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東方外遠記  作者: 颯人
第9.5章 逃げれない現実 ~Reality not to be able to evade~
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生存者探し

「おかえりなさい、って聖人の隣にいる人物は誰なのかしら?」


俺と彰が客間に戻ってきたら弓矢を構えている永琳がいた。


「どうも、彰で~す。好きなものは甘いもの全般で特技はないです。」


「あの異変の!!」


彰と聞いたあと永琳は彰に弓矢を構えた。


「落ち着け永琳、敵じゃない。」


「彼は敵ではないようね。」


俺の隣にいた紫も同じことを言った。あれ?


「なんでここにいんの?」


そう聞くと紫は扇子をぱたぱたしながら。


「私があの程度で殺られると思ったのかしら?」


「思った。」


「思ったね~。」


「思ったな。」


「酷いわね!!私は妖怪の賢者よ!!」


「賢者(笑)じゃないのか?」


バコーーン!!


彰が紫を馬鹿にしたので彰の上からタライが降ってきた、タライどこから持ってきたんだよ?


「とにかく!!私はそんなにやわじゃないわよ。」


まあ、生きてるならいいか。そのあと絢斗と健二もここに入ってきた。


「これからどうすんだ?」


「妖夢ちゃん達は死んじゃったからなぁ~。」


「死んでないかないわよ。」


は?紫今なんて言った?ワンモアプリーズ。


「彰のおかげで完全に死んでなんかないのよ。」


紫が彰を指差しながら言った。すると彰は笑って。


「俺は“爆弾をつくる程度の能力“と“魂を操る程度の能力“をもってんだよ。」


彰曰く、冥界や地獄に行く魂を引き止めたり、元の場所に戻したりすることが出来るらしい。


「と、言うことは……。」


「いつでも生き返らすことが出来るぜ!」


えーと、つまり俺が空に向けて放った言葉は……。


「意味ないぜ!!」


「聖人は騙されたんだね~。」


「聖人、ドンマイ。」


「ふっざけんなよょょょ!!!」


俺は彰の胸ぐらを掴み、揺らしながら。


「あれか!!お前俺に恨みでもあんのか!!」


「あるぜ、滅茶苦茶。」


「聖人は面白かったねぇ~。」


「絢斗もさっきまで泣き叫んでたじゃねえか!!なにこれ!俺だけ知らなかったの!?」


「「「「「そうだよ」」」」」


ぐっ、穴があったら今すぐ入りたい……。


「じゃああれか!!俺の反応を見るために絢斗も健二も泣き叫んでたのか!?」


「「もちのろん!!」」


「よしわかった。お前ら全員表出ろ。」


こいつら切り刻んでやんないと気がすまない。


「「すんません。」」


「で、どうすんだ?」


健二が饅頭を食べながら紫に聞いた。緊張感無さすぎだろ。


「一応霊夢達は無縁塚に居させてあるからいいとして謙治を何とかしないといけないのよね。」


何とかしたいのはこっちも一緒だけどな。


「謙治の気配がしないんだよな。」


健二が皿を回しながら言った。餓鬼かよ。


「どういうことかしら?」


「まあ、逃げられたということだな。」


「聖人もわかるのね。」


「何となくだけどな。」


あくまでも勘でしかないが。それにもしいたとしてもこのメンバーで太刀打ち出来るかどうか怪しいからなぁ。


「困ったわね。」


「とりあえずまだ生きてる人を探そうよ~。」


絢斗の言うとおりだな。ここで考えてても仕方ないしな。


「流石絢斗だ。どこかのババアより使えウゲバ!!」


「何か言ったかしら?」


「「「言ってません。」」」


あーあ、彰の頭にクナイ弾幕が刺さってるよ。紫にあのワードは禁句なのに。


「大丈夫かしら?」


永琳はそう言い彰の頭にあるクナイを優しく抜いた。


「あざっす!やっぱり伊達に歳はとってアギャア!」


「皆何か言ったかしら?」


「「「「言ってません。」」」」


今度は永琳に至近距離から弓矢で頭を撃ち抜かれていた。反省しろよ。


「じゃあ誰が行くのかを決めないといけないわね。」


「俺と彰と健二でいいぞ。」


「ちょっとまち!!俺は~?」


連れていきたいが、絢斗にはまだ早いかなぁ。


「足手まといだからだ。」


健二はそうすばっと言った。もうちょっと言葉を選べよ……。


「どうしてなのかしら?絢斗は実力もあるし、戦力になると思うのだけど?」


紫は扇子を閉じて言ってきた。


「悪い、言い方が違ったな。絢斗は人間を殺せる覚悟はあるのか?」


「どういうことだよ?」


「ゾンビは元は生きてた人間だ。それを殺せる覚悟はあるのか?」


実際犯罪だからな。俺らのいた世界では。


「そ、それは……。」


「無いんだろ、だったら大人しく待っていることだな。」


彰ももう少し言葉を選んで話せよ。まあ事実だからなぁ。


「永琳と絢斗はここに残って、私達は外に出るわよ」


「命令すんなよ、長老さん。」


「彰、もう1回死にたいのかしら?」


こいつら大丈夫かな?先が不安で仕方ないんだが。












太陽の畑


「で、何でここに来たんだ?」


「幽香が生きてるかもしれないからよ。」


今俺達は幽香の家に向かっている。ゾンビがいるかもしれないが簡単にはくたばらないだろう。仮にも大妖怪を名乗ってるんだから。


「あーめんどくさい、眠たい、団子食いたい。」


「聖人、彰はちゃんと戦力になるのかしら?」


「多分大丈夫だ。多分な……。」


「何よその間は。」


紫が心配する気持ちもわからなくもない。彰は普段はダメ人間みたいだからな。


「でもやることはきちっとやるからな。」


「だよな、ん?見えてきたぞ!!」


狭い向日葵の道を抜けた先に見えたのは。






「ハァ、ハァ、不味いわね……。」


ゾンビに囲まれている幽香がいた。背中と顔と腕に傷があり、出血も酷い。ろくに戦えないだろう。


「健二、ゾンビの数は?」


「ひー、ふー、みー、大体五十体だな。」


「まじかよ、めんどくさい。」


「いや何でひー、ふー、みー、で大体わかるんだよ!!」


そこ驚くところじゃないの?健二と彰は当然だみたいな顔をしてるし。


「私はサポートするわ。」


「はいはい、で、どう助けるんだ?」


「俺達3人でゾンビに接近して全滅させてから助けたことにするか。」


「えー、爆弾で一気にドカン!!じゃダメなのかよ」


彰は本当にめんどくさがりだな。


「してもいいけど、そのあと幽香になぶり殺されたいんだったらどうぞ。」


「あんな美女になぶり殺されるんなら男冥利に尽きるぜ!」


こいつはもう放っておこう。


「じゃあ行くぜ!!」


そう言い健二が銃を作りゾンビを一体撃った。音がしたと同時にゾンビが一斉にこっちに向かってきた。


「彰、行けるな?」


「ったく女のゾンビとかいねえのかよ。」


大丈夫なようだ。俺はゾンビに向かって走りながら刀を抜いた。俺に向かって来てるのは20体くらいか。


「まず手始めに剣符 雷光斬!!」


俺はゾンビに向かって雷を打ち出した。倒すことは出来ないが怯ませることは出来るだろう。

案の定ゾンビは雷に当たって体勢を崩した。


「よし、行くか。」


まずゾンビの1体に飛びかかり斬り倒す。続けてまだ体勢を崩している2体目を斬る。3体目は腕を降り下ろして来たので、それを受け流して腹を斬る。


「はあ、しんどいな。」


ゾンビは武器とかは持ってないが、腕や歯が武器だ。刃物のように腕は鋭くなり、歯は人間の腕を容易に引きちぎれる。


「まあ、当たらなければ大丈夫なんだけどな!!」


4体目と5体目が左右から攻撃してきた。俺は左手に銃を持ち、右からやってくるゾンビを蹴り飛ばしながら頭に向かって銃を撃つ。蹴った反動を生かして5体目に飛びかかり斬り倒す。


「残りは15体。彰は大丈夫か?」


辺りを見渡すと、ゾンビの攻撃を軽々と避けながら槍で倒していく彰の姿があった。


「大丈夫だな、うおっと!!」


余所見してた隙に掴みかかってきた。それをアッパーカットで怯ませ首を斬る。さらにその隙を狙い首を噛もうとしてきたのを、銃でゾンビの顔を殴って鉛弾を喰らわせる。


「次から次へと鬱陶しい!」


さっきと同じ手段で8体目、九体目、10体目を斬り倒した。その間に残りの5体は俺の周りを囲んでいた。


「聖人!!結界を張りなさい!!」


紫の声が聞こえたので。


「想符 二重結界!!」


自分に結界を張った直後、紫からクナイ弾幕が大量に打ち出され、ゾンビは怯んでいった。その間にスナイパーライフル的な銃声が聞こえてゾンビが倒れていった。恐らく健二だろう。


「はい、お疲れお疲れ。」


彰が槍を振り回しながら俺のところに来た。どうやらあっちも片付いたみたいだ。


「お疲れ、余裕そうだったな。」


俺は刀に付いている血や油を刀を降って落として、鞘に入れた。


「久々の運動にはなったぜ。」


あれで運動かよ。まったく呆れるな。


「あなたたち、戦い慣れてるわね。」


傷口を包帯で巻かれている幽香が来た。


「うほー、美人キタコレ!!」


「聖人、こいつ彰よね?」


「今は味方だよ。」


幽香は呆れた顔をしながら聞いてきた。無理もないか、あの時の異変と性格とかが違うからな。


「彰、落ち着きなさい。」


紫は彰の頭をクナイ弾幕で刺した。容赦がないことで。


「まあ、助けてくれてありがとう。」


幽香が少し赤面しながら礼を言ってきた。


「ツンデ「殺すわよ。」本望です!」


「聖人、こいつどうにかして頂戴。」


「無理だ。こいつは変態なんだから。」


「うい~ごもっとも!」


「とりあえず永琳のところに戻るわよ。」


紫はそう言い残してスキマの中に消えていった。


「じゃあ俺らも行くぞ。幽香、飛べるか?」


「なんとか大丈夫よ。」


「はい出発~。」


俺らは永遠亭へ向かった。



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