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東方外遠記  作者: 颯人
第三部 最終章 東方操壊狂 ~The east Chastity Destruction lnsanity~
202/261

磔vs???2

今回も磔とコラボキャラの戦いです。一人一人戦い方が違うから書くのが大変……。

「さて、次は誰が来るんだ?」


そろそろチートな奴等が出てきそうだ。国下は例外としてな。


「僕が行くよ。磔と戦ってみたかったんだ。」


今度は幽透か。どんな攻撃をするか楽しみだな。


「言っておくけど、手加減はしないぜ幽透?」


「それはこっちの台詞だよ磔。じゃあ行くよ!!アルテマバースト!!」


そう言い幽透は色の無いマスパを放ってくる。って色が無い!?何で!?


「うわっと!!」


俺は横にステップして幽透のアルテマバーストを避ける。本当に色んなマスパがあるな。


「何でレーザーに色が無いんだ幽透?」


「このアルテマバーストは無属性の魔法だからね。例えば炎属性ならオレンジや赤、闇属性だったら黒の色が付くけど無属性は無色になるんだ。」


幽透は魔法を使うのか、これはまた幻真や国下と違うタイプだな。


「そんじゃ、もう一発!!」


そう言い幽透はレーザーを放ってくる。格闘の次は魔法かよ。まあ、相手が魔法で来るならこっちも魔法で対抗するか。


「破道の三十一 赤火砲!!」


俺は赤色の弾幕を大量に放ってアルテマバーストを押し返す。鬼道って魔法の部類に入ったっけ?まあいいか。


「何!?僕の知らない技だね!!」


さて、ここら辺で幽透の持っている能力を推測してみるか。魔法は使える、他わからん。うん、わかんね!


「俺も幽透が使っている技は知らないな。初めて見たぞ。」


「そりゃどうも!!ガンガン行くよ!!神威!!」


次はどんな魔法……って幽透がいねぇ!?何処に行った!?


「こっちだよ!!」


俺の後ろに幽透がいて霊力を込めた拳で殴ってくる。くそっ、反応できねぇ!!


「あぐっ!!は、速すぎだろ!!」


俺の背中に当たり吹き飛ばされる。スピードもあるしパワーもある。厄介な技だ。


「僕は遠距離でも近距離でも戦えるんだよ。もう1回神威!!」


そう言い幽透は音速の3倍以上のスピードで俺に向かって殴ってくる。でたらめな速さだけど、幽透が通った所が雷みたいにバチバチとなるから反応できなくもない!!


「喰らえ!!」


「2度も喰らうかよ!!縛道の八 斥!!」


俺は幽透の拳を手の甲で防御する。まあ、ただ防御するだけではなく手の甲に霊力の塊を纏わせる。そして、幽透の拳が当たった時に霊力の塊を爆発させる。


「うわぁ!!何で!?」


幽透は俺の手の甲の霊力の塊が爆発した衝撃で吹き飛ばされる。これ使えるな!!


「教えねえよ!!破道の四 白雷!!」


俺は右手の人さし指を幽透に向け、人さし指から雷を纏った細いレーザーを放つ。


「うわわっ!!危ないよ!!」


幽透は横に移動しながら避けていく。全然危なっかしくねえだろ!!幽透の表情が焦ってるように見えねぇもん。


「磔のその技はなんだい?自分で編み出したの?」


「いや、俺の友人が得意とする技。俺はそれを模倣しただけ。」


絢斗は全ての破道、縛道をつかえるからな。俺は全ての破道や縛道を使えるって訳じゃねえんだよな。


「じゃあ磔は技を真似できる能力ってことかな?」


「まあ、大体は合ってる。」


厳密には違うけどな、俺の能力は戦いが終わってから言うつもりだし。


「ちなみに僕は゛能力を司る程度の能力゛だよ!!」


司る、つまり能力を理解し使う事が出来るということか。


「でも今回は使わないよ、自分の力だけで磔に勝ちたいからね!!」


「そうかい、でも後悔するなよ!!破道の五十四 廃炎!!」


俺は円盤状の弾幕に炎を纏わせて幽透に向けて放つ。対する幽透はその場を動かずにスペルカードを上に掲げる。


「そろそろ本気で行くよ!!エターナルオーラ!!」


幽透がそう叫ぶと白色と黒色のオーラを纏う。二属性のオーラを纏えるのか!!しかもオーラに触れた廃炎が粉々になったし。


「そのオーラはどうやって出してるんだよ?」


「愛情と怒りで出している。これは魔力を消耗するから一気にカタを着けるよ!!デュアルクリムゾン!!」


そう言い幽透は俺に向かって乱打をしてくる。デュアルだから両手を使ってるのか!!


「っ!!速いな!!」


「僕の乱打を避けれてる磔に僕は驚いてるよ!!」


俺は幽透の乱打を避けたり、受け流したりしている。けど、ちょくちょく当たってるんだよ!!くそ痛てぇんだよ!!


「けど、このまま押しきる!!」


っ!!更に乱打のスピードが上がった!!これ以上は避けれねえ!!


「破道の「させないよ!!隙を見せたね!!」しまっ!!」


俺が技を使う瞬間に幽透は俺の頭に蹴りを放ってくる。慌てて手でガードするが、そのせいで隙が出来ちまった!!


「はあああぁぁぁぁ!!!」


「ぐぅ!!ごぶっ!!がぁ!!」


や、やべぇ!!これ以上打撃を受けたらヤバイ!!


「最後の一発!!」


こうなりゃ予定変更だ、もう少し取っておきたかったけど使うしかないな!!


「想符 アクセルモード2!!」


幽透の攻撃が当たる瞬間にアクセルモード2を使い、その衝撃波で幽透を吹き飛ばす。


「まだこんな力を持っていたなんてね!!」


「そろそろ終わりだ幽透、破道の八十八 飛竜撃賊震天雷砲!!」


俺は拳から大きな光線を放つ。アクセルモード2になったから上位の技も使えるな。


「くっ!!イージスの盾!!」


幽透の周りに白と黒の結界が現れて俺の破道を防いだ。けど、相当の魔力を使うらしく幽透は肩で息をしていた。


「はぁ、はぁ、次に使う技が僕の最後の技だ!!マスターホーリネススパーク!!」


幽透から白色と黒色の魔砲が放たれる。こりゃ当たったら終わりだな。魔砲に込められてる魔力の量が半端ない。


「想符 四重結界!!」


当たらなければどうってことないけどね。俺の前に4枚の結界を張る。これで足りるかな?


「そのくらいの結界では止められないよ!!」


ピシッピシッ!!


うぉい!!幽透の魔砲が当たった瞬間に4枚の結界にヒビが入ったぞ!!


「行っけえぇぇぇぇ!!!」


バリィィィン!!


マジかよ!!壊れたよ俺の結界が!!15秒も持たなかったよ!!


「ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!」


「これで僕の「なんてな、縛道の八十一 断空!!」えっ!?」


こうなることは予想出来ていたから俺に魔砲が当たる瞬間に透明の結界を張る。言っておくが、この結界の強度は強いぞ。


「中々にいい魔砲だったよ幽透。」


俺の断空で幽透の魔砲は防ぎきった。これも破れたらもうお手上げだったけどね。


「嫌味にしか聞こえないよ。でも僕はまだこの結界があるよ!!」


「そうかい、想符 ソーラーレーザー!!」


俺は腰のポーチから銃を取り出し、幽透に向かって細い光線を放つ。


「この結界があるからその細い光線ではがふっ!!」


「悪いな、俺に結界なんて意味無いんだわ。」


良太の能力を使ったら結界なんて紙に等しいからな。まあ、銃を使うスペルでしか良太の能力は使えないけどな。ちなみに良太は全てを撃ち抜く程度の能力だぞ。


「僕の……負けか。」


そう言い幽透は倒れた。それと同時に幽透の周りの結界が無くなった。


「ふぅ、誰か幽透運んで。」


「私が運ぶわ。」


ああ、頼むって何で桜が居んの!?修行はどうしたんだ!?


「桜、お前修行は?」


「まずは磔の戦いを見てもらおうと思ったのよ。皆磔の実力が知りたいって言ってたし。」


まあいいんだけどさ、いきなり現れるなよ。


「磔がどこまでやれるか楽しみにしてるわ。精々頑張りなさい。」


「わかったよ、さて、次は誰だ?」


ここで霊斗とか来たら終わりだな。


「次は俺だ、よろしくな磔。」


「次は黑狂か、悪いが連戦でしんどいから手短に終わらせてやるからな!!」


流石に4連戦はキツイ。まあ、まだアクセルモード2の状態だからいいか。


「悪いがそうもいかない。2話前から戦いたくてウズウズしていたんだからな!!」


「メタイから!!そんな発言すうおっと!!」


俺が言い終わる前に刀で斬りかかってきたので木刀で受け止める。刀の刀身は黒色か。


「よくその木刀は折れないな。」


「そういう木刀なんだよ。魔法の次は剣術か、面白え!!」


俺は黑狂の刀を受け流して斬りかかる。それを黑狂はもう1つの刀で受け止めた。もう1つも黒色かよ。


「二刀流じゃないと駄目だな。いや、能力を使えば行けるか。」


「何ぶつぶつ言ってんだよ黑狂、隙があるぞ。想符 伐蔡斬!!」


俺は木刀を1度腰にしまって、居合い斬りの構えをする。そしてそこから高速で黑狂に近付き黑狂に10回程の乱舞をする。


「ちっ、これは使いたくなかったが!!」


ボキン!!


「えっ?あっ!!マジかよ!!」


5回目まで黑狂に木刀で攻撃していたが、6回目の時に黑狂の刀に木刀が触れた途端、木刀が折れた。


「俺は゛硬度を操る程度の能力゛を持っている。俺の刀を硬くして磔の木刀を折った。」


「それなら木刀が折れてもおかしくないな。ったくお気に入りの木刀だったのに、弁償してもらうぞ黑狂。」


何回俺の木刀は折れるんだよ。今度は絶対に折れない木刀にしようかな。


「武器がない今が勝機!!一刀横薙ぎ 次元斬!!」


黑狂は1つ刀をしまった後、目を閉じた。何だ?攻撃しないのか?


「何だよ、何もねえのかってマズイ!!」


俺は嫌な予感がしたため自分の足を払って後ろに倒れる。倒れてる最中の俺の真上に刀が通った。これ倒れなかったら俺の胴体真っ二つだったぞ!!


「よく避けたな磔、これで決めるつもりだったんだが。」


「何の構えもしねえなと思ったら踏み込み無しでここまで斬撃が届くのかよ!!」


俺と黑狂の距離は10メートルあった。その距離を刀を横に振るっただけで届くのかよ。


「まっ、俺が今手に持ってる黒刀『黒骸(くろむくろ)』の性質も使ってるけどな。この黒骸は霊力を込めると斬撃スピードがかなりアップするんだよ。」


チートな刀だな。ということは黑狂のもう1つの刀も何か性質があんのかな?


「もう1つの方は威力がアップするのか黑狂?」


「大体そうだね。やはり磔と戦って良かった。この黒骸に霊力を込めて放つスペルを避けた人は少ないからな。」


そりゃどうも、さて、どう対処するかな。


「さて、いくか。」


そう言い黑狂はもう1つの刀も抜いて俺に斬りかかってくる。おい!!俺は今武器ないんだぞ!!


「ちょちょちょ!!タンマタンマ!!」


「そんなものは知らない!!」


黑狂が二刀で攻撃してくるのに対し、俺は弾幕で作った刀で応戦するが、黑狂の持つ刀の黒骸じゃない方の刀に当たると一瞬で俺の刀は粉々になる。これじゃ攻撃出来ないな。


「弾幕で刀を作れるのか、でもこの黒刀『涅狂くりぐるい)』の前では無意味!!」


「ったく、黑狂の刀は本当にチートな刀だな!!」


「口を動かす前に体を動かしたらどうだ磔?せいっ!!」


くっ!!脇腹に黑狂の刀が擦った!!このままじゃマズイ。


「打開策を考えてるようだが、その考える時間も与えねえよ磔!!黒刀一刀歩み殺し刹那の如し!!」


名前長いわ!!よく噛まずに言えたな!!


「涅狂の方の刀はしまうのか。黑狂、何する気だ?」


「この技は黒骸で行うんだよ。1つ言っておく磔、この技は避けれねえよ。」


そう言われると避けたくなるな!!んっ?黑狂が左足を小さく一歩踏み出したな、来るか!!


「…………。」


何だ?黑狂がただ俺の横を通り過ぎただけだ。何なんだよ?


「これで、終いだ。」


そう言い黑狂が刀を鞘に収めた時に、俺の体中に斬られた痕が付いていた。


「そ、んな……。」


「だから言ったろ?この技は避けれねえよって。身構えても無駄だ、急所は避けたから死にはしない。だが、この勝負は俺の勝ちだ磔。」


「格好付けてるところ申し訳ないんだけど、俺生きてるからな黑狂。」


そう言い俺は黑狂の背中に蹴りを放つ。黑狂は反応が出来ずに吹き飛ばされる。


「ぐふっ!!何故だ!?何故動ける磔、そして何で傷が脇腹しかねえんだよ!?」


黑狂はあり得ないと言わんばかりの表情をしていた。そこまで驚くのかよ。


「隠密歩法 四楓の参 空蝉。黑狂の技で攻撃したのは俺の残像だ。残念だったな。」


本当にあのアニメの技って使えるな。絢斗め、本当に良いところに目をつけてるな。


「けど、素手で戦うのか磔?」


「んなことしねぇよ。刀を取り出すんだよ。」


俺は自分の横にスキマを展開して、そこから刀を取り出す。久々の登場だな。


「この刀は真桜剣、さっきの木刀とは違うぞ黑狂。」


「いいねその刀は。鞘に収まってる状態でもわかるよ。」


「さて黑狂、次の技で終わらせてやる。もし避けれたら黑狂の勝ちでいいぞ。」


今からやる技も本当に久し振りだ。あっ、加減がわからねえ。まあ黑狂なら大丈夫か。


「そんなルールはいらない。さっきは俺が見せたんだ、次は磔の番だ!!」


「そうかい黑狂、目を見開いておきな!!想符 幻狼風雷破斬!!」


そう言い俺は刀を鞘から抜いて黑狂に斬りかかる。それを黑狂は刀で受け止める。


「それだけか!?」


「な訳ねえだろ、ここからだ。」


次に俺は高速で黑狂の右横に移動し、斬りかかる。


「っ!!危ねぇ!!」


黑狂はもう1つの刀で防ぐ。だがそれじゃ防げないぞ?


「がら空きだな黑狂。」


「今度は後ろ「その攻撃は終った。俺は今左に居るぞ。」うぐっ!!は、速い!!」


まあ、俺の今使った技を解説すると攻撃する対象の周りを超高速で動き回り斬撃を放つという技だ。相手が反応して防御したら防御のない所に移動して攻撃をする。その繰り返しだ。


「うぐあぁぁぁぁぁ!!!」


合計八十連撃の斬撃を黑狂に放った。そのうち最初の10までは防がれたな。


「ふっ、いい技、だった。俺も、その技を、修得してえな。」


「お前なら出来るさ黑狂、後で教えてやるよ。」


俺がそう言い終わると黑狂は後ろに倒れた。ふむ、気を失ったか。まあ峰打ちで攻撃したから命に別状はないだろう。


「ちなみに能力を使って黑狂の体を硬くしても結果は同じだったからな。」


俺は気を失ってる黑狂にそう言う。俺には能力や弾幕を無効化する能力やスペルがあるからな。


「さて、続きはまた次回だな。次回辺りで俺と誰かの戦闘は終わりだな。」


「次は俺と戦えぇぇぇぇ磔ぅぅぅぅ!!!」


終夜暴れるな!!戦ってやるから落ち着け!!


「終夜に勝ったなら俺とだぞ磔。」


えっ、霊斗と戦うの?もし俺と霊斗が戦ったなら、俺は生きて帰れるのか?


「俺は戦わねえぞ、めんどくせえからな。おっ、このジュース旨い!!」


恵生は戦わないのか。良かった、何か恵生には勝てる気しねえもん。霊斗にも勝てる気しねえけど。


「じゃ、頑張れよ霊斗。」


「おうよ恵生。さて、今から準備体操でもするかな。」


やめてくれ霊斗、そのままでいいから!!準備体操とかしなくていいから!!


「その前に俺が磔をケチョンケチョンのギッタンギッタンのボッコボコにしてやらぁぁぁぁ!!!」


終夜とも戦いたくねえ。殺る気満々じゃん。


「頑張れよ磔、俺はここから応援してるぞ!!」


幻真はもう動けるまで回復したのか。案外タフだな。


「磔がどこまで行けるのか楽しみだ。むっ、この酒旨い!!」


国下、まだ午前だぞ?酒飲んでいいのかよ。


「うわっ!!国下酒臭いぞ!!どんだけ飲んでるんだ!?」


「まだ一樽しか飲んでないぞ幻真。まだまだこれからだ。」


いや、おかしいだろ。一樽って、ここの酒を飲み尽くす気か?


「もう飲むなよ!!恵生も何か言ってくれよ!!」


「この酒旨いな!!国下、もう一杯くれ!!」


「おう!!まだまだあるからどんどん飲め恵生!!」


……俺は見てない。何も見えなかった。いいね?俺は何も見てないからな!!恵生と国下が酒をがばがば飲んでいるのしか見てないからな!!


「まあ、次回も見に来てくれよ。」



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