく見なさい桜。」


「人形一体一体に炎が付いている。これはやられたわね。」


アリスは人形一体一体に額の炎を宿した。そうすることで人形もパワーアップ出来るらしい。にしても百体以上人形がいたんだな。


「そして桜を囲った人形は、攻撃用の人形なの。」


アリスがそう言い手に霊力を込めると人形から弾幕が放たれる。うわっ、えげつな。


「くっ!!」


桜は囲まれた範囲で避けているが、被弾はしているな。


「今までやられた分のお返しよ!!」


「これはまずい……とでも言うと思ったのかしら?」


ん?桜の体が一瞬ブレた、って分身か!!


「残念だったわね、分身はいつでも出来るのよ。くらいなさいアリ「そんなことわかってたわよ。」何!?」


桜の分身がアリスの後ろからお札を放とうとした時に、アリスの人形6体が桜の体に引っ付いた。んっ?俺は何してるかって?あることの準備さ。


「そんなことは予想出来ていたわよ桜。分身対策も無しに包囲する攻撃なんかしないわよ。」


「鬱陶しいわねこの人形!!」


桜が人形を引き剥がそうとした時に、人形が黄色く光出す。眩しい!!サングラスかけよっと。


「あっ、その人形は引っ付いたら爆発する仕組みになっているわよ。」


そう言いアリスは指を鳴らす。すると桜に引っ付いていた人形は爆発した。アリスって危ない人形も作ってたんだな。


「これでダメージは与えたわね。ふぅ。」


そう言いアリスは額の炎を消した。時間切れかな?


「流石に、二百体くらいの人形を短時間に操るのはちょっと無理があったみたい。」


「二百体も操れる時点で凄いけどな。」


さて、桜の様子は……あっ。


「ふふふ、私が不死者じゃなかったらやれていたわね。」


桜の様子が今までとは違う。あれは、本気だな。本気の本気になっちまった。


「楽しいわね、でも私が負けるわけにはいかないのよ。」


そう言い桜は人さし指を動かした。何が来る?


「ってやべぇ!!」


アリスの真上に大量の弾幕があった。あの動作で数百個の弾幕を作れるのかよ!!


「アリス!!避けろ!!」


「遅いわよ!!」


俺が叫び終わると同時にアリスに弾幕が降り注ぐ。


「きゃああああああ!!」


「アリス!!」


弾幕が降り注いだお陰で煙が舞う。くそっ、これじゃあアリスの様子の確認が出来ねぇ!!


「大丈夫よ磔、全身の骨や筋肉をズタズタにしたけど、死んではないわ。」


「…………。」


死んでないなら何してもいいって訳じゃねえんだよ桜。


「さて、次は磔の番よ。せいぜい足掻きなさい。足掻いてくれないと面白くないわ。」


そう言い桜は自分の後ろに大量の弾幕を配置する。脅しのつもりか?


「桜、お前は不死者なんだよな?何しても死なないんだよな?」


「ええそうよ、体が粉々になっても再生するわよ。」


そうかそうか、それは好都合だ。新しく出来た技が思う存分試せる。


「桜、今日でお前との修行を終わらせる。俺の覚悟を見せてやるよ。」


そう言い俺は一本の刀を取り出す。刀身の色は黒色だ。


「それは楽しみね。期待しないで待ってるわ。」


期待しないで待ってるか、その強気な口調を崩してやるか。


「それは出来ないな!!」


「えっ、くっ!!」


俺は桜の後ろに超高速移動で回り込んで右手で桜の頭を殴り飛ばす。桜は吹き飛ばされた直後に空中で体勢を立て直した。


「嘘っ、この私が見切れなかった。何をしたのよ磔!!ってその左手に持ってる2刀の刀はどこから出したのよ!?」


「この刀か?この刀は元々は一つだ。」


俺が幻想郷から追い出された時に作った刀だ。しばらく出番がなかったから忘れている人が多いと思うけどな。


「俺はアクセルドライブを使った反動で3日寝込んでいた。でも、ただ寝込んでいた訳じゃねえぞ?」


説明する前に刀を元の状態に戻してと。


「何をしたのよ?」


「俺は元々3つの能力を持っていた。一つ目は゛想像を現実にする程度の能力゛、二つ目は゛不可思議な力を無効化する程度の能力゛だ。」


霊斗達が来てからの戦闘ではこの2つの能力を使っていた。


「そして3つ目、゛自然現象を操る程度の能力゛があった。でも3つ目の能力は、ほぼ使っていなかった。」


「その使っていなかった3つ目の能力を磔が手に持っている刀に移したってことかしら?」


ご名答、自分が使わないなら刀に取り込めば何か役に立つと思ったんだ。


「試しにアクセルモードの状態で刀を持っても使い方がわからなかった。でも、この額に炎を灯した状態で刀を持ったら使い方が自然と浮かんできた。」


今のモードは何て名前を付けよう?後ででいいや。もし読者の人で俺が今なっているモードに名前を付けてくれる人がいたらメッセージで送ってくれ。


「行くぜ、先に桜がくたばるか、俺がくたばるか、根比べと行こうじゃねえか!!形態変化(カンビオフォルマ) モードヴェント!!」


俺がそう叫ぶと、刀が光って2刀の刀の持つ部分の一番下の所がくっつくような刀が現れた。


「形態変化はいくつあるのかしら?」


「教えねえよ。教えたら面白くないだろ。」


ちなみに形態変化後の武器を使ったスペルもある。それは次回に持ち越しだな。










霊斗side


「まさか磔が能力3つ持ちとはな。しかも使わないからって刀に能力を取り込むとか、やること滅茶苦茶だな。」


でもそのお陰で刀の形態変化とか出来るようになったのか。滅茶苦茶に見えてきちんと考えているんだな。


「霊斗ー、磔と桜はどうなってる?」


「それは気になるな。磔の新しいモード、それに加えて新しい武器。とても気になるな。」


そういや隣に幻真と黑狂がいるの忘れていた。幻真と黑狂は今は休憩している。と言っても俺が二人に磔の戦いを見せたいから休憩にしたんだけどな。


「早く磔と剣の修行をしたいな。磔の技を盗みたい。」


「抜け駆けは許さないぞ黑狂!!磔の技は俺が最初に盗むんだ!!」


何やら二人で盛り上がってるな。俺も誰かの技を暇潰しに盗もうかな。


「おーい、霊斗ー!!」


「んっ?どうした恵生?」


扉から恵生が出てくる。観光は終わったのか?


「暇だー!!何か暇潰しになるものねえの?」


「そんなものはない、恵生も誰かに何か教えてやれよ。」


暇なら今修行中の幽透や終夜の手伝いに行けよ。


「俺は戦いは嫌いだからな。今幽透と終夜の所に行ったら絶対に戦う事になるから行きたくない!!」


まあ国下に戦いを挑まれそうだけどな。国下は恵生を見た瞬間に、戦いたいっていう顔をしていたからな。


「ねえ国下!!何時になったら終わるの!?」


「俺もう駄目だ……。」


あっ、幽透と終夜が倒れているな。でも国下は余裕の表情で手をボキボキと鳴らしている。


「俺が良いと言うまで終わらないぞ幽透、終夜。」


「「ひえぇぇぇぇぇ!!!」」


頑張れとしか言い様がないな。でも国下はまだ優しい方だと思うけどな。


「霊斗、月の観光の土産のアイスを食べなから磔と桜の戦いを見ようぜ。」


「そうだな、恵生、どっちが勝つと思う?」


「どーでもいい。おっ、このアイス旨い!!」


恵生は真面目になれば皆のいい修行相手になるんだがな。まあ、仕方ないか。


「恵生、俺と黑狂の分は?」


「食っちまった。めんごめんご!!」


……ドンマイ。

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