宿泊出来る場所を探せ
2019/1/23 この話を大幅に修正しました。次回以降も修正しますが、日にちが空くので話が噛み合わない部分が有りますが、そこは飛ばしてください。
霧の湖
「いやー、すっかり暗くなったな。」
紅魔館を出たときにはもう真っ暗だった。着いたときが昼過ぎくらいだったから、結構な時間居たな。
「これは、野宿かな。」
携帯用スキマにキャンプセットがあるはずだから取り合えず大丈夫かな。あとは広いスペースか。
さて、何処かにないかな?おっ、彼処がいいな!
「テント設営っと。しかし、暗いな。」
月明かりと星明かりしか光源がないからな。火とか焚いたら妖怪とか出てきそうだし、ってか今夏だから火なんていらないんだよな。
「よし、設営完了っと。」
荷物をテントの中に置いてと。ふぅ、ここ最近色々な事があって疲れたな。何処かでじっくりと休みを取りたいもんだ。
「さて、色々あって疲れたし寝ますか、その前に夕食と。」
鞄の中からカ○リー○イトと栄養ゼリーを取り出す。家から持ってきた荷物は紫が携帯用のスキマをくれて、その中にしまってるよ。
「ちょっと量が少ないけど、まあ持つだろ。すぐ寝るしな。」
それを食べ終え、周りにお札を張る。これは家にあったやつでそのお札の範囲内に誰かくると俺に知らせてくれるという便利なものだ。何で家にあったかは知らんけどな。
「ふぅー、星がきれいだな。」
外にいたころでは見られなかった景色である。これを見ると色々思い出すなぁ。
「あいつらは元気かな、いかんいかん。取り合えず寝よう。」
おやすみ、明日は住むところを探さないとな。
「あっ、トイレどうしよう?」
次の日
俺は朝日の光で起き、釣りをしている。魚がとても食べたくなっかからだ。本当に食べたくなったんだ!
「釣れるかな?おっ!!」
竿に振動が来たので思いっきり振り上げる。釣れたのはマグロでした、少し小ぶりだけど。
「いや何で!?湖は海水魚は生きられない筈じゃなかったっけ?霧の湖は海なのか?」
ううむ、まあ細かい事は気にするなってか。ここは幻想郷、外とは全く違う世界だからな。
「んじゃま、いただきます!!」
その前に、能力で風の刃をつくりうろこを落として捌かないとな。前に大きいマグロをさばいたことがあるからスムーズにできた。
「よし!!」
さばき終わったので、能力で火をつけて炙って食べることにした。刺身で食べたかったんだけどな。
「いただきます!!うん、うまい!!」
意外と味はしっかりしていた。小さいのにな。
「モグモグ!! ムシャムシャ!!」
夢中になって食べる。やっぱり魚は旨いね!!
「大ちゃん!!何かこっちから旨そうな匂いがするよ!!」
「待ってチルノちゃん!!」
ん?誰か来るな?あれは妖精のチルノと大妖精か。そういえばここ霧の湖は妖精の縄張りだって霊夢が言ってたな。
「聖人!!それをあたいにも頂戴!!」
「チルノちゃん!!頼むときはもっと違う言葉で言うんだよって言ってるよね!?」
「わかった。聖人、それくれ!!」
おいおいさっきよりも言葉が酷くなってんぞチルノ?後ろで大妖精が困った顔で頭を抱えてるぞ。
「まあ一人で食べきれるか怪しいからな。食っていいぞ。」
「ふふん、あたいの手にかかればこんなもんよ!!」
「ごめんなさい聖人さん。」
子供の相手には慣れてるからな。けど大妖精は見た目通りで賢いんだな。妖精はアホしかいないと霊夢は言ってたけど。
「まいうー!!」
「チルノちゃん、それを言うならうまいでしょ?」
チルノのそれも言葉としてはあながち間違いじゃねえけどな。ってか久し振りに聞いたなそれ。
「ふう、ごちそうさん。」
わすが15分で食べ終えた。やっぱり魚はいいね!
「聖人、美味しかった!!」
「ありがとうございました聖人さん。今度何かお礼しますね。」
いい子だな大妖精、下手したら外の世界の大人達よりも礼儀がなってるぞ。
「礼なんかいらねえよ大妖精。」
「聖人、礼なら大妖精じゃなくて大ちゃんって呼んであげて。その言い方なんかやだ!!」
へぇ、チルノがそんなこと言うのか。
「わかったぞチルノ、大ちゃん、これでいいか?」
「は、はい!!」
大ちゃんって呼んであげたら笑顔になったな。うん、やっぱり子供は笑顔が1番だな。
「あたいはそろそろ探検に出発だ!!大ちゃん行くよ。」
チルノがそう言って飛んでいくのを、大妖精は俺に一礼した後に、慌てて追い掛けて行ったな。
「さて、腹ごしらえもしたし人里に行かないとな。」
行く前に後始末っと。今日は屋内で寝たいな、宿屋とかあるのかねぇ。
人里
「家とか売ってたらいいんだけど、最悪宿屋でもいいかな。」
ってか、そういうのって誰に聞けば分かるんだ?人里の偉い人だよな?誰だ?ヨボヨボのじいさんでも探せばいいのか?
「何か困ってそうだな聖人。」
んっ?この声は魔理沙か?
「よう聖人、こんなところで会うなんてな!!」
「魔理沙、どこから現れた?」
いきなり目の前に現れたからビビった。だが顔には出さない、これ大事な。
「空から降りて来たんだぜ!!」
そういえば魔理沙は箒で飛んでたな。
「落ちてきたのか?」
「そんなことしないぜ!!聖人が見えたから降りてきたんだ!!」
落ちてきたら面白かったのになぁ。まあ人里の人達に注目されたくないから静かに降りてきて良かったよ。
「なるほどね。で、俺に何の用なんだ?」
「そんなに警戒しなくてもいいぜ。別に聖人を取って食べる訳じゃないぜ?」
「いや、これは癖でな。それに俺の中での魔女のイメージはな、ヨボヨボの婆さんが鍋に怪しい液体等を入れてかき混ぜているイメージなんだよ。」
「いやどんな魔女想像してるんだ聖人!?ヨボヨボの婆さんって、いや確かにいたけど。」
いんのかよ!!マジで言ってるのか魔理沙!?捕まらないように気を付けるか。
「まあいいぜ、聖人は宿を探しているんだよな?」
「まあそうだけどな。それか家を探している。」
ホームレスは勘弁。手持ちの食料もいつ切れるか分からないからな。早めに拠点は確保しておきたい。
「あー、家はもう空きがないぜ。」
マジか!!これは困ったな。
「霊夢の所には泊めてもらえないのか?」
「最終手段だなそれ、霊夢に宿泊費を取られそうだし、それ以外にも色々と仕事をさせられそうだからな。」
俺がそう言うと魔理沙はその通りと言わんばかりにうんうんと頷いたな。マジか、尚更霊夢の所には泊まりたくないな。
「だったら、聖人がよければ今日、私の家に泊まらないか?」
「これは嬉しいお誘いだが、断る。」
「ちょ!!なぜ即答なんだぜ!?」
魔理沙はなぜ断ったのかわからないって顔してるが、俺にとっては辛すぎるんだよ。会話だけで一杯一杯なのに女性の家に行くのはちょいと勘弁だな。
「魔理沙の迷惑になるからな。まだ知り合って間もない奴を家に上がらせるなよ。」
これは半分本当で半分嘘。女性の家で寝るくらいなら野宿した方がましだ。
「私だけじゃないぜ、アリスも来るんだぜ!!」
「そうゆう問題じゃないからな魔理沙。」
おい、何首を傾げてるんだよ?二人だから大丈夫って言うわけないだろ。
「じゃあ何が問題なんだ?」
「悪いな、それは言えないんだよ。俺は俺でなんとかするから早く帰った方がいいんじゃないか?」
「帰れって言われても今は昼の三時くらいだぜ。あと人の好意は素直に受けとった方がいいぜ!!」
そんなに経っていたいたのか、夢中になると時間が過ぎるのは早いな。
「気持ちだけ受け取っておくよ。」
「むむぅ、こうなったら仕方ない!!」
「何が仕方ないんだ?」
ん?向こうから見たことある人が来るな。あれは、誰だっけ?
「アリス!!ちょっと手伝ってくれ!!」
「はいはい、わかったわよ。」
そうだアリスだったな。ってかいつの間にか魔理沙の隣にいた。何時からいたんだよ!?
「まさか、スタンバっていたのか?」
「ちょっと痛いけど我慢しろよ聖人。」
おい、俺の話はスルーか二人とも?それと、太い注射器何か持って何する気なんだよおい!?
「(どうするかな?ここはやっぱりあれしかないか。逃げるが正解だな!!)」
「じゃあ俺はこれで失礼させてもらう。」
「逃がさないわよ!!」
あれぇ?アリスは俺の進行方向に立っていた。いや、本当にいつ移動したんだよ?
「逃がしてくれよ。明るい内に寝床を探したいんだよ。」
「だから私の家に泊めさせてあげるって言ってるだろ?それに聖人にはたっぷりと聞きたいことあるからな!!」
だったらますます逃げないとな。地上が駄目なら空へ逃げるか!!
「逃がさないわよ!!」
しかし俺の周りにはいつの間にか人形がいました。何か槍とか持ってるんですけど!?
「ちょ!!邪魔なんだけどこの人形達!?」
「捕まえたぜ聖人、さあ観念しな!!」
くそっ、ここはもう覚悟を決めるしかないのか。
「ちなみに聖人が変な動きをしたらその人形達が爆発するようにしてあるわ。何が言いたいか分かるわよね?」
あっ、詰んだ。
「でも、男にはやらなければならない時がある!」
爆発なんてなんぼのもんじゃい!流石に一斉に爆発「言い忘れてたけど、一斉に爆発するからね?」すんのかよぉぉぉぉぉ!!
ボカーーーーーーン!!
「アリス、やり過ぎじゃないか?」
「いいのよこれくらいで、さあ人払いの結界ももう効果が切れるからさっさと聖人を運ぶわよ。」
く、そ、まさか、自分があの○ムチャのあの状態を経験するなんて、起きたら覚えておけよ二人とも。




