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東方外遠記  作者: 颯人
第9.5章 逃げれない現実 ~Reality not to be able to evade~
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結婚式

「よ~さくは~雪かく~。」


「ヘイヘイほー。」


「ヘイヘイポー。」


「何の歌ですかそれ!?」


ども聖人だ。今は結婚式の会場設営の為に絢斗と健二と一緒に雪かきしている。異変とかで色々忙しかったからな。


「だってさ~普通に雪かきしてもつまらないからさ~。」


確かに絢斗の言うとおりだ。本当なら霊夢逹にやらせるべきなんだが、めでたい日にそんな事をさせたくないという早苗の提案で雪掻きをしている。


「いっそのこと炎で溶かしていい?」


もう雪かきめんどくさい。博麗神社で雪かきしてるが思ってた以上に多かった。


「駄目ですよ!もしそれで何かあったらどうするんですか!!」


早苗にダメ出しされたよ。手っ取り早くていいと思ったんだけどなぁ。


「さっさと終わらせて休みたいもんだ。」


健二の言うとおりだ。寒い日はこたつに入って熱いお茶を飲むのが一番だ。


「休んでる場合じゃないですよ!!今日の昼頃までには用意を終わらせないといけないんですから!」


「無理だな。」


「無理w」


「どうあがいても無理。」


なぜかって?現時刻は10時だ。あと数時間で終わらせないといけないことになる。


「無駄口叩いてる暇があったら作業してください!」


「「「へいへ~い」」」


早苗は母親かよ……。まあ良太と快の大事な一大行事だからなぁ。頑張りますか。


「うおおおおお!!!加速してやるーー!!」


絢斗が壊れたようだ。ちょくちゃく壊れるからなぁ、誰か取り扱い説明書とか持ってないの?


「トラ○○ーム!!」


「サ○○ンダーより速ーい!!」


駄目だこいつら。俺には手がつけられない。


「その意気ですよ絢斗君、健二君!!」


早苗まで……もうやだここの空間。誰一人として普通のやつがいない。早く帰りてぇ。


(プギャァ!!)


彰、笑うな。


(無理無理。お前ら見てると面白いから。)


ったく性格変わりやがって、前の方が扱いやすかったのに。


(ほら、さっさと終わらせろ。俺が寝れない。)


寝とけ寝とけ、一生な。












そんなことがあったが無事に間に合った。けど本当にギリギリだった。どうしてかって?、早苗が変なこと言ったからだ。


「そういえば、外の世界では今日はクリスマスでしたよね。」


「それがどうした?」


「クリスマスツリーも付けましょう!」


ってことでクリスマスツリーを作った。どんなのかって?それは想像に任せる。っとそろそろ良太逹が来る頃だな。


「いや~まさか兄より弟の方が先に結婚しちゃうとはね~。」


全くだ。いつそんな話をしたのやら。俺達は椅子に座って、テーブルに腕を乗っけて話している。


「今日はパァーと行こうぜ。」


健二の言うとおりだな。けど……何故か嫌な予感がしてたまらない。気のせいか?


「どうしたんだ?」


「いや、何でもない。」


「新郎新婦の入場です!」


ちなみに司会は文がやっている。文がそう言うと会場にいた人達は全員入口の方へ向いた。結婚式を神社でやるって聞いたから、静かにやったり、巫女が舞をしたりするのかなと思ってたが、現代風にするのな。


「では二組の新郎新婦、入ってきてください!」


文が言うのと同時に入口の扉が開かれる。そこには、

ビシッとスーツだったっけ?、まあ身なりを整えた快と良太がいて、その二人の左側にウェディングドレスを着た霊夢とアリスがいた。


「そういえば幻想郷にあんなドレスはなかったはずだぜ?」


魔理沙は首をかしげながら言った。まあそうだろう、ウェディングドレスなんか忘れ去られるわけないし。


「聖人がとってきたんだよ~。」


大変だったけどな。まあ似合ってるからよしかな。


「私もあれ着たいですね!」


早苗が霊夢のドレス姿を見て、目をキラキラさせている。あれ結構高かったんだがなぁ。


「ちなみにいくらくらいしたんだ?」


健二が小声で聞いてくる。そうだなぁ。


「4つ合わせて150万くらいだったな。」


「高ぇ……。」


まあそんなもんだろう。そうこうしてる間に式は進んでいく。


「次はケーキ入刀です!!」


文がそう言った後、スキマから2つの大きいケーキが出てきた。紫もこういう時は仕事するんだな。


「さあ、どうぞ!!」


最初に霊夢と良太が顔を赤らめながら二人でナイフを持ってケーキを切った。


「何事もなく入刀出来ましたね!やはりこの二人は相性抜群でしょう!!」


「霊香も見たかったんだろうなぁ。」


健二がそう呟く。確かに娘の結婚式は見たかっただろう。


「次の人お願いします!」


次に快とアリスがナイフを持ち、ケーキを切ったが、切った部分が悪かったのか快の顔に切った部分が降ってきた。


「おぶっ!!」


「快!!大丈夫!?」


「もも、問題ない。」


快は顔にかかったケーキを拭いている。アリスは軽くテンパっている。


「どたばたなケーキ入刀でしたね!次のプログラムは……。」


と、こんな感じに進んでいく。


「絢斗達も結婚するのか?」


俺は何となくの気持ちで絢斗達に聞いた。


「いや~それはノーコメントだね~。」


多分近々するのだろう。絢斗ははぐらかしているつもりでも妖夢の顔が真っ赤になっている。


「絢斗、妖夢の顔見てみ。」


「大体察しがつくよ~。」


そう言い絢斗は妖夢の方を向いた。


「絢斗さん。」


「どったの~?」


「わ、私は……いつでも待ってますからね。」


「ファ!!」


絢斗も妖夢の言葉に予想外だったのか、珍しく動揺している。


「よ、妖夢ちゃん!!」


「良かったな絢斗。お前ももうすぐゴールインだ。」


「まだ準備が整ってないっつーの!!」


と、俺達で楽しく会話していたら。


「それでは誓いの言葉を!」


いつの間にか最大のメインイベントになっていた。文が言い終わると、良太は霊夢の顔を見て、快はアリスの顔を見て。


「「いつまでも傍に居てくれると誓いますか?」」


「「はい!」」


「「いつまでも支えてくれると誓いますか?」」


「「はい!!」」


「「いつまでも……愛し続けてくれますか?」」


「「はい!!!」」


そのあと、快はアリスと、良太は霊夢とキスをした。


「アリズぢゃあ~ん!!よがっだね~!」


神綺は大量の涙を流しながら喜んだ、って泣きすぎだ!テーブルがヤバイことになってる!


「神綺!泣くか喜ぶかどっちかにしろ!!ああもうテーブルが!魔理沙!布巾取ってきて。」


「わかりましたよ師匠~。」


「ほら、魔理ちゃん頑張れ。」


魅魔があたふたしている。余程神綺の涙の量がえげつないことになってるんだろう。想像したくない。


「霊夢……幸せにね。」


紫が遠くから嬉しそうに見つめていた。紫にとって霊夢は娘みたいな存在なのかね。


「霊夢も子供じゃないんだね。」


霖之助が本を読みながらしんみりと言った。すると隣にいた慧音が。


「霖之助!!こういう時くらいは本を読むな!」


霖之助の本を取り上げて言った。霖之助は何か困ったような顔をして。


「君が貸してくれたから読んでたんだが?」


「それは後で読めばいいだろ!今は結婚式という大事な行事でな……。」


あ、慧音の指導タイムが入った。慧音は説教しており霖之助は困った顔をしている。次のカップルは霖之助と慧音かな。


「でも霖之助の妖怪は何て言うんだ?」


人間と妖怪のハーフなのはわかってるんだが、何のハーフかはわからないんだよな。後で聞いてみることにするか。


キスも終わり、結婚式は終了した。


「結婚式はこれにて終了です。ではここからは宴会です!良太さん、一言おねがいします。」


「え~、宴会を早くしたいという人もいると思うので短めに。結婚式に来てくださりありがとうございます、ここからは大いに盛り上がって行きましょう!!乾杯!」


「乾杯!!!」


良太のやつ、挨拶上手くなったな。それよりも宴会を楽しむか。っとその前に挨拶に行かないとな。


「良太、霊夢。結婚おめでとさん。」


俺はまず良太逹に挨拶した。


「兄さん、ありがとうございます。」


「ありがとね聖人。良太と結婚出来たのもあんたのお陰よ。」


「俺はなんもしてねえよ。」


実際に俺はほとんど何もしてないしな。


「じゃあいつまでも幸せにな。」


そう言い俺は快達のところに行った。





「アリスちゃん!!子供は何人つくるの?名前はもう決まってるの?」


「ママ!!まだ早いから!!」


あー神綺が暴走してるな。親バカは困るね。


「あ、聖人。どうかしたんですか?」


「ん?快達に挨拶しとこうと思ってな。」


「律儀なのね聖人は。」


友達が幸せになってるんだから何かお祝いの言葉とかかけてやらないと気がすまないんだよな。


「二人ともお幸せにな。」


そう言い俺は早苗のところに歩いていくが。


「ってサプライズするもの忘れた……。」


結婚式終わったら良太逹にあげるものがあった。けどどうやら守矢神社に忘れてきたみたいだ。挨拶するときに渡そうと思ってたが忘れてた。


「およよ?忘れもん?」


「そうだよ、ちょくらとりに行ってくる。」


「まてまて、俺も付いていく。」


珍しいな、絢斗が付いてくるなんて。


「聖人!どこに行くんですか?」


早苗が俺に聞いてきた。


「ちょっと忘れ物をとりに行くだけだ。すぐに戻ってくるよ。」


「わかりましたよ、じゃあレミリアさん逹のところに行ってますからね。」


そう言い早苗はレミリア逹がいるところにいった。


「じゃあ行くか。」


「はいよ~。」


俺と絢斗は守矢神社まで飛んだ。





















けど、この選択が間違いだった……。

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