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東方外遠記  作者: 颯人
第10章 また戻るために ~In addition. to come back~
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現代編2

どーもどーも磔です。今は謎の集団の奴らを振り切ってる最中だ。あのあと使われてない車を見つけて盗ん……ゲフンゲフン借りて逃げている。


「今盗んだって言いましたよね?」


助っ席に座ってる連子が言ってきた。まあ現代でやったら犯罪だからな。


「借りてるだけだから大丈夫。」


「不安なんだけど……。」


そうこうしている間に撒いたようだ。久し振りに車を運転したけど体は覚えてるんだな。


「いたぞ!!あそこだ!!」


……気のせいだったようだ。さらに車を増やして追ってきやがった。


「ど、どうするんでキャッ!!」


ズガガガガ!!!


マシンガンで撃ってきたか。こりゃやばいな。


「車から煙が出てますよ!!」


連子の言う通り、後ろから煙が出ていた。


「ったく、ここでは目立たないようにしようって思ってたのに。」


「磔さん?」


「連子、またちょいと失礼。」


俺は連子を抱えて、今にも爆発しそうな車からジャンプして脱出する。


「磔さん!?何しているんですか!?このままじゃ落ちますよ!!」


「へーきへーき。」


「どこが……ってあれ?落ちてる感じがしない?」


「そりゃ、浮いてるからな。」


お姫様だっこに持ちかえて空中を進む。


「ななな何で浮いてるんですか!?」


「ん?武○術と言えばわかるか?」


現代に飛ばされてからどう飛ぶか試行錯誤してたら、この方法が一番飛びやすかったからな。


「実際に出来る人が居たなんて。って磔さん!!ヘリが来てますよ!!」


連子が左側を指差すので、見てみると、今にも機関銃を撃ちそうなヘリが来てた。


「おいおい、無茶苦茶だろ。」


そう言った瞬間、ヘリが機関銃を使って撃ってくる。って洒落になんねえぞこれ!!


「ああもうめんどいな!!」


俺は連子に負担をかけないように、移動しながら弾を避けていく。


「もう周囲の目なんか気にしてらんねえ!!」


「どうするんですか!?」


「撃ち落とす!!」


「はい!?」


「撃ち落とすんだよ!!想符 フレアスパーク!」


俺はスペカを使い、ヘリに当てて撃ち落とす。


「な、何ですか今の?」


「悪い、説明する前にあの車に乗るぞ。」


地上を見ると、レンタカー売り場があったので、レンタカーを借りる。


「はあ、疲れた。」


「磔さん、何者何ですか?」


「まあ、運転しながら説明するよ。」


「それで、これからどこに行くんですか?」


「まあ、ちょっと実家にな。連子はどうする?」


「私は……メリーを探さないと。あの子も能力持ってるから助けないと。」


そう言い連子は俯いた。


「場所はどこだ?」


「えっ?」


「そこまで行ってやるから。」


「いやいいですよ!!」


連子は目をまん丸にして手を横に振った。


「いんだよ、年上の言うことは聞けよ。」


「……私二十歳ですよ?」


ちょっと意外だな、てっきり10代後半だと思ってたんだが。


「俺は22才な。」


「ええっ!?てっきり18才くらいだと思ってましたよ!?」


この発言は嬉しいような嬉しくないような……。


「でもどうして赤の他人にそこまでしてくれるんですか?」


連子はこっちを向いてきた。


「よくわからないけど、似ているんだよな。」


「似てるって誰にですか?」


「俺の大切な人に性格がそっくりなんだよな。」


「!!!」


連子は赤面して驚いてるようだった。こういう仕草といいあのときの度胸といい、本当にそっくりなんだよな。


「そ、その、磔さんの、大切な人はどうしたんですか?」


「遠いところに行っちまったよ。俺では絶対に届かないところにな。」


「す、すみません変な事を聞いちゃって。」


少し雰囲気が暗くなっちまったな。まあ事実だしな。もし幻想郷に戻れたとしてもあの世界の聖人がいるから一緒にいたくてもいられない。


「で、話を戻すけどそのメリーって子はどこにいるんだ?」


「えっと確か北海道だったかな?」


どうやら運勢は最悪というわけではないらしい。


「丁度良かった。俺も北海道に行くつもりだったからな。」


「ということは?」


「さて、行きますか!」


俺はアクセルを強く踏んで北海道に向かった。











北海道のとあるところ


はい着きました。え?過程はどうしたって?あのあと何もなくてすんなりと着いたよ。

で今いるのは俺が高校に入るまでに住んでた家だ。


「こんなところに住んでたんですね。」


何故だか連子も付いてきてる。理由を問うと。


「一人で行くのは不安だから。」


と言って付いてきた。まあ迷惑じゃないから別にいいんだけどさ。


「じゃ、入るからな。」


「ま、待ってくださいよ!!」


連子は慌てて付いてくる。連子が俺のところに着く前に玄関の鍵を開けた。


「おじゃま……しま……す……よ?」


「ん?貴方はだあれ?」


……とりあえず冷静になれ。深呼吸深呼吸。

よし、落ち着いてきたな。どういう状況かと言うと、玄関を開けたら開けたすぐの段差に謎の金髪の人がお茶を飲みながら座っていたんだ。


「紫、ではないな。」


「磔さんどうした……の?」


連子は金髪の人を見た瞬間固まった。


「あら連子、どうしたの固まって?」


「メリーぃぃぃぃ!!!」


連子は急に叫び出したかと思ったらメリーって人に抱き付いた。あれか、感動の再会ってやつ?


「どうしたのよ?あなたらしくないわね。」


「良かった、無事で良かった。」


連子はメリーに抱き付いたままわんわん泣き出した。ってか俺空気じゃね?


「二人ともそろそろいいかい?」


「あ、ごめんなさい磔さん。」


「貴方はだあれ?」


「悪い、俺は白谷磔だ。」


「私はマエリべリーハーンよ。愛称はメリーよ。」


メリーは愛称なのか。確かにマエリべリーって言いにくいもんな。


「ところで連子が何故こんな風になってるかわかるかしら?」


「ああ、実はな……。」





青年説明中……





「そんなことがあったのね。」


「もう私心配したんだからね!」


この二人はとても仲がいいように見える。しかし本当にメリーは紫にそっくりだな、変な防止も被ってるし服の色は紫だし。


「そういえば何でここにいたんだ?そしてどうやって入った?」


俺はメリーに聞く、メリーは連子に抱き付かれたまま


「えーと、ここら辺を歩いててちょっと疲れたからこの家に入ったのよ。」


「で、どうやって入った?」


「そこは私の不思議な力を使って入ったのよ。」


不思議な力、そしてこの容姿、まさかね。


「メリーは境界を弄れる能力を持ってるのよ。」


なんてこったい、紫とそっくりの能力じゃん。


「ちょっと連子!この人に能力の事を言わないでよ、信じてもらえないんだから!」


「大丈夫よ、磔さんなら。」


「根拠はどこにあるのよ!?」


メリーも自分の能力で嫌な思い出がたくさんあったんだな。


「俺も能力持ってるからな。」


そう言い手のひらの上に雷を出す。


「「ええっ!?嘘!?」」


連子とメリーは目をまん丸にして驚いていた。ってかいつまで抱き合ってるんだ二人は?


「お二人さんはいつまで抱き合ってるんだよ?」


俺がそう言うと二人は慌てて体を離した。


「それよりも磔さんは実家に何の用事があったんですか?」


「んーとちょっと調べものをね。」


俺はそう答えて中に入った。続けて連子とメリーも入ってきた。


「俺はちょっと調べものをするから好きにしてていいぞ、帰るなり休憩するなりしてていいからな。」


そう言い俺は居間にいる連子達を後にして奥の部屋に入った。この部屋は母さんが使ってたらしい。大切なものが置いてあるんだとか昔聞いたからな。


「ん?これか。」


部屋に入ってすぐ近くの本棚に一枚の紙が入っていた

それを開くと、手紙だった。




これを読んでるのは恐らく聖人でしょう。そしてもう私はこの世にいないでしょう。これを読んでる聖人はどれだけ大きくなったのでしょうか、どれだけ立派になったんでしょうか、私が生きていれば見れたのだけどもう長くは持ちません。

色々な事を書きたいけどこの手紙には貴方の持ってる想力について書いておきます。

想力とは私の先祖が持っていた力で代々受け継がれていきます。そして想力は霊力、魔力、神力に変えることができます。


「母さんは幻想郷の事を知っていたのか?」


ここまでの文章を見るとそう考えられなくもなかった


ここから一番重要な事です。想力は想いの力です。

ただ想うだけでは充分に使えることは出来ません。最も想力で重要な事は、何かを守りたいという強い想いです。大切な人を守るでもいいし、とにかく本当に守りたいという気持ちを持って使えばさらに強い想力を使うことが出来ると思います。

聖人は拾われた子供だけど、私が使えるようにしたのよ。

最後に良太を頼むわ、二人とも幸せな人生を過ごせますように。後、この手紙を読んだ後貴方の身体能力をあげておくわ、私からの最初で最後の贈り物よ。


「……贈り物なら直接渡しに来いよ。」


手紙をしまうと青い光が俺の体を包んだ。何だかとても温かい感じがした。

光がおさまると体が軽くなった。


「そういうことだったんだな。」


俺の中で何かが吹っ切れた感じがした。その後部屋を出て居間に戻ったら。


「あ、磔さん丁度良かった!今ご飯を作り終わったところだから食べませんか?」


連子がエプロン姿でそう言ってくる。


「材料とかは?」


「私と連子で買い出しに行ったのよ。」


椅子に座っているメリーがそう答えた。腕時計を見ると午後の8時だった。


「二人とも家に帰らなくていいのか?」


「私とメリーは一人暮らしだし、今は春休みで暇だから大丈夫!」


心配してるのはそこじゃないんだけどな。


「それに私達秘封倶楽部は休みとかは色々なところに行ってるのよ。」


ん?秘封倶楽部?俺が考えてると連子が慌てて。


「秘封倶楽部は私達二人の倶楽部なの。色々なところに行って不思議なものを見つける倶楽部なの。」


随分とまあオカルトなサークルだことで。


「それならこんなところにいるんだ?」


「磔さんについていけば何かが見れると思ってね。」


「嘘は駄目よ連子。本当はあの人達が怖いから磔さんといたいって言ってたじゃない。」


「メ、メリー!!私はそんなこと言ってないわよ!」


連子は顔を赤くしてメリーに突っ掛かっていた。


「別に構わないけど、明日までだからな。」


「充分よ。じゃあ頂きます!!」


料理はカレーライスだった。一口食べてみる。


「旨いな!!」


「良かった~。」


カレーライスなんて久々に食べたな。地霊殿以来だったな。








食べ終わった後、3人で片付けをした。家のライフラインはまだ大丈夫だった。けど灯油は使えなかった。

片付けた後、俺はソファーに座りながらこれからの事を考えた。


「(明日には幻想郷に帰れるだろう。けど不思議な二人だったな。)」


まるで幻想郷にいる人物を思い出させられた。


「(もし帰っても俺は一人だろうな。)」


そんなことを考えてると頬に誰かの手が当てられた。


「どうしたの磔さん?」


どうやら連子らしい。


「いや、ちょっとな。」


「ちょっとじゃない、とても苦しそうに見えるわ。何があったの?」


「……悪いけど話すことは出来ない。ちょっと一人にさせてくれ。」


俺はソファーから立とうとするが、連子に肩を捕まれて立つことが出来ない。


「苦しそうな磔さんを放っておけないわよ!」


「俺が苦しそうに見えるのか?」


「現に涙を流してるじゃない。」


俺は目を手で擦ると涙の跡があった。


「出来ることなら力を貸すから話してよ!」


「……わかったよ。」


俺は幻想郷の事を伏せて話した。


「そんなことがあったなんて。」


「もう夜も遅い。明日は早めに出発するから寝るぞ」


そう言い俺は自分の使っていた部屋に行こうとした時


「私とメリーがいるから大丈夫よ。」


後ろから抱き付かれた。


「れ、連子?」


「磔さんは一人じゃない。私達がいる。」


「そうよ磔さん。」


右を向くとメリーが立っていた。


「ありがとな二人とも。」


俺は二人に礼を言って部屋に入った。二人には和室を貸してあげた。布団とかは入ってるから大丈夫だろう


「この世界も捨てたもんじゃないな。」


そう思って俺は布団に入って寝た。








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