葉の能力
「おー、霊夢!」
アリスの家を後にした葉と魔理沙は魔理沙の家に向かってた。その途中に霊夢が立っていた。
「忘れ物は見つかった?」
霊夢は魔理沙の方を向いて聞いた。魔理沙は無邪気な笑顔で。
「ああ見つかったぜ!そっちの準備は?」
「まああの程度の雑魚なら楽勝でしょう。」
「良太は戻ってなかったのか?」
魔理沙がそう聞くと霊夢は溜め息をつき。
「戻ってないのよ。全く、こっちは忙しいのに何してるんだか。この事が終わったらこき使ってやるんだから!!」
どうやらご立腹のようだ。
「まあまあ、とりあえず行こうぜ!」
「本当にどうしてやろうかしら。」
「霊夢さん、怖いです……。」
その後道中の敵は霊夢の八つ当たりによって駆逐されていった。そして、通せんぼしている妖怪のところまで来た。
「今度は思いっきりやっちまうぜ!」
魔理沙は黒い笑みを浮かべながら言う。霊夢も魔理沙と同じような顔で。
「今私は腹の虫が悪いのよ、手間を掛けさせた事を後悔するのね!」
「(あ、あれ、二人とも怖い……。)」
葉は魔理沙と霊夢に怯えていた。
「じゃあ復習がてらに説明しますかね。」
「復讐!?そんなに恨んでたんですか!?」
葉は違う方の復讐と解釈したらしい。
「うん、少し黙って聞いてくれる?」
「あ、はい……。」
霊夢の恐ろしいオーラに大人しくなった葉であった
「一応こういう戦闘でスペルカードを使うと結界ゲージが溜まるのよ。」
「え、ええ?」
「ここら辺のフィールドに力が溜まっていくのよ」
「そうなんですか。」
と葉は言ったものの、あまり理解していないようだった。
「それが一定数溜まると結界が発動出来るのよ。たけど敵もスペルを使うと溜まるから注意ね。」
「そして一番重要なのは、それを誰が使うかによって効果が変わるということだぜ!」
「例えばどういう効果があるんですか?」
葉は必死に頭を回転させながら聞いた。
「私だったら敵の能力低下、魔理沙だったら私達の素早さが上昇するわよ。」
「敵が使ったら敵の能力が上昇するぜ。」
「うう、理解が追い付きません……。」
葉は頭を抱えて唸っていた。
「まあ、特に葉は弱いからな。敵が強くなったらすぐやられそうだから気を付けろよ?」
「は、はい!気を付けます!」
「でも、今回は関係ないけどな。」
「えっ……?」
魔理沙はそう言った後、妖怪の方を向いて。
「長いこと待たせて悪かったな。お詫びに何もさせずに終わらせるぜ!恋符 ノンディレクショナルレーザー!!」
「魔理沙の言うとおりね。夢符 封魔陣!!」
魔理沙のレーザーで妖怪を弱らせてから、霊夢が上から攻撃する。二人とも腹が立っているので、威力は半端なく、妖怪はあっという間に消えていった。
「や、やっと魔理沙さんの家に行けますね。」
葉はやや疲れた顔で言った。
「そうだな。」
魔理沙はそう答えるが、霊夢は何か腑に落ちないようで。
「………………。」
真剣な顔をして考え込んでいた。
「(でも、こんな強力な妖怪が何でこんなところに?異変でも起きたのかしら?)」
その様子を見た魔理沙は慌てて霊夢の後頭部を殴り、葉から引き離す。
「わっ!いきなりなにするのよ!?」
そう言う霊夢に魔理沙は葉に聞こえないような小声で。
「(お前がそんな難しい顔をしていると、葉が心配しちまうだろうが!)」
「(は?)」
一瞬理解が出来なかったようだが、霊夢はすぐに魔理沙が何を言いたかったのか理解し。
「(魔理沙、あんたも気付いてるの!?)」
「(当たり前だっつーの!でもここで私達まで深刻な顔をしてたら葉がもっとしんどいだろ?)」
「(………………。)」
魔理沙はそう言い切るといつもの笑顔で。
「(今までだってなんとかなってきたじゃないか!だから今は平気な顔をしてよーぜ!!)」
「(……お優しいことで。もてる女性は違うって?)」
そこまで霊夢が言うと、葉が霊夢達の方に向かってきて。
「あの、二人で一体何を?」
「ちょっとした霊夢のお悩み相談だな。」
「何でこんなところであんたに悩みなんか言わなきゃならないのよ!!」
「お望みなら葉にもしてやるぜ?」
「するなバカ、さっさと行くわよ。」
「短期な巫女相手だとヤレヤレだぜ。」
そう言い霊夢と魔理沙は葉に負担を掛けないように嘘をついて先に進んだ。けど葉は。
「(……ごめんなさい、そこの草木から聞いちゃいました……。)」
葉は霊夢達が自分に気をつかっていることに。
「(……ありがとうございます。)」
小声でお礼を言った。
「葉ー!置いてくわよ!」
「い、今行きます!!」
魔理沙の家
霊夢達は魔理沙の家について魔理沙の部屋に入った
「……こ、これは。」
「ちょっとは掃除しなさいよ。」
見事な亜空間だった。
「いやーすぐにこんな風になるから掃除する気にならなくてな。」
その言葉を聞いて霊夢は呆れた顔で葉に。
「さて、葉、あんたが言ったんだから責任持って探しなさいよね。」
葉は困り果てた表情で。
「は、はい……。」
そう言い部屋を捜索する。が、すぐに葉は止まった。その様子を見た霊夢は。
「ん?どうかしたかしら?」
「いえ……今ちょっとどこからか声が聞こえたんですけど……。」
「私は何も言ってないぜ?」
「確か……こっちから。」
そう言い葉は物を掻き分けて行くと。
「やっぱり!草さんがいました!!」
「どんだけ汚いのよここ!?」
霊夢は魔理沙に詰め寄るが、魔理沙は澄まし顔で。
「結構生える。」
「掃除しろ!!」
「いやぁ、健二と居るときは掃除してるんだけど、一人になるとつい忘れてな。でも結構食えるんだぜ!煮たり焼いたり。」
「食うな!!私に寄越せ!!」
いや、違うだろ霊夢。
「ナレーター黙りなさい!」
フヒヒ、サーセン。
「お裾分けしてほしいなら素直にそう言えよ。」
魔理沙と霊夢が言い合ってる間、葉は考え込んで。
「そうだ!草さん、魔理沙さんが借りてきた本がどこにあるか教えていただけませんか?」
草は葉の言った質問に答えた。
「ありがとうございます!!」
「なんだ、わかったのか!?」
「魔理沙さんは、いつも本を読み終わったらポイ投げするから奥の方にあるだろうって言ってました。」
「へぇー、植物もよく見てるのね。」
霊夢は感心した表情で言った。
「植物の声が聞こえる程度の能力か。これは意外と便利そうな能力だな。」
「とりあえずその本を探してきますね!」
そう言い葉は部屋の奥に入っていった。入っていった後、霊夢と魔理沙は。
「植物の声……というより意思を汲み取ってるって感じね。」
「でも紅茶は普通に飲んでたぜ?」
「お茶も普通に飲んでたしね。相手は生きてる植物ってことかしら……?」
二人で葉の能力について話し合っていた。魔理沙は何かを思い出して。
「そういや、結界が弱まった時、植物とかも色々あったよな?」
「あれは別に植物の元気が無くなるというわけじゃなかったし……。病気じゃないとしたら、何が原因なのかしらねぇ。」
しばらく考え込んでいたが、そんな空気を吹き飛ばすように魔理沙は。
「ま、そればっかりはまだなんとも。困った時は頼れるのが知識人だぜ!」
そう魔理沙が言った後、葉が本を抱えて戻ってきた
「魔理沙さん、この本ですか?」
「おお!それだそれだ!懐かしいな、サンキューな葉!!」
「さて、じゃ……。」
霊夢がそこまで言いかけた時、
「おっと、まだ待ちたまえ紅白巫女。」
「まさかあんたにそう呼ばれるとはね。」
霊夢はうんざりした表情で魔理沙を見て言う。
「葉、実はまだ探して欲しいものがあるんだけどな、いいか?」
「え、ええっ?」
「そこの草にも協力してもらっていいからさ。頼むぜ!!」
「いいですけど……。」
「サンキューな!!じゃあまずこれ!!」
3時間後……
「はぁ、はぁ、こ、これで……全部……ですか?」
あれからずっと魔理沙から言われた物を取りに行っていた葉であった。
「ああ!!」
「あんた……頼むばっかりで、1度も手伝わなかったわね……。」
「いやぁ、私が弄ると余計手間がかかりそうだったからな。じゃあ、葉、ちょっとこっち来てくれ。」
魔理沙は葉に向かって手招きする。
「えっ、まだ何かあるんですか?」
「違う違う、お前もスペルカードを持ってないと危ないだろー?探し物を探してくれたお礼にちゃっちゃと作るぜ!!もちろん教えるからな。」
「は、はい……。」
葉は少々不安な表情をしていた。
少女スペカ作成中……
「んー?いまいちぱっとしない感じだなー。」
うまくはいってないみたいらしい。
「あんまりはかどってないわね。」
「いやぁ、こいつセンスないみたいだぜ。」
「ご、ごめんなさい……。」
葉は精神的に大ダメージを受けた。その様子を見て霊夢は。
「っていうか、あんたが拘りすぎてるんしゃないのかしら?」
「その、とりあえず私が原因っていう流れはもう止めようぜ。」
「どーせ派手なのを作ろうとしてるんじないの?葉、ちょっと自分だけで作ってみたらどう?」
「は、はいっ!」
葉は霊夢に言われた通りに一人で作り始める。そして1分も掛からない内に。
「で、出来たーーー!!!」
「……一瞬で出来たぞ。」
「人並みのセンスはあるじゃない。やっぱり魔理沙の教えかたが……。」
霊夢の言葉を魔理沙は無視して。
「でもそんなんでいいのか?弱っちいぞ?」
「無視しないでくれるかしら?」
「こ、これから頑張ります!」
「まあいいか。使いたくないスペカ作っても意味ないしな。」
そう言い魔理沙は玄関に向かって歩き出す。
「じゃ、紅魔館に向かうわよ。」
「はい!!でも……。」
「どうした?」
「……お腹が空きました。」
「「あっ……。」」
魔理沙の家に来てから約四時間が経とうとしていた。お腹が空くのも当然だろう。
「じゃ、ぱぱっと何か作るぜ。」
「簡単なのでいいわよ。」
「お腹空きました~……。」
その後魔理沙の料理が出てきて葉は悶絶したとか。(この料理のくだりはオリジナルです。)




