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東方外遠記  作者: 颯人
第1章 とある少年の幻想入り ~Entering fantasy of the certain boy~
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博麗霊夢との弾幕ごっこ

「なかなかやるわね、次は私と勝負よ。」


「マジか、少しは休憩させてくれよ。」


正直な話、博麗には勝てる気がしなかった。何て言うか、全身から放出されているオーラみたいなものが霧雨と違ったからな。


「お手柔らかに頼むわ。」


って俺がそう言うと博麗は睨んで来たな。何も悪口とか言ってねえだろ。


「そんなこと出来ると思ってるの?あんた馬鹿じゃないの?」


「デスヨネー。」


「ルールは魔理沙と戦った時のと同じでいくわよ。」


ひどい言われようだ全く、俺は二連戦なんだから少しは加減してほしいもんだな。そう思ってると博麗が札と針みたいなものを投げてくる。


「神社の道具をそんな風に使っていいのか?」


使い方としては正しいのかもしれねえけど。


「いいのよ、全部私のもんだから。」


「よくねえだろ、うおっ!あぶね!!」


博麗が撃ってくる札と針をしゃがんだりジャンプしたりして回避する。だが、博麗は休む暇もなく投げてくる。きっついなもう!


「ほらほら!!私は魔理沙みたいに手加減なんてしないわよ!!」


「是非ともしてほしいけどな!!」


っち、一見やみくもに投げてるようだが足元を狙ってきたり、回避した方向に投げてくる。そう思っていると上半身目掛けて投げてくるな。


「流石だな、伊達に幻想郷の要人をやってるだけあるのか。」


よほど戦い慣れているんだろうな。


「誉め言葉として受け取っておくわ。」


そう言いながらも博麗は投げる量を増やしてくる。どうやって投げてるんだよ?普通お札とか大量に投げても標的に全部向かわねえぞ?


「勘で投げてんのよ。」


勘かよ、便利な勘だな全く!!


「(まずいな、下かと思えば上、上かと思えば右や左から飛んでくる。これじゃあ攻撃が出来ない!!)]


これじゃ防戦一方だな。霧雨の時はまだ反撃出来る隙などがあったけど、博麗はその隙も与えてくれないのか。そう分析しながら右や左、前に走って避ける。


「いつまで避けれるかしらね!?」


「っ!!なら!!」


避けきれない時は木刀で弾く。だがそれでもかすったりはした。ヤバイ、もうすぐ詰みそうだ!!


「回避はなかなかやるようね、でもこれはどうかしらね?」


博麗はそう言いスペルカードを取り出す。レーザーか?ばらまき弾幕か?


「夢符『封魔陣』!!」


そう言うと博麗から赤と青の壁みたいな弾幕が出てこっちに向かってくる。そういう弾幕かよ!?


「回避は無理か。嫌なスペルだな!!」


避けれるほどのスペースがなかった。いや、探してる時間が無い。


「(しょうがない、一か八かでやるか!!)」


スペルカードを持って唱える。ぶっつけ本番だが、やるしかないようだな。


「(何かする気ね。でもどうやってこれを破るのかしら?)」


博麗は警戒しながらこっちを見てくるな。あっと言わせてやるよ!!


「想符『フレアスパーク』!!」


霧雨のスペルのマスタースパークに似た極太レーザーを博麗に放つ。ラーニングは大切だな!


「嘘でしょ!!」


博麗は驚いたみたいだな。俺の放ったフレアスパークは博麗の封魔陣を貫いたが博麗には当たらなかった。


「今のどうやってやったのよ!?」


教えてもいいが、秘密にしていた方が面白いか。


「それは秘密だ。(やっべー!!初めてできた!!一か八かだったけと、何とかなったか。それにしてもかっこよかったー!!)」


そう思ってると博麗が目の色を変えた。いよいよ本番って訳か?


「どうやら本気でいかないと駄目みたいね。」


さっきまでは準備運動みたいなもんかよ。博麗はもう1枚スペルカードを取り出す。さっきみたいなのはマジ勘弁だな。


「えっ、今までは本気じゃなかった?」


まあ本気ではないだろうとは思っていたがな。


「当たり前じゃない。本気を出す必要がないと思ったからよ。けど次は容赦しないわよ!!霊符『夢想封印』!!」


そう言い博麗は7つのカラフルな大きい弾幕を俺に向けて放ってくる。結構綺麗だな。って見惚れてる場合じゃねえ!!


「あ、これはヤバイな。」


直感でそう思った。でも、負けるわけにはいかないな、博麗から7つの光る大玉が現れてこっちに飛んでくるのを走りながら回避しようとするが何故か振り切れない。


「どうなってんだこれ!?」


「あっ、ちなみにそれホーミング機能がついてるから避けれないわよ。」


「早めに言えや!!」


何かあるだろうなとは思っていたけどさ!!ホーミングってありなのかよ!?どうやってるんだよ!?


「それチートだろ!!わっぷねぇ!!」


ホーミングとかどうやったら付けれるんだ?


「知らないわよ。」


「勝手に心を読むんじゃねえ!!」


「読んでないわ、勘よ。」


そう会話してる間に7つの巨大弾幕が近くまで飛んできた。このままじゃやられる!!


「また一か八かだが、これで何とかするしかないか!!」


もう1つのスペルカードを取り出す。頼むから今度もうまく発動してくれよ!!


「剣符『イリュージョンソード』!!」


そう言った途端、木刀が光り出した。これも上手くいったみたいだな。


「それを光らせて何をする気なのかしら?」


博麗はそう言ってきたが無視して木刀を今向かってくる大玉に向かって斬る。斬った時に木刀から斬撃が放たれる。ちなみにこれは鎌鼬に似てる技な。


ドォーン!!ドォーン!!ドォーン!!ドォーン!!ドォーン!!ドォーン!!


「っ!!まさかこれも攻略するなんて!!」


何とか全部相殺できた。本当にギリギリだな。


「さて、これからどうするんだ?」


そう博麗に言ったが博麗は笑っていた。何が可笑しい?


「何笑ってるんだ?」


そう言うと博麗がゆっくり口を開き、指を上に向ける。


「なかなかやるからよ。けどこの勝負は私の勝ちよ。」


博麗はそう言ってきた。指の方向、まさか!!


「上に、やっぱりね!!」


くそっ!!途中で気付くべきだった!!本気がこんな単純な攻撃なわけないと。気付くのが遅すぎた!!


「気付いたみたいね。あの大玉は8つあるのよ。あと上じゃなくて後ろよ。」


「何っ!?」


急いで後ろを向くと目の前に大玉があった。あっ、詰んだ。


「うわあーーーーー!!!」


ピチューン!!


反応出来ず、巨大弾幕に被弾した。いてぇ、車に轢かれたような痛さだ。


「さてと、あいつの様子は、気を失ってるわね。」


失ってねえよ、まあもうすぐ失いそうだが。


「霊夢、やり過ぎよ。」


「しょうがないじゃない紫、手加減出来なかったんだから。」


こちとら普通の一般人だぞ博麗、体が頑丈で助かったな。下手したら死んでるぞこれ。


「全くだ。なあこいつ本当に外来人か?動きとかが素人の動きじゃなかったぜ?」


「まぎれもなく外来人よ。その疑問は聖人が目を覚ましたあとで聞いてみたら?」


「そうするわ。それよりも早く宴会の準備しなきゃ。」


「私もすっかり忘れてたぜ。でも、これで腹を空かすことが出来たぜ!!」


「じゃあ早く準備しましょう。」


俺はその言葉を聞いてから気絶した。

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