表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方外遠記  作者: 颯人
第9章 暗黒異変 ~Dark accldent~
116/261

暗黒異変7

すみません、未完成のまま投稿してしまって。


「しっかりしろよ。」


以降気を付けます。本当にすみませんでした。

良太side


俺は兄さんに投げられて黒い球体の中に入った。中は思ってたよりは暗くはなく、外とあまりかわらない様子だ。


「霊夢さんの気配は……」


俺は集中して気配を探った、少し進んだ先に2つの気配、さらにおぞましい気配が1つ。

おそらくルーミアだろう。


「いぞかないと!」


俺はその場から飛んで気配があるところに一気に近づいた。

そこで見たのは……








霊夢と霊香さんの胸を剣で刺していたルーミアがいた。


「霊夢、霊香さん!!」


その言葉とともにルーミアが二人を投げ飛ばした。俺は急いで二人を抱える。


「良太……遅い……わよ。」


霊夢は辛うじて意識はあった。霊香さんは意識を失っていた。


「何があったんだ?」


俺は霊夢に問いかける、霊夢は血を吐きながら、


「油断……しちゃったの、ゴホッ!」


「霊夢!!」


霊夢と霊香の胸からの出血が激しい、持って10分くらい、いやもっと短いかもしれない。


「待ってろ、すぐにけりをつける!」


霊夢にそう言い聞かせ、ルーミアと対峙する。


「私を止めて、もうこんなことはしたくない!!」


ルーミアの様子がおかしい、何かに抵抗しているみたいだ。


「また私は殺してしまう、大切な人を殺してしまう!!」


これは……そういうことか。


「ウッ!!」


ルーミアが何かに悶えた後、


「フフフ、あなたも殺されに来たのかしら?」


くそ、嫌な予感が的中したか。だけど、手加減はできない。


「行くぞ、終わらせてやる!」


俺は銃を抜きルーミアに向けて撃った。だがルーミアはそれを避けて大剣を振るってくる。


「くそ!!」


俺は横っ飛びでよけてかわす。起き上がったと同時に銃を使って弾幕を放つ。


「甘いわよ!」


ルーミアは弾幕を大剣で防いで黒い触手を召喚し、俺に向かってくる。


「時間をかけれないのに!銃符 フレアバレット!」


両手に銃を持ち、赤い弾幕を放って触手に当て、消滅させるが、ルーミアの姿は見えなかった。


「どこにいる?」


俺は辺りを見回していると、


「月符 ムーンライトレイ!」


上からルーミアの声がしたと思ったら大量の弾幕と俺の両側からレーザーが放たれた。俺一人なら避けるのは容易いが、後ろに霊夢達がいるのでそこも考慮して動かないといけない。


「これじゃあ反撃出来ない!」


俺はそう思いながら避けていると、


「ちょっとお母さん!!」


霊夢の声が聞こえたので後ろを向くと、傷だらけの霊香さんが立っていた。


「ルーミア……あなたにこのスペルを2度も使うなんて思わなかったわ。」


そう言い1枚のスペルを手に取り、


「夢想天生。」


その言葉とともに霊香さんの周りに邪悪なオーラが漂い始めた。


「ルーミア、すまないわね。」


「何を言ってるのよ?」


そう言った瞬間に霊香さんはルーミアの後ろにいて、ルーミアを叩き落とした。


「ガッ!!」


起き上がろうとするルーミアの頭を霊香さんは掴んで、お札を取り出した。


「また封印させて貰うわよ。」


「!!!」


ルーミアは必死に抵抗しているが、霊香さんの腕力がすごいのか、はたまた夢想天生の効果なのかわからないが身動きがとれないようだった。


「ふうい……!!」


霊香さんは封印といいかけた時、霊香さんの後ろから剣を突き刺したルーミアがいた。


「な……んでよ……?」


バタッ、


「それは闇でつくった偽者よ。」


霊香さんは動かなくなった。それと同時に、


「お母さぁぁぁぁぁん!!!」


霊夢の叫び声が続いた。


「また、殺してしまうのね。」


ルーミアは地面に膝をついて項垂れた。


「私はもういらない、私はもう殺したくない、私はもう何も感じたくない!!」


ルーミアが叫ぶと同時に妖力も大きくなっていく。


「ヤバイ!!」


俺はそれを止めるべく、スペルカードを取り出し、


「銃符 ソーラーレーザー!!」


ルーミアに向けて撃ったが、ルーミアに当たる前に何かの力で吸収され、跳ね返してきた。


「やば!!」


避けようとはしたが速い速度で撃ち、その倍のスピードで跳ね返して来たため避けることはできなかった。


「があああああ!!」


俺は吹き飛ばされ、霊夢の近くで止まった。

左肩と腹が貫かれていた。


「良太!」


霊夢は立とうとするが、血を流しすぎたのか力が入らない様子だった。


「こんな……ところで!」


俺は膝から力が抜けるのを必死に抑えていたが、抑えきれずに倒れた。


「霊夢、ごめんな。」


「いい……のよ。」


だんだん寒くなっていくし、意識が遠のいていく。

霊夢も同じようだった、これが死ぬってことか。


「うわああああああ!!!」


ルーミアは天に向かって叫んでいる、そのたびに妖力が増していく。

でも俺にはどうすることもできなかった、出来ることといえば霊夢の手を握ることだった。


「ごめんな、短い一生で……」


俺は自然と涙が溢れてきた、霊夢も同じく泣いていた。


「でも……良太と……会えて、よかった……わよ。」


俺と霊夢は微笑み合いながら目を閉じた。














「そんなんでいいのか?」


突然声が聞こえてきた、でも俺はもう考えたくもなかった。


「こんなところで終わってしまうのか?」


無理だよ、ルーミアは桁違いに強い。


「だからって諦めるのかよ。」


諦めるしかないよ、俺も霊夢ももう死ぬし。


「ったく手間のかかる弟だ。」


「兄……さん?」


「想符 ヒーリングサークル。」


兄さんの声が聞こえてきたと思ったら、少しだけ体が軽くなった。目を開けてみると、


「生きてるな?ならよし。」


絢斗さんが目の前に立っていた、続けて首だけ動かして霊夢の方を見ると、霊夢も目を開けていた。


「どう……して?」


「こんなところで死ぬなよ、ルーミアを救うことができなくなっちまうだろ。」


絢斗さんはそう言い、ルーミアの方を向いた。


「止めな……さい、ルーミアは……強いわよ。」


霊夢さんが掠れた声で絢斗さんに言った。


「強くて結構、あとしばらく動くなよ。聖人のスペルで生きているんだから傷が治るまでは大人しくしてろよ。」


「何故、来れたんですか?」


「ん?それはな、」


「(ちょっとまて、それは俺から説明するよ。)」


脳から兄さんの声が聞こえてきた。


「(色々と質問したいと思うけど、説明し終わってからにしてくれ。)」







聖人side


さて、幽香達には来るなって言ったけど、どうしますかね。など考えていると、


「お~い、聖人。」


横を向くと絢斗と妖夢と河童?がいた。


「やっとこれました、聖人は大丈夫ですか?」


「ああ、大丈夫だよ。」


俺は妖夢にそう答える。


「ところでそこにいる河童は誰かな?」


「私は河城にとり。エンジニアかな?」


なるほど、合点がつくな。どおりで背負っているリュックに色々な機械があるわけだ。


「話してるところ悪いんだけど、中の様子がまずいらしいよ~」


確かに嫌な予感がする。


「ここは突破するしかないか。」


「ちょっと!私達をおいてく気!」


いつの間にか早苗と幽香も来ていた。


「こんだけ揃えば行けるかな?」


「え?でも普通に接触すれば。」


ん~確かにそれでもいいけど、相手が何かしてくる可能性もあるしなぁ。


「ここは妖力を削り落として穴を開けて、誰かが行くしかないな。」


「誰が行くのかしら?」


誰でもいいけどここは、


「はいはい、俺だね~」


「察しがよくて助かるよ。」


「え!何で絢斗君なんですか?!」


早苗がそう言ってくる。


「妖力を削り落とすのには時間がかかるんだよ、妖夢が全力で攻撃しても10分はかかる。」


「私もまだまだですね……。」


妖夢はそう言い、俯いた。でも10分でもすごいことなんだけどね。


「そこで全員で攻撃をして妖力を削り落とし、穴を開けて誰かを入れるんだけど、俺は中には入らない。」


「これからの攻撃で全力を使うのね。」


「そういうこと、じゃあ皆まずは自分が出せる強いスペルで球体を攻撃してくれ。」


「そのあとは?」


幽香がそう聞いてくる。


「俺が攻撃する、で俺が攻撃し終わった後、もう一回強力なスペルで攻撃してくれ。」


「私はどうすればいいのかな?」


にとりはリュックをおろしながら聞いてきた。


「そこにある機械で攻撃してくれ。」


「了解だよ!」


「じゃあ頼むよ!!」


俺の言葉と同時に皆が動き出す、そして各自スペルカードを持ち、


「行きます!! 人鬼 未来永劫斬!!」


まず妖夢が高速の斬撃を球体に喰らわせる、その次に、


「次は私ね、花符 幻想郷の開花!!」


続けて幽香が大量の弾幕を球体に浴びせる、


「俺も使いますかね~。斬符 蒼連斬!!」


絢斗が蒼い玉の衝撃波を何度も球体に当てる。


「私も行きます!! 秘法 九字刺し!!」


早苗が串の形をした弾幕を四方八方から当てる。


「私も行くよー 水符 デリューヴィアルメア!」


にとりが水の弾幕を球体当て、


「まだまだ、小型砲台発射!!」


大砲の玉を球体に当てる。


「ってそれ実弾かよ!!」


「大丈夫!!」


にとりは平然な顔をして答える。

そろそろ皆のスペルも終わる頃合いだな。


「じゃあにとり、そのまま撃ってていいからな。」


「ひゅい!!大丈夫なの?」


「心配すんな。」


俺はにとりにそう言った後、球体に近付き。


「悪く思うなよ、4年修行して出来た技をみせてやるからよぉ!!」


俺は全ての力を解放し、


「禁技 双陣乱舞!!」


俺は真桜剣と外の世界でつくった剣を抜いて球体に斬りつける。

このスペルは移動をせず、その場で攻撃をする。

だが目に見えない速度で斬りつけているため問題はない、動いたとしても一撃の攻撃が今までより断然に違うので1発でも当てれば相手は動けなくなる。


「おおおおおおおおお!!!」


俺は叫びながら攻撃していく。合計百連撃の斬撃を球体に当てる。

当てたあと、俺は離れる。再び皆のスペルが来るからだ。


「奥義 西行春風斬!!、幻想 花鳥風月 嘯風弄月!

斬符 月影斬!!、準備 サモンタケミナカタ!!」


再び皆がスペルを使い攻撃する。流石に穴を空けれただろ。


「皆離れて!」


にとりの声が後ろからしたので俺達は球体から離れる。


「それーーー!!!」


にとりがRPGを発射した。球体に当たり、煙が舞う。


「やったか?」


絢斗がそう言ったが確証はないな。

煙が晴れ、見えたのは……


「空いてない!!」


空きそうなんだが、あと1歩足りない。


「くそ!!なんかないのか!!」


「なら俺達が!!」


「!!!」


周りから健二と快の声が聞こえた。


「気符 アイスシュート!!、短符 氷双斬!!」


健二の氷の斬撃、快の気の塊の弾幕が放たれ、球体に穴を空けた。


「サンキュー!!」


俺は快と健二に礼を言う。


「気にすんな!!」


「お願いしますよ!!」


俺と絢斗で球体の中に入る。そこで見えたのは、






霊夢と手を握って倒れている良太の姿があった。


「絢斗!ルーミアの相手を頼むぞ!」


「合点承知!!」








絢斗side


「(というわけだ。)」


聖人からの説明が終わった、さてここからがきついところだな。


「すみません、迷惑をかけて。」


良太が謝ってくる、多分気にしているのか迷惑をかけたことに。


「いいって、霊夢の傍にいてやんな。」


俺はそう言ってルーミアに近付く。


「あなたも殺してしまう、逃げて!」


「そう簡単には死なねえよ。」


俺は刀を抜く、ルーミアも大剣を構える。


「今まで活躍がそんなになかったからな、ここで活躍するぜ!!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ