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東方外遠記  作者: 颯人
第12章 未来編 ~Future fantasy~
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VS紫

「まあ理由なんていいわ。そういうわけで、消えてもらうわよ。」


紫は元の表情になり、日傘をくるくる回しながら霊夢達に向けて不敵に笑った。


「この人数を相手にしてもその態度は取れるのかしら?」


「そうね、いくら何でも多すぎるわ。でも、対策はきちんと練っているのよ。」


そう言い紫は指を鳴らした。すると。


「うっ!!あ、頭が……!!」


「割れそうなくらい痛いんだぜ……。」


子供達が突然頭を抱えて苦しそうにな表情をしてうずくまった。


「何したのよ!?」


「ふふふ、知りたい?じゃあ教えてあげるわ!」


紫は日傘を持ってない方の手に扇子を持ち、開いて、閉じた。


「何も起きてないじゃない!?」


「ハッタリか!?」


「それは貴方達の子供の顔を見て判断しなさい。」


霊夢達は良夢達の方を向く。


「や、やめて!!傷付けないで!!」


「もうやめるんだぜ!!拷問してそんなに楽しいのかよ!?」


良太達は何かに取りつかれたように叫び狂っていた。


「もうやめてください!!お母様を傷付けないで!!」


「「「「「!!!!」」」」


「有夢!!どうしましたか!?」


妖夢は有夢の体を揺すりながら訊ねるが。


「やめて!!やめて!!やめて!!」


全く妖夢の言葉は届いていなかった。


「何をしたのよ!?」


咲夜はナイフを紫に投げながら聞く。紫は日傘でナイフを弾きながら。


「ふふ、教えてあげるわ。貴方達の子供には、貴方達の拷問の様子を見せているのよ。」


「ご、拷問!?」


「そう、良夢達からは未来の貴方達は死んだと聞かされていたんじゃない?でも本当は殺してなんかはいないのよ。」


「で、ですがなぜ拷問なんかを!?」


「それは未来の聖人の行方を探すためよ。聖人だけは殺し損ねたから、その情報を探すために拷問したのよ。」


紫はそう言い終わると、日傘に刺さっていたナイフをユリスに向かって投げた。


「まずは一人、倒さしてもらうわ。」


「まずっ!!」


霊夢達は完全に出遅れた。このままでは間に合わない。皆そう思っていたが。


「させないわよ……。」


アリスがナイフを人形を使って受け止めた。


「とにかく、貴方が黒幕なら、快の気持ちを無駄にするわけにはいかないわ!!」


アリスはそう言い快と同じモードになろうとする。


「…………あれ?」


だがいくら精神を集中させても、何も起きなかった。


「どっ、どうしてなれないのよ!?」


「それは貴方がなろうとしていたモードは、快がいないとなれないものなのよ。」


「そっ、そんな……。」


アリスは落胆し、膝を着きそうになるが。


「でも、この状態でも戦えるわよ!!」


そう言いアリスは人形を使い、紫に弾幕を放つ。その様子を見て紫は哀れな目でアリスを見る。


「好きな人がいなくなると、普段の貴方らしくならなくなるのね。」


紫はアリスの攻撃を掻い潜りながら言う。


「どういう事よ!?」


「さあね♪」


「だったら無理矢理でも吐かせるわよ!!咒詛 蓬莱人形!!」


アリスは蓬莱人形を使って紫にレーザーを放つ。紫は少し驚いていたが。


「貴方もそんな技が使えたなんてね。でも、まだまだね。」


紫はスキマを開いてアリスの放ったレーザーを受け止めた。


「アリス……。」


「アリスが戦っている内に良夢達を治すわよ!!」


霊夢達は良夢達の所に行って、苦しんでいる良夢達を治そうとする。


「まだまだ行くわよ!!雅符 春の京人形!!」


アリスは自分が使える限りの人形を使って弾幕を放つ。その密度は中々に濃かったが。


「ふふふ、健気ね。」


紫はまるでダンスを踊るかのようにアリスの弾幕を避けていく。


「いい加減に教えなさい!!」


「教えてあげてもいいけど、もう手遅れよ。」


アリスは紫の言葉を無視してスペルカードを取りだそうとした時。


「……あ、れ?力が、入らない……。」


アリスは突然力なく倒れていった。


「アリスに何したのよ!?」


「アリスの頭を見ればわかるわよ。」


霊夢達はアリスの頭を見る。そこには、紫色の蝶々が止まっていた。


「まっ、まさか!!」


「そうよ~、私がやったのよ~。」


突然幽々子が紫の後ろから現れた。紫は扇子をパタパタしながら。


「実は幽々子も協力してくれたのよ~。」


紫はどや顔でそう言うが、霊夢達は紫を無視してアリスの所に駆け寄った。


「しっかりしなさいアリス!!」


「そうだぜ!!お前はまだ死ぬんじゃない!!」


「え……へ。ちょっと、無理、かも。」


魔理沙の問いかけには反応したが、その反応は弱々しかった。


「しっかりするのよアリス!!」


「永琳さん!!何とかならないのですか!?」


「今やっているわ!!」


永琳は必死に処置を施しているが、あまり効果はないようだ。


「ごめん……ね。私、先に、逝くね。」


「アリスさん!!駄目です!!快君の気持ちはどうなるんですか!?」


早苗はアリスにそう問い掛けるが。


「もう、眠いのよ。後は……よろしく、ね。」


そう言いアリスは目を閉ざし。


「快……、ごめん、ね。やく、そく……守れ、なかった。」


そう言い動かなくなった。永琳は脈とか呼吸とかを確認したがし静かに首を横に振った。


「そんな……、アリス、アリス!!」


「無駄よ魔理沙。いくら叫んでもアリスは戻って来ないわよ。」


死んでいるアリスに向かって魔理沙は体を揺さぶりながら叫ぶのを、霊夢が阻止する。


「……そうだな。霊夢の言う通りだぜ。」


魔理沙はアリスを離して紫の方を向く。


「お前は絶対に許さないぜ!!」


「許さなくても結構よ。魔理沙もアリスと同じようになるのだから。」


「お前!!!」


魔理沙は紫の言葉に激怒し、紫に向かって八卦炉を使い、突進したが。


「うぐっ!!」


何かの木の枝が突進していた魔理沙を弾き飛ばした。


「魔理沙!!」


「だ、大丈夫だぜ。」


魔理沙は咄嗟に魔法を使って防御したらしく、少し息が乱れてるものの、帰ってきた。


「やっと目覚めたのね♪」


紫の後ろには



















満開になっていた西行妖の木があった。


「そ、そんな!!あの木は!!」


「疲れたわよ~、満開にするのは。でも、これでこっちの戦力もアップしたわ~。」


「形勢逆転よ。霊夢達はどうするのかしら?大人しくしていれば、なるべく痛くしないように殺してあげるわよ♪」


紫は霊夢達にそう問い掛ける。


「霊夢、わかってるよな?」


「ええ、殺されるつもりはないわ!!あんたを倒してとっとと帰りたいのよ!!」


「そう、残念ね。じゃあ美しく散りなさい。」


紫はそう言い扇子を上に掲げると、西行妖の木から大量の枝が霊夢達に向かっていく。


「まずはあれを何とかしないといけないようね。」


「私に任せてください!!」


妖夢は霊夢にそう言うと西行妖の枝に突っ込んでいき。


「人符 現世斬!!」


スペルカードを使い、西行妖の枝をまとめて斬るが。


「うそっ!!斬れてない!?」


妖夢が斬ったのは、ほんの先っちょだけだった。斬れなかった事に動揺している妖夢に枝が向かっていく。


「まずいぜ!!霊夢!!私が枝をブッ飛ばすから妖夢を守ってくれ!!」


「命令されなくてもそのつもりよ!!」


「なら良かったぜ!!喰らいな!恋符 マスタースパーク!!」


魔理沙は妖夢に向かっていく枝に向かって極太レーザーを放つ。その間に霊夢は。


「夢符 二重結界!!」


妖夢の周りに結界を張り、魔理沙のマスタースパークの衝撃から守る。


「すっ、すみません!!」


妖夢はその間に霊夢達の所に戻っていく。


「ったく、あんた一人で突っ込んでどうするのよ!?死ぬ気なの!?」


「もう少し状況を見て判断してほしいわね。」


「……みょん。」


霊夢と咲夜にきつく言われて落ち込む妖夢だった。


「けど、どうするんだぜ?私のマスタースパークで漸く少し削れる程度だぜ?」


「私の夢想封印でも突破は厳しいわね。」


「さあさあ、どうするのかしら?」


紫はパタパタと扇子を振りながら高みの見物をしていた。


「ただでさえあと二人残っているのに……。」


霊夢達がそう悩んでいたが、一人拳を握り締めて額に青筋を浮かべている人がいた。


「ねえ、霊夢?」


「何?どうか……した、の?」


「私があの木を相手するわ。だから紫達を頼むわね。」


青筋を浮かべている人は、永琳だった。霊夢は滅多に見ない永琳の怒っている表情を見て、言葉を詰まらせる。


「え、ええ。でも、大丈夫なのかしら?」


「心配なんかいらないわ。けど、そうね。」


永琳はそう言いながら妖夢に近付き。


「妖夢、予備の刀とかあるかしら?」


「えっ、あっ、はい!!ありますよ!!」


妖夢は何処からか取り出した刀を永琳に渡す。


「何処から取り出したのよ?」


「それは、絢斗さんがこの刀は自分が必要な時に念じれば出てくるようにしてくれたんです。」


「ふ~ん、中々にいい刀ね。」


永琳は軽く刀を振って感触を確かめる。その後、霊夢達に背を向けて。


「じゃあ、頼んだわよ。」


そう言い西行妖の木の所に向かった。


「だっ、大丈夫なのか!?」


「わかりませんわ。でも、まずくなったら私が時を止めて助けますから。」


魔理沙と咲夜が心配そうにしている時、西行妖の木から枝が大量に伸びてきて、永遠の周りを囲んだ。


「永琳さん!!」


妖夢は心配そうにそう叫ぶが、当の本人は。


「懐かしいわね、刀を使うのなんて何億年ぶりかしら?依姫の稽古以来かしらね。」


一人感傷に浸っていた。そんなことお構い無しに西行妖の枝は一斉に永琳に向かっていった。


「馬鹿ね。月の頭脳ならそんな無茶な行動はしないはずなのにね。」


紫はそう言いながら欠伸をする。紫の言ってる事はごもっともである。普通なら強大な敵に一人で突っ込んでいくのは馬鹿のする事。永琳は月の頭脳と言われた位なのだから、永琳が取った行動に紫は呆れているのだろう。まるで犬死にだと。誰もがそう思っただろう。




















だが、月の頭脳はそんな常識に囚われてはいなかった。


スパパパパパ!!!


「これくらいの攻撃、依姫の攻撃の足元にも及ばないわね。」


永琳は未だに額に青筋を浮かべながらも、涼しい顔をして西行妖の枝を斬り落としていく。


「「なっ!!」」


これには紫も幽々子も驚いたようだ。


「私は今、怒っているのよ。私を怒らせたお礼として全力で相手してあげるわ!!」


永琳は刀を西行妖に向ける。永琳の言葉を理解したのかは知らないが、西行妖はさっきよりも多くの枝を出して、永琳に攻撃する。


「いいわ、軽くウォーミングアップと行きましょうか!!」


永琳はそう言い終わると飛び上がり、西行妖の枝を体を回転させたり、左右に高速に動きながら枝を斬っていく。負けじと西行妖も枝の数を増やすが、永琳は枝の攻撃を紙一重で避けていき、カウンターとして、枝を斬り落とす。


「これくらいの攻撃で止めれると?」


けど、さらに枝の数が増えていく。それでも永琳は慌てずに攻撃を避けていき、枝を掴み、動きを止めて斬り落としていく。だが西行妖は枝を伸ばして攻撃するだけでなく、弾幕も放っていく。


「これくらい予想済みなのよ!」


永琳は少しも慌てずにスカートの中からメスを取り出して、西行妖が出した弾幕に向けて投げ付けて相殺させる。


「全く、困った暴れん坊ね。」


あれだけの攻防の後なのに、永琳の息は1つも乱れてはいなかった。


「でも、そういう患者を治すのも医者の役目。」


そう言い右手に刀、左手にメスを持ち。


「じゃ、施術を始めるわよ!!」

次の回の前半は、永琳が大暴れします。作者の勝手な想像ですが、一番まともに相手をしたくないと思うのが永琳だと思ってます。


だって、あの公式でもチートと言われた依姫や豊姫の師範ですからね。ただでさえ最強と言われてる二人の師匠ってことは……、あぁ恐ろしい!!


ちなみにどうでもいい話ですが、作者の好きなキャラクターは、早苗、妖夢、アリス、永琳、魔理沙、咲夜です。えっ?ある人が入ってないって?気にするな!!

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