過去の自分との決別
磔side
「おはよ♪たっきゅんよく寝れた?」
「寝れる……訳ねえだろぉぉぉぉ!!!」
あの後なにされたかって?豊姫に抱き締められたまんま寝かされたんだよ。その前に膝枕されたり、頭を撫でられたりと色々されたからな。
「あとその呼び方やめろ!!」
「いいじゃない別に~、あっ!もしかして恥ずかしいの~?」
「いや、違うけどさ。何かその、慣れないんだよな。」
やっぱり恥ずかしいし、出来れば変えてもらいたいんだが。
「嫌よ♪」
「デスヨネー、そんな気はしてたよ。さて、少し体を動かしますか。」
「その前にご飯でも食べたら~?」
「そうだな、そうするか。」
まだあと2年もあるしな。落ち着いて修行をするか。
「その前に、豊姫に聞きたいことがあるけどいいか?」
「ん~、いいけど~、私お腹空いたのよねぇ~。」
「なら、桃をあげるからそれを食べながらでい「本当にくれるの~!!」い、いきなり桃に食らい付いてきたな……。」
豊姫って桃が好きなんだ、まるでどっかの天人だな。
「美味しいわ♪この桃はどこで手に入れたのかしら~?」
「幻想郷の天界っていうところだ。あそこは桃がたくさんあるからな、何個かとってきたんだよ。」
「今度行ってみようかしら~♪」
「まあ、騒ぎは起こさないでくれよ?紫に見付かったら面倒だからな。」
見付かってもまあ、豊姫なら何とかしそうだけど。
「ハムハム♪じゃあ私に聞きたいことって何かな~?」
「そうだった、単刀直入に言うぞ?何故俺を受け入れた?」
「ん~、何となく?」
「嘘つくな、月人の豊姫や依姫からしてみれば、地上人の俺は戯れに侵された人間なんだぞ?追い出したり処刑とかしたりしないのか?」
「……何だ、そんなことを気にしてたのね~。」
そんなことって……、結構大事な事だと思うが?
「答えは簡単よ♪たっきゅんが気に入ったからよ♪」
「えっ?どういうことだよ?」
「本当の事を言うとたっきゅんが依姫に勝った後、処刑するつもりだったのよ~。」
「……そんな気はしてたよ。」
あの時、豊姫の手には扇子があったからな。
「でも、たっきゅんが悲しくて辛そうな表情をしてたから処刑する気が失せたのよ~。」
「俺そんな表情をしてたか?」
普通の顔にしていたつもりだったはずなんだが。
「それでちょっと気になって監察してたのよ~。」
「おい!!監察っていつからしてたんだよ!?」
「たっきゅんが地上に帰った時からよ♪実はたっきゅんの服に機械を着けておいたのよ♪今はもう取ったわよ♪」
ストーカーじゃん!!全く気が付かなかった!!
「と言うのは全部嘘よ♪」
「嘘かい!!!」
「本当は、弟が欲しかったのよね~♪それでたっきゅんみたいな弟がいたらいいなぁ~って思って。」
「依姫がいるじゃん。妹だけで十分じゃないのか?」
「そうだけど~、弟も欲しかったのよ~。」
それが俺を月に受け入れた理由かよ。何か予想と違いすぎて訳分かんなくなってきた。
「依姫はその理由で俺が月にいてもいい事を納得したのか?」
「その理由ではしてないけど~、いい修行相手になるからって事で納得したわよ♪」
それでいいのか月の民?
「はあ、まあそれなら悩む必要はなかったな。にしても……。」
弟が欲しいか、俺はどちらかと言うと姉が欲しかったからなぁ。豊姫の気持ちはわからんな。
「あいつは俺の事を覚えているのかねぇ……。」
「何々~?たっきゅん悩み事?」
「いや、豊姫には関係ないことだ。」
口が滑っちまったな。危ない危ない。
「関係あるわよ~、お姉さんに話してみなさい♪」
「俺の姉じゃないだろ豊姫は「話してみなさい♪」関係ないだ「話してみなさい♪」豊姫ちょっとしつこ「話しなさい……。」だが断る!」
いくら豊姫が怒った顔をしても俺は話さんぞ!
「んもう、強情ね~。」
「話しても意味ないからだ。」
「じゃあここを使わせないわよ?(これなら話してくれるはず!)」
「そうか、なら出ていくだけだ。世話になったな豊姫。」
「えっ!?」
豊姫が意外な顔をしているな。ここを使わせない事を条件に話を聞くつもりらしいが、修行なんか自分一人で出来る。
「と、かっこつけたいんだがなぁ。生憎そういうわけにもいかないし。」
「磔~?そろそろ話してくれないとお姉さん怒っちゃうわよ~?」
「その扇子を今にも振ろうとしている時点で怒ってるだろ!!」
その扇子常時持ち歩いているのか?怖えよ!
「はぁー、わかったわかった。話すからとりあえずその扇子を終おうな。」
「いいわよ~♪さあ!お姉さんに話してみなさい♪」
「何でそんなにテンション高いんだよ?」
青年説明中……
「そう、そんなことがあったのね。」
「そういうわけ、だから白髪にしている。」
「……磔、ちょっとこっちに来てみて。」
「何だよ、豊姫?」
豊姫に言われた通りに近付く。そして近付いた時。
「えいっ!!」
「……はっ!?え、とと豊姫!?なにしてんの!?」
何されてるかって?豊姫が俺の頭を胸元に抱き寄せて優しく抱いてる。ってか苦しい!!
「辛い思いをしたのね~。大丈夫よ♪お姉さんがついてるからね♪」
「ふぐふぐ!!(苦しい!!離せよ!!)」
こんなことされたらあの契約が破れちまう!!何とか逃げないと!!
「と、豊姫、離してくんない?」
「嫌よ♪私がこうして居たいもの♪」
「だったら力付くって離れねえ!!豊姫力強すぎだろ!!」
抜け出したくても豊姫が力強く抱いてるから離れられねえ!
「この、ままじゃ!!」
「磔の力になっている契約が破れるんでしょ?そんなのいいじゃない。」
「何でだ「お姉さんの言うことが聞けないの~?」うっ……。」
あれ?何でだ!?否定しなければならねえのに、何で言葉が出ないんだ?
「そんな契約をしてまで守りたいものがあったんでしょ?弟や友達の幸せの為に。例え自分がどうなろうと、でもそれは愚かと言うものよ。」
「…………。」
「自分の事情の優先度を下にしなくてもいいじゃない。自分の気持ちに素直になってもいいじゃない。」
「本当に、なってもいいのかな?」
「いいのよ♪お姉さんが保証するわ♪」
「……豊姫、もう少しこの状態でいていいか?」
何か、安心するんだよな。でも、こんなことしたら契約が……。
「ん?たっきゅんの体が光ってるわよ?」
「え?うわっ!マジだ!!」
あぁ、契約を破ったから力が無くなるのか。これからどうす……あれ?
「どうしたの?」
「……何か更に力が湧いてきたんだけど?」
どういうことだ?契約を破ったら力が無くなるんじゃないのか!?
「たっきゅん!!手紙があるわよ?」
本当だ、えっと何々?
契約を破ったでしょ?力が無くなると思った?残念、更に上がるんだよ!契約なんて律儀に守らなくていいんだよ♪そんじゃ、彼女と幸せにね♪豊姫さん、存分に息子を可愛がってくださいね♪
「……これ絶対母さんだな。」
しかも最後の文、いやまさかな。
「良かったねたっきゅん♪許可もらえたじゃない♪」
「許可?何の許可だ?」
考えたくない、大体想像つくけど違うといってほしい!!
「わ・た・し・と、たっきゅんが付き合うってこ「いやいやいやいや!!!」不満なの~?」
「いや、不満じゃないけどさ!寧ろ嬉しいんだけどさ!早すぎだろ!!」
まだ2回しか会ってないんだぞ!!いくらなんでも早すぎる!!
「そんなのは関係ないわよ♪よろしくね♪たっきゅん♪」
「だから早す「よろしくね♪」豊姫はもう少し考え「よろしくね♪」けど!まだは「ヨ・ロ・シ・ク・ネ♪」ハイ、ヨロシクオネガイシマス……。」
豊姫の笑顔が怖いよ、有無を言わせねえ……。
「じゃあ、ギュ~っとしてあげる♪」
「もうしてるだ「はいっ、ギュ~っと!!」ふがふぐ!!」
苦しいから!!柔らかい感触に包まれているのは嬉しいけど、窒息するから!!
「顔赤いわよ~♪たっきゅんも男の子なのね♪」
「(まずい、この状態で依姫が来たらとんでもないことになる!!)」
フラグではないからな!!絶対にないからな!
ガチャ!!
「姉さん、おはようござ……います。」
はい、回収しました。やったね!俺もフラグコレクターの仲間入りだ!
「おはよ~依姫♪」
「姉さん、何をしているのですか?」
「ん~?たっきゅんが甘えたいって言ってきたから応えてあげてるのよ♪」
違うわ!!嘘をつくんじゃねえ!!
「磔さんもそういう事を言うのですね。取り合えず、朝食を作って来ますね。」
バタン!!
「見られちゃったね♪たっきゅん♪」
「……もう何も言わねえよ。」
謙治side
やぁ!謙治だぞ!今は咲夜の部屋で咲夜の看病をしているぞ!
「わ、私は、大丈夫だから。ゴホッゴホッ!!」
「咳も出てるし熱もある。無理してはいかんぞ!」
「だ、大丈夫よ!!これくらいの熱……、平気よ!」
とは言ってもねぇ、顔は完全に病人の顔になってるし、そして何より……。
「無理をしたのね咲夜、罰としてしばらく休んでなさい。」
レミリアが許すはずがないよね!咲夜は頑張り過ぎなんだよな。
「で、ですが……、私が休んだら。」
「それは俺が全てやっておく。余計な事を気にせんでいい!!」
「謙治の言う通りよ。余計な事を気にして悪化したらどうするの?」
「お嬢様……。」
「というわけで薬を取りに行ってくる。っとその前に……。」
えっと、確かこの位置で。うん、ぴったりだな!
「謙治?何をしているのかしら?」
「というわけで、壁に向かってダイレクトアターーーーック!!」
という名のライダーキック!!
「壁を壊すな謙治!!」
「ふぎゃあ!!!」
「いやー、盗み聞きしてる方がいたからさー。ちょっと懲らしめてやりたくてね。」
さーて、一体どんなや……つ。
「きゅーー。」
えっと、薄いオレンジ色のワンピースを着ていて、髪型は前髪を横に分けていて右側にカボチャのランタンが付いてるな。
「不審者?一体どんな奴なの……よ?」
後髪はショートボブくらいの長さだな。色はオレンジか。ハロウィーンの衣装か?
「謙治、誰よこいつ?」
「レミリア、俺にもわからねえ。」
こんなやついたっけな?うーん、わからねえ!!
「こういう時はパッチェに聞くのが一番だな!こいつを連れて行きますか!」
「その前に壁を直していきなさいよ!!」
「というわけなんですよパッチェさん。」
「だからなんで私の所に来るのよ?」
「だって、パッチェさんは動かない大図書館(笑)だからな!!」
「はぁー、まあいいわ。この子を調べればいいんでしょ?」
おおっ!!流石パッチェさんだ!話が早い!
「でも、大体分かったわよ。」
「まだ5分も経ってないぞ?」
「それは、この子がもう起きてるからよ。」
えっ?起きてる?俺には目を開いてパチパチしているようにしか見えんな。
「そうだよ!!ボクは最初から起きてたよ!!」
「死体が!!しゃべっただと!!」
俺は殺すつもりでライダーキックをしたのに、ピンピンしてるだとぉ!?
「ボクはそう簡単には死なないよ!!」
「そ、そうか。ところで名前は?」
「ボクはウィットだよ!!」
ウィットか、何かいいあだ名は……、
「君達の名前は?」
「私はパチェリー・ノーレッジよ。」
「俺も名前を言わないとだ「駄目よ。」へいへい、俺の名前はマイケル・デップだ!!」
「嘘を教えない!!」
いて、パッチェさんから本を投げられた。いいじゃんふざけたって!!俺だけ漢字って、何かはぶられたみたいじゃん!!
「いてて、本当の名前は時弥謙治だ。」
「うんうん!!よろしくね!!」
「ところでウィット?貴女何処から来たのかしら?」
「うーんとね、パラレルワールドからきたよ!!ちなみにボクは魔法使いだよ!!」
魔法使い、予想が当たったな。
「やはり魔法使いか。」
「おおっ!!何で分かったの!?」
「魔法使いは皆変な格好をするからな。」
「変な格好かな~?昔から来ているからわかんないや!」
「昔ってどれくらいなのかしら?」
それ気になる!!
「えっとね、一億年以上前かな?」
「い、一億年ですって!?」
パッチェさんの驚いた顔久々に見たな。中々にいい顔だ!!
「でも、その前から魔法使いだったよ。」
「道理で私の持ってる魔力の何万倍の力を感じるわけね。」
「一億年だとぉ!?それなのにどうしてこんなに身長が低いんだ!?」
もはやBBAじゃん!!こんな幼女がBBAなのかよ!
「ねぇ、謙治。言っても良いことと悪いことがあるよね?女の子の前で言ってはいけないことがあるよね?」
「女の子なのか!?てっきり男の子だと思ってたぞ!?」
「男の子ねぇ、フフ、1回ボクの力を見せてあげないといけないようだね。」
あれぇ!?俺なんかひどいこと言ったか!?ウィットがキレてるんですけど!?
「パッチェー!!俺何かひどいこと言ったか!?」
「言ったわよ、まあ1回痛い目に合うといいわ。」
痛い目どころじゃすまないだろ!!何か膨大な弾幕の量がウィットの周りに浮いてるんだが!?
「おおお落ち着けーーー!!!やめろぉーーー!!」
「大丈夫だよ、痛みは一瞬で終わるから。」
殺しにかかってくるってことですねわかります!!ってわかりたくねえわ!!
「死技!!夢想スパーク!!!」
「俺はしにましぇーーーーーーん!!!」




