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東方外遠記  作者: 颯人
第13章 幻想の平和、現実の戦い ~peacefully real fight of the fantasy~
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総力戦2

間に合った、今まで遅れた分を取り戻さないと!!あと蒼狐さんの作品のキャラのスペル、間違ってたらすみません。

「その女にさわんじゃねえよ!!」


「!!!」


「磔……なの?」


月夜見の肩を刺した人物は全身に包帯を巻いた磔だった。


「ふんっ!!」


磔は刀を月夜見の肩から抜くと同時に回し蹴りを放った。


「ぐぬぅ!!」


月夜見は予想もしていなかったので、もろに喰らって数メートル吹き飛ばされる。


「本当に、本当に磔さんなの?」


「ああ、偽者なんかじゃねえよ。」


そう言って磔は依姫と豊姫を縛っていた拘束を解き、二人を抱き寄せた。


「磔……良かった。生きてくれてたのね。」


「心配かけたな、豊姫、依姫。」


「まさか、生きていたとはな。」


「生憎と俺はゴキブリ並にしぶといんでな。」


月夜見が首を回しながら磔の方へ歩いていく。


「どうやらその二人を助けに来たようじゃが、無駄じゃ。」


そう言い月夜見は指を鳴らした。すると磔達の周りに巨大な壁が現れた。


「でっけーな。」


「囲まれましたよ!!周りも上も!!」


「この壁はわっちの神力で作ったもの。易々と壊れはせん。それに、壁の中の酸素も抜いておいた。貴様らはあと数分で死ぬ。」


「あっそ。」


「磔さん、苦しいです……。」


磔は依姫と豊姫の方を向くと、苦しんでいる二人がいた。磔は能力でなんとかなるが、豊姫や依姫はなんともならなかった。


「瞬間移動で脱出するか、いや、壁の外の状況がわからないからやめとくか。」


「「はぁ……はぁ……。」」


「(早めに手を打たないと豊姫と依姫がやばいな。なら、これにすっか!)想符 アクセルモード2!!」


「磔?何を……するつもり、なの?」


「豊姫、もうちょっとだけ我慢してくれよ。ふむ、このくらいの厚さか。」


磔はアクセルモード2の状態で壁を触りながら考え事をしていた。


「貴様が何をしようが無駄じゃぞ?大人しく浄化されるがよいわ。」


「無駄ね、まずはその考えをぶち壊しますか。」


そう言って磔は右腕に力を溜め込む。


「1、2、3、4、5、6、7、8、9。」


「磔……さん?」


「連符 十連ネイルシュート!!」


磔は力を溜め込んだ右腕で壁を思いっきり殴り付ける。壁はある一定の感覚で凹み出す。ちょうど10回壁が凹むと同時に壁が貫通した。


「開通っと。想符 瞬間移動。」


磔は壁が開通したのを確認して、豊姫と依姫を抱き抱えて結界の近くに瞬間移動する。


「あれ?苦しくない?」


「壁の外だぞ依姫。」


「いつの間に!!」


「さて、本当なら豊姫と依姫を安全な所に避難させたいが、あのヤローはそうさせてくれないみたいだ。」


磔が月夜見の方を見るのと同時に、月夜見が右手を前に出す。すると月夜見の後ろから大量の月兎が現れ、磔の方へ向かってくる。


「数は……、ざっと十万くらいか。よくもまあ、そんだけ揃えられたもんだ。しかも武器とかもわんさかあるし。」


「磔!!逃げて!!いくら強くなった磔でもあの人数と戦うのは無理よ!!」


「大丈夫だ、キニスンナ。」


「でも!!」


豊姫と依姫が言葉を発する前に、磔は二人の頭を撫でる。


「大丈夫って言ってるだろ?ちょっとばかし待っててくれよな?」


そう言い残して磔は月兎の軍隊の群れに突っ込んだ。月兎は磔を発見すると銃で磔を撃つが、磔はそれを刀で弾く。


「てめえら!!邪魔だぁぁぁ!!」


磔は向かってくる月兎を刀で切り捨てたり、蹴り飛ばしたりして月夜見の所に向かう。だが、数が多いので中々進まずにいた。


「邪魔なんだよ!!そこをどきやがれ!!」


斬っても蹴り飛ばしても、次々と月兎が現れる。更に遠くからレーザーライフルで磔を狙う奴も出てきた。


「ちぃ!!時間も掛けていられないってのによぉ!!」


磔はそう呟き、スペルカードを持つ。そして発動しようとした時。


「恋符 マスタースパーク!!」


「!!!」


突然レーザーライフルで磔を狙う月兎に向かってマスパが放たれた。月夜見は予想外の出来事に焦りの表情になる。


「だ、誰じゃ!?次に誰がわっちの邪魔をするのじゃ!?」


「誰だって?誰かと聞かれればそうだなぁ。」


その声と同時に空から四人の人が降りてくる。


「趣味で。」


「ヒーローを。」


「やっている。」


「ものだ。」


「絢斗!!健二!!彰!!謙治!!」


「やっぱり生きていたね~。いや、1度死んだのかな~?」


「あの時出てこれなくてすまねえな。傷を治すのに手間取っちまったぜ。」


「一人で突っ走んな。また死にてえのか?」


「まっ、なんにせよ来てやったぞ。」


「ふっ、たかが雑魚が四人増えたところでこの十万の軍勢に敵う訳がないわ!!」


「あらそう、だったら私達も行かないと駄目ね。」


女性の声が聞こえると、ざっと百人の月兎が宙に吹き飛ばされた。


「今度はなんじゃ!?一体誰じゃ!?」


「誰かと聞かれればそうね。保護者軍団とでも言っておきましょうかね?」


絢斗達の反対方向に、ざっと10人くらいの人影が現れる。


「いや、幻想郷の保護者軍団参上!!ってね!!」


「霊香!!霖之助!!神綺!!永琳!!諏訪子!!」


「豪華な面子だね~。」


「それだけではないわよ~♪」


「幽々子!!妖忌!!神奈子!!レミリア!!フラン!?」


磔に呼ばれた10人は磔の元に飛んでくる。


「やあ磔、助けに来たよ。」


「貴方が磔君ね、中々強そうじゃないの~♪」


「磔お兄ちゃん、助けに来たよ!!」


「ったく、頼んでもねえのによ。」


磔は呆れた様子で頭を掻くが、顔は嬉しそうな表情をしていた。


「ついでに後四人くるよ!!」


「あと四人って、まさかな。「そうさ!!私達の事だよ!!」やっぱり来てくれたか!!」


「落雷 晴天の霹靂!!」


「この声は蒼か、相変わらずえげつないスペルだことで。」


磔はそう言いながら蒼のスペルを見ていた。蒼の放ったスペルは上空にある雲が急速に成長し、雷雲になり、そこから大量の弾幕が降るものだ。


「蒼ちゃんやるね~、そう思うよね~妖忌?」


「うむ、あの方とは戦いたくないのぅ。」


「月兎が飛んでいきますねぇ!!」


月兎を千人程飛ばした所で蒼のスペルが終わった。


「ありゃ?終わっちゃった。じゃあウィット、次は頼んだよ!!」


「任せて!!ボクの力も見せてあげるよ!!大雨 サンダーレイン!!」


蒼の後にウィットがスペルを発動させる。ウィットの発動させたスペルは蒼が作った雷雲とは別の雲を作り出し、そこから雷の弾幕が混じった雨を降らすスペル。


「あっちも容赦ないね、僕もああいうスペルを持っておいた方がいいかな?」


「ほらほら!!避けないとボクの作った雷に当たっちゃうよ!!」


「……楽しんでるのかよ。」


「ん~そろそろウィットのスペルも終わるね。次は真ー!!出番だよー!!」


「わかりましたご主人様。」


「うおっ!!犬耳少女!!可愛ええ!!」


謙治が真にダイブするのを彰が槍で謙治を刺して強制的に止める。


「うっせえ、黙ってそこにいろ。せっかくの出番を無駄にさせるな。」


「うへぇ~、メタイわ~。」


「……真、大丈夫?」


「だ、大丈夫です。行きます!!葉符 リーフサイクロン!!」


そう言い真は地面に手を乗せる。すると、真の周りにある雑草が一瞬で大きい葉っぱに成長した。


「ここからがこのスペルの真骨頂ですよ!!」


真は大量の葉っぱを1ヶ所に集め、それから大量の葉っぱを螺旋状に回転させながら月兎に向けて放つ。回転する葉っぱに触れた月兎は体中を切り刻まれていた。


「あの葉っぱ鋭いね、何かあるのかい?」


「あの葉っぱは真の能力の“切る程度の能力“で刃物みたいに鋭くなっているんだよ!!」


「それにしても、鋭利過ぎよ。」


「ご主人様、そろそろスペルが終わります。」


「もう!?早くない!?」


「出来たばかりのスペルなので調整が出来ていないのです。」


「もう、仕方ないな~。ルナ!!出番だよ!!」


「わかった!!刃符 連続殺人ドール!!」


「このスペルの解説はいらないよね?」


ただ単に大量のナイフを色んな所に刺しまくるスペルだ。


「私の時だけ説明荒くない!?」


「まあまあ、気にしたら負けだよルナ?」


「遅かったじゃねえか蒼。」


「ごめんごめん、ちょっと準備に手間取っちゃった。」


蒼はそう言いながら長い大鎌を取り出す。月夜見はそれを見た瞬間に持っていた傘を磔の方向へ向ける。


「何する気だ?」


「数が増えて面倒じゃ、まとめて始末してやるわ。」


「そう?出来るといいわね!!」


レミリアはそう言い月夜見の所へ飛んでいく。


「紅符 スカーレットシュ「させませんよ!!」何っ!?」


レミリアが空中でスペルを発動させようとした時に月兎がレミリアに太陽光線を放つ。


「きゃっ!!あ、熱い!!」


「吸血鬼ごときが調子に乗るでない。貴様の弱点なんて全てお見通しじゃ!!」


続けて月兎が太陽光線を放つ。レミリアは必死に回避していたが、徐々に当たる回数も増えてきて、遂に飛ぶことも出来ずに落ちていった。


「お姉様!!」


「フラン、助けに行かなくてもいい。」


「どうして!?謙治はお姉様を見捨てるの!?」


「悪りい悪りい、言葉を間違えた。助けに行く必要がない。」


謙治がそう言った瞬間、落ちていたレミリアの影が急に消えた。


「あれ!?消えた!?」


「おひさ~フラン!!元気にしてたかな?」


「お、お義父様!?」


フランの隣にレミリアを抱えたフォンが立っていた。


「レミリア、何も考えずに飛び出したら駄目でしょ。飛び出すならもっと素早く!!」


「何言ってるのかわからねえぞフォン。」


「お前は、謙治だったか?娘達の世話をしているんだったな。我が儘で中々大変だろ?」


「全くだ、ちょっとからかえばすぐに涙目になる。」


謙治とフォンが雑談している時、近くの月兎が少し弱っているレミリアに向けてライフルを発砲した。


「ライフルか!!」


フォンは咄嗟にレミリアの盾になろうと前に出るが、その前に謙治がライフルの弾丸をカードで弾いた。


「やらせねえ、もう目の前で傷付けさせねえ。」


「謙治、咲夜はどうしたのかい~?」


「……聞かんでくれ。」


「ちぃ、余計な邪魔が入った。まあよいわ。これで浄化出来るのじゃからな!!」


そう言い月夜見は傘の先端部分から月兎に当たらない程度の巨大なレーザーを磔達に向けて放った。


「うひょ!!でかいね~!!」


「呑気にそんなこと言ってる場合じゃない!!早くなんとかしないと!!」


「でも神奈子?月夜見の神力は私達の何十倍もあるんだよ?どうするのさ?」


「俺がなんとかしてやんよ。」


謙治はそう言い皆の目の前に立った。


「謙治……退きなさい!!命令よ!!」


「そいつは聞けませんなぁ。いくらレミリアの命令でもね。」


「謙治!!危ないよ!!」


「でーじょーぶ。俺のとっておきを使うから。」


そう言い謙治はスペルカードを持ちながら構える。


「幻想郷の皆、今まで幻想郷を傷付けまくって本当にすまねえ。俺はとんでもない事をたくさんした。でも幻想郷の人達はそんな俺でも受け入れてくれた。」


「謙治……。」


「今までは誰かを傷付けるためにこの力を使っていた。でも、今度からは誰かを守るためにこの力を使う!!レミリア!!」


「な、何よ……。」


「俺は咲夜の事が好きだ。咲夜の為ならどんなことだってしてやる!!そして俺は咲夜に勝手に約束してきた、咲夜を含む紅魔館の人全員を守ってやると!」


「謙治お兄ちゃん……。」


「だから!!俺の命尽きるまでお前らを守ってやる!!約束だ!!」


「はっ!!中々一丁前に言うじゃねえか。」


「ラストワード発動。開放 本気殴り!!」


謙治はそう言い姿勢を低くし、ありったけの力を右腕に込めて前方の空間を殴る。すると、謙治の殴った空間から月夜見が放ったレーザーと同等のものが発射された。


「おおおおおおおおぉぉぉぉ!!!」


「馬鹿な!!わっちのレーザーをたった殴っただけで止めただと!?」


2つのレーザーは均衡し、大爆発を起こした。


ドォォォォォォン!!!


「……へっ、見やがったか!!」


「わっちのレーザーを!!月兎達!!あの奴等を殺せ!!」


「さて、また来るぜ?」


「こうなりゃ持久戦だ、とことんやってやろうじゃねえか!!行くぜ!!てめぇーら!!」

書くたびに文章力が減っていく……。

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