表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方外遠記  作者: 颯人
第11章 自然癒編 前編~Nature healing~
149/261

永遠亭へ

翌日


「よし、今度こそ永遠亭に行こうぜ!」


「あ、鈴仙はどうしたの?」


「確かに、見当たりませんね。」


霊夢と良太は周りを見渡すが、鈴仙の姿はどこにも見えなかった。


「ここにいるわよ。」


咲夜が重そうに鈴仙を持っていた。


「おっ!いたな。じゃあ行くぜ!」


「は~い……。」


葉は欠伸をしながら答える。充分に眠れなかったらしく、まだふらふらしていた。


「大丈夫なの?」


「大丈夫です~。」


「(ったく、あの後も起きていたわね。)」










迷いの竹林


「おっ!早速敵だぜ!!」


迷いの竹林に入った直後に敵が現れた。


「さっさと終わらすわよ。霊符 夢想封印!!」


霊夢は敵全体に大きい弾幕を放つ。敵は避けきれず被弾し、消滅した。


「容赦ないですね……。」


「敵に情けをかけたらお仕舞いよ。」


「でも今は霊夢が容赦なく倒したからいいけど、次から戦闘するとき鈴仙はどうするのかしら?」


「う~ん、そうだな。」


魔理沙はしばらく頭を悩ませた後。


「そうだ!いい方法があるぜ!!」


そう言い魔理沙は縄を取り出して箒に鈴仙を甲冑縛りにして、箒に縛った。


「出来だぜ!!」


「出来だぜ!!じゃないでしょ!?どこでこんな縛り方を覚えたのよ!?」


「女を縛る時はこうだ!って本にに書いてあった。」


魔理沙はしれっとした顔で言う。


「どういう本を読んでるのよ……。」


「魔理沙さんの行動が読めないですよ。」


「諦めなさい良太……。」


「……それにしても色々食い込んでる縛り方ですね」


葉はまじまじと縛られている鈴仙を見る。


「そんなまじまじと見ないの。行くわよ!」


「ま、待ってくださいよ~。」















しばらく進むと、敵の集団が道を通せんぼしていた。


「敵ね。」


「ちょっと数が多いわね。」


「ふむ、鈴仙悪いな、ちょっとどけさせてもらうぜ」


そう言い魔理沙は鈴仙を放り投げる。


「(顔から落ちた……。)」


「数で勝てると思ったら大間違い。って説教しても意味ないわよね。」


「黙ってささっと片付ける。これが一番よ。というわけで良太頼んだわ。」


霊夢は良太の肩をポンっと叩く。


「いや、なんで?」


「私に何も言わずに調査した罰よ。それとも違うのがいいのかしら?」


霊夢は手をポキポキ鳴らしながら良太を脅す。良太は観念したのか。


「わかりましたよ。すぐに終わらせますよ。銃符 ソーラーレーザー!!」


銃からレーザービームが放たれ、良太は妖怪の頭目掛けて操作する。妖怪は避けるまもなく被弾し、消滅していった。


「この程度の敵ならこんなもんですかね。」


「あの、鈴仙さんは?」


「死んでないから大丈夫だぜ!!」


魔理沙はニカッっと笑いながら答える。


「でも、顔面から落ちて……。」


「そんなにやわじゃないわよ。それよりも葉は周囲を警戒しておきなさい。他人に構ってる暇はないでしょ。」


「ご、ごめんなさい。」


「じゃ、進むわよ。」















またしばらく進むと


「敵ね。」


「さっきよりも数が多いわね。全く面倒くさいったらありゃしないわ。」


霊夢はだるそうにお祓い棒を構える。


「まあまあ、じゃあ鈴仙、ちょっと悪いけど……」


「ここで投げたらまずいですよ!!」


ズルッ、ボチャン


魔理沙は葉が大声を出した事にびっくりし、鈴仙を池に投げ込んでしまった。


「急に言うから手が滑っちゃたぜ。 」


「鈴、鈴仙さーーーん!!」


「あいつカナヅチじゃないから。平気でしょ。」


「いや、そういうことじゃないですよ霊夢さん。鈴仙さん縛られてるんですよ。」


良太は鈴仙を指差しながら言う。


「あ……。」


「溺死体は醜いとお嬢様から聞いたことはあるけど。」


「……皆さん意外と冷静ですね。でも、放っておいたら永琳さんに怒られそうですね。」


「い、急ぎましょう!!」


「10分間貰おうか。」


「もらいすぎです!!」


葉は魔理沙に鋭いツッコミをする。


「わかったわかった。じゃ、一気に決めるぜ!!魔符 スターダストレヴァリエ!!」


「そうね! 操りドール!!」


「銃符 フレアバレット!!」


魔理沙達のスペルによって、妖怪は一瞬にして、消滅した。


「1分もかからなかったぜ!」


「す、すごい……。魔理沙さんはともかく良太さんまで!!」


「こんなもんですよ。」


良太は銃をポーチにしまいながら言う。


「それより、引き上げないと!!」


葉は鈴仙の体を掴み引き上げようとする。


「ふんぬあぁぁぁぁ!!!あ……。」


葉は顔面から水に落ちた。


「がばぁ、げぼぅ、だ、だずけで!!」


「……もしかしてあんた?」


「泳げないなら無理しないの!!」


「げぶ、おぶっ、おぶぶぶぶ……。」


葉は水の中に沈んでいった。そして、浮かんで来なかった。


「膝までの深さで沈んだぜ。」


「そんなことより助けますよ!!何故沈んだのかはわからないですけど!!」


「この程度の深さで沈まないでよ!!」


「…………。」


霊夢が葉を引き上げ、良太が鈴仙を引き上げた。魔理沙は葉を見て笑っていた、咲夜は呆れたような目で葉を見ていた。
















「あぁ、三途の川ってとても綺麗でした。そこで鎌を持って寝ている人がいましたけど、あの人は一体?」


「良かった、そいつあまり仕事しなから助かったわね。」


「こっち向け、服を乾かすから。」


そう言い魔理沙は至近距離で葉に炎の魔法を放つ。


「あちゃ!!熱いですよ!!こんな近くで放たないでください!!」


「服を乾かしただけありがたいと思っておくんだぜ」


「無鉄砲な子ね。全く……。」


咲夜は世話のかかる子、のような目で葉を見つめる。


「ぶぅるるるえっっっくしゅゅゅ!!!」


「どんなくしゃみだよ。」


「葉さんって何者なんですか?」


良太は霊夢に聞くが、霊夢は困った顔をしながら


「私だって知りたいわよ。それより、一旦宿に戻る?」


「ガクガクぶるぶる!」


葉は体を震わしながら霊夢の言ったことを断ろうとする。


「葉、それじゃわからないぜ。」


「ガクガーーク!!ブルーーーブル!!ガタガターーー!!!」


「……それは読み取れないわよ。」


「しばらくしたら治るのですぐ行きましょう。」


「最初から普通に喋れ!!」


魔理沙は葉の頭にチョップをする。


「本当に大丈夫なんですか?」


「栄養のある土の上だったらどんなことでもへっちゃらです!!」


「そう、じゃあ行くわよ。あまり時間もかけられないし。」


「わ、わかりましぶえっくしゅん!!」


「だ、大丈夫かしら?」





























「あ、あれが永遠亭ですか?」


葉は振り向いて霊夢達に聞いたが。


「……霊夢さん?魔理沙さん?咲夜さん?良太さん?」


さっきまでいたはずの霊夢達がいなかった。


「嘘っ!!また私迷子!?」












さて、消えた霊夢達はというと。


「紫、どういう事?」


「なにするんだぜ!?」


スキマの中に入れられていた。


「生憎と今は説明する暇はないのよ。でも、一言だけ言うと……


















未来に行ってもらうわ!」


「「「「「はぁ!?」」」」」


「詳しくは未来に行って、ある人から聞いて頂戴!」


そう言い紫は霊夢達の足元にスキマを開く。


「ちょ!ちょっと!!他の人は!?」


「未来に行けばわかるわよ!!早く行きなさい!」


「きゃああああ!!!(うわあぁぁぁ!!!)」


霊夢達は真っ逆さまに落ちていった。


「頼むわよ……。」

えー、ここで一旦、自然癒編は中断です。次からは未来編です。

なぜこんなことをしたかというと、更新が遅くなるからです。自然癒編は作品を参考にして書いていたのですが、リアルが忙しいため、作品を見る時間が無いのです。このままでは1週間に1話あげられるかどうかもわからないので、違う話を書こうと思います。



未来編の大体の話はまとまってあるので、2日~3日くらいで1話あげられると思います。

自然癒編は終了ではなく、中断ですのでしばらくしたらまた書くと思います。


作者の都合で話を変えてしまって、読んでくれてる人達には本当に申し訳ないです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ