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東方外遠記  作者: 颯人
第1章 とある少年の幻想入り ~Entering fantasy of the certain boy~
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霧雨魔理沙との弾幕ごっこ

弾幕ごっこのルールを記載していなかったので追加しました。後の話でルールを纏めたものを記載します。

どうも博麗と霧雨に勝負を挑まれた聖人です。正直言って勝てる気がしない。なぜなら弾幕っていうものも出せないし、空も自由に飛べないからだ。


「最初はどっちから行く霊夢?」


能力使えって?長年空を飛んでないから感覚忘れちまったよ。


「最初は魔理沙に任せたわよ。」


「おう!!任せとけ!!」


博麗が霧雨にそう言って後ろに下がったな。ったく俺は2連戦かよ。その後霧雨が俺に向かって星形の弾幕を出してくる。


「最初は小手調べだ!!ここでくたばるんじゃないぜ!!」


ふむ、あれが弾幕っていうものか。それをばら蒔いてぶつけるのか。密度は濃くないが、薄いわけでもない。左右に動いて避ければ大丈夫だな。


「よっと、そんなの当たらねえよ。」


反撃したいけど、直接攻撃するのはありなのか?ルール説明くらい聞かせろよ。


「八雲、弾幕ごっことやらにルールとかあるのか?」


「ええもちろんありますわ聖人。弾幕ごっこはスペルカードルールというものがありますわ。」


スペルカードルール、さっき霧雨がカードみたいな物をもって何か確認していたけど、それと関係あるのか?


「スペルカードルールは最初にスペルカードと呼ばれる物、聖人の世界ですと必殺技と言えば分かりやすいかしらね。その使用回数と弾幕の被弾回数を決めるわ。」


「ふんふん、それだと今やっている弾幕ごっこのルールはどうなってるんだ?」


八雲から説明を聞きながら霧雨に聞いたら霧雨はあっ忘れてたみたいな表情になったな。頭に血が上ってて忘れてたんだな。


「すっかり忘れてたぜ。そうだな~、スペルカードは二枚で被弾回数は一回だな。これでいいよな霊夢?」


「それで構わないわよ。それとあんたスペルカードないわよね?何も書かれてないカードを数枚渡しておくわ。」


博麗はぶっきらぼうに言って俺に白いカードを渡してきた、おい投げて渡すなよ!


「っとと、どうも博麗。あっ、スペルカードの作り方分からねぇ。八雲、どうやってスペルカードを作るんだ?」


「使用したいスペルを思い浮かべて、その白紙のスペルカードに念じれば出来るわよ。」


イメージねぇ、と言ってもどういうスペルにすればいいかさっぱり分からねぇ。弾幕ごっこという呼び名も気になるし、普通なら弾幕バトルという名前でもいいはずだよな?


「弾幕ごっこは妖怪と人間が対等に勝負出来るために編み出されたルールですわ。皆スポーツ感覚に近い決闘法なのでとても人気がありますの。」


「さて、ルール説明はそれくらいでいいよな?あとの説明は私と霊夢の弾幕ごっこが終わってから話すぜ。」


まだあるのか、どうせなら全部聞いてから弾幕ごっこをしたかったな、ってアブね!?


「スポーツ感覚に近いって、こんなスポーツあってたまるかよ。いやでもあながちスポーツという表現は間違いでもなさそう。」


ドッチボールに近いなこれ。まあボールがないから反撃出来ないんだけどな!!


「ほう!!少しはやるじゃないか!!」


と言いながら霧雨はスペルカードみたいなものを取り出す。あれは何が書かれている?何か来るか分からないから警戒しておくか。


「魔符『スターダストレヴァリエ』!!」


霧雨はそう言いカードを掲げた。すると霧雨から大量の星形弾幕が出てきたな。ついに本領発揮か!!


「おい、それ反則じゃないか!?俺は弾幕を撃てないんだぞ!!」


さっきの弾幕の量がかわいく見えるくらい多かった。隙間を見つけて潜り込むのがやっとだよ!!


「そんなことないぜ。私達を怒らせたことを後悔するんだな!!」


霧雨はそう言いさらに弾幕を放ってくる。右や左、前や後ろとあちこち動いて避けるしかねえ!!


「っく!!かすった!!おい霧雨、弾幕にかすったら被弾扱いになるのか?」


「いやならないぜ。今のはグレイズと言ってかすりと見なされるから被弾回数には含まれないぜ。あと弾幕は基本非殺傷だから死ぬことは無いぜ、当たったら痛いけどな!!」


かすっただけで刃物に斬られたような痛みが走るんですけど!?これで非殺傷かよ。笑えねえ。


「へへっ!!こりゃ当たるのも時間の問題だな!!」


舐めんなよ霧雨、俺はドッチボールとかのスポーツとかで物を避けるのは得意なんだよ。要領さえ掴めばなんとかなんだよ。


「よっと、ほっと、おっとと。」


よしよし、少しは眼が慣れてきたな。少しだけど前に進める余裕が出来た。


「くそっ、どうしてかすってばかりで当たらないんだよ!!」


よしよし、焦ってきたな?もっと焦れ、そうすれば俺にもチャンスが回ってくるからな!


「思ったよりやるようね、あの外来人。初めて弾幕ごっこをするにしては良い動きをするわ。」


「もういい!!更に量を増やしてやるぜ!!」


おっとと、視界全体に弾幕が広がっていたか。流石に回避だけでは無理だな、回避出来ない時は木刀で弾幕を弾いてみるか。


ガギギギィン!!!


「おっ!!成せば為るもんだな!!」


ちょっと手が痺れたが、まあ我慢出来る範囲だから良かった。


「なっ!! お前人間かよ!?」


霧雨は驚いてるな。木刀で弾幕を弾きながら霧雨の攻撃を避け続けると、霧雨はなかなか弾幕が当たらないと見て覚悟を決めた顔をした。


「っち、時間切れか。私の『スターダストレヴァリエ』を時間一杯まで耐えきった外来人は聖人が初めてだぜ。」


「ん?スペルの使用に時間制限とかあるのか?」


「ええ、スペルを使用する際は先程の魔理沙のようにまず宣言をするわ。それで一定回数の弾幕の被弾か、時間切れになるまで逃げ切ったらスペルはブレイク、つまり攻略したことになるわ。」


まあ、スペルの時間制限とか無かったらヤバイよな。


「今ので霧雨の一回目のスペルを攻略したから、あともう一回スペルを攻略すれば俺の勝ちってことか。あとさっきの霧雨のスペル、何か綺麗だったんだけどそれも何か関係しているのか?」


「そう言うことになりますわ、弾幕ごっこは美しさを競うものでもあるのよ。人を魅せるのもスポーツ感覚に近いでしょ?」


確かに八雲の言う通りだな。弾幕の美しさを競い、人と妖怪の分け隔てもなく皆楽しめる。だから弾幕ごっこか、これは人気が出るのも頷けるな。


「ふっふっふ、これは私の十八番で決めてやるしかなさそうだな。聖人、死ぬんじゃないぜ?」


霧雨はニヤリと笑いながらまたスペルカードを取り出した。今度は何が来るんだ?


「言い忘れてたけど、弾幕が非殺傷だからと言っても当たりどころが悪ければ死ぬこともあるわ。」


「その場合は自己責任ってか博麗?そこもスポーツと変わらねえなおい!!」


「恋符『マスタースパーク』!!」


俺に向かって極太レーザーを放ってきたな。ってこれあの時のレーザーじゃねえか!!霧雨との距離は近い、回避は出来ないな。


「(これは、あれを使うか!!)」


あれってのは今の段階では説明出来ないな。今は回避しようとせずにレーザーに直撃する。


「まあこんなもんだろ。初心者にしては頑張った方だがまだまだだな!!」


霧雨は被弾したと思い、降りてくる。好都合!!気付かれない内に攻撃してやる!!


「魔理沙!!後ろよ!!」


「えっ!?わわっ!!」


っち、油断した霧雨を木刀で攻撃するために気配を消して近づいたが博麗に気付かれて霧雨は飛びやがった。あとちょいだったんだかなぁ。


「ったく危ないだろ聖人!!」


「油断したてめえが悪い。」


そう言いながら、霧雨の方を見ると霧雨は俺の姿を見て呆然としていた。


「何で当たってないんだ!?私は手応えを感じたぞ!!」


霧雨はあり得ないって顔をしながら見てくる。正直教えると面倒になりそうだ、教えないでおこう。


「教えねえよ。教えてって言われて、はいそうですかって答えるバカはいねえよ。」


そう言い霧雨に近づく、霧雨は距離をおこうと後ろに下がったな。よし、さっき完成したスペルカードを使ってみるか!!


「剣符『雷光斬』!!」


そう言い木刀に雷を発生させ、霧雨に向かって木刀を縦に振る。縦に振った瞬間に、前方に高速の雷の斬撃を放たれる。霧雨は俺がスペルカードを使える事に驚いて反応が遅れたな。


「うわあーーーーーーー!!!」


ピチューン!!


霧雨は雷の弾幕に当たって被弾したか。やれやれ、やっと一人目かよ。この後もう一戦あんだよな。


「いてて、油断したぜ。聖人は弾幕ごっこの才能があるのかもしれないぜ。」


「いや今のは霧雨との距離も近かったし、動揺していた所を狙ってたまたま当たっただけだ。普通に勝負してたら俺が負けてたさ、手加減もしてくれてたみたいだし。」


俺がそこまで言うと霧雨はバレたかといった表情になった。さっきのマスタースパークは見かけの割に威力があんまりなかったからな。


「なかなかやるわね、次は私と勝負よ。」


「はいはい、すぐに終わらせてやるよ。」


さあて第2ラウンド始めるか!

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