暗黒異変2
あのあと何時間寝たかわからない。
[起きてください。]
[んー、あと10分…]
俺は寝ぼけてそんなことを言ってしまった。
[起きてください!]
[あと少しだけ…]
[起きなさい!!]
ジューー!!
[あっちぃぃぃぃぃ!!!]
……どうやら早苗に熱湯をかけられたようだ。
しかも顔面に……
[起きないからです!]
[どこから持ってきた…]
[ふふふ、奇跡の力です!]
早苗は堂々と言った。
というかそんなので奇跡の力を使うなよ!
[まあよくね眠れたし、まずは時を止めたのを
解除してっと。]
[これからどうするんです?]
[とりあえず皆を起こしに行くか。]
アジトの中
[……………………]
とりあえず状況を言おうか、全員寝てるし!
誰か一人は起きてると思ってたけど、
まさか全員だなんて…
[…どうします?]
流石に早苗も少し頭に来ているみたいだ。
顔が怖い…
[絢斗を起こしに行くか。]
あいつは一番朝に強いからな。
移動中…
[ぐーぐー…]
[すやすや…]
うん、寝てたね…、しかも妖夢と抱き合いながら
寝ていたよ。
昔じゃあ考えられないな。
さて、どうやって起こそうかな?
[ふふ、気持ち良さそうにねてますね。]
早苗は黒い笑みを浮かべていた。
怖いよ…誰か何とかしてくれ。
[そんなときには…これにしましょう。]
早苗が取り出したのは、使い古したお払い棒
だった。
[早苗さん?、何をするおつもりで?]
[ふふ、こうすれば誰でも起きてくれますよ。]
あ、やばいな…絢斗早く起きないとえらい目
にあうぞ!
だが、俺の祈りも届かず…
[さあ! 朝ですよー!!!]
早苗はお払い棒を絢斗に指した。
[おぎゃゃゃあああああ!!!]
[ふふふ、流石に尻にお払い棒はないだろ…]
あ、絢斗が涙目になってるw
どうなったかというと、早苗が絢斗の尻に
思いっきりお払い棒を差しました。
なんというか…凄まじいな。
…熱湯でよかった。
[大丈夫ですか!!]
妖夢は絢斗の背中をさすっていた。
[起きなかったばつです!!]
早苗は額に青筋を浮かべていた。
[けどな~もし尻が2つにわれていたらどうする
ってわれてるし!!]
[絢斗さん!! 大丈夫ですか!]
[ふふ俺もついに人間を超越したーーー!!]
あーあ、絢斗が狂っちゃった…
これ以上は見ていられないから止めるか。
[絢斗落ち着け、元からわれている。]
[あれ? そうだったっけ~?]
[コントは済みましたか? じゃあ皆を起こしに
行きますよ!]
そう言って早苗は歩いていった。
[早苗ちゃん、機嫌悪いけど…何かあったの~?]
[それは皆が起きてから話すよ。]
[どう起こしましょうか…]
これ以上はさ早苗に任せられないな、何をしだす
かわかったもんじゃない。
全員にお払い棒指すかもしれないし。
[流石にそこまでしませんよ!!]
ありゃ、心を読まれたか、まあいいや。
[俺が起こすよ。]
[どうやって?]
[まあ見てな、あと早苗達は耳をふさいでおいた
ほうがいいよ。]
前にも一回使ったけど、ほとんどの人が気絶
するからな。
[はあ…]
よし、早苗達は耳をふさいだな。
じゃあやりますか。
[起きろぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーー!!!]
[!!!!]
俺は思いっきり大きな声で叫んだ。
この声は霊力と魔力を合わせてるから普通の
声よりも何倍も大きな音がでる。
外には漏れないようにしてある。
物とかは、飛ばないように霊力で押さえてある。
[ふう、スッキリした。]
[スッキリしたじゃないでしょ~、皆気絶して
いるよ~。]
周りを見れば寝ていた人は気絶しており、早苗と
妖夢も耳を押さえながら気絶している。
[やり過ぎたな…]
でも、よく絢斗は気絶しなかったな。
[耳栓してなかったらやばかったよ~。]
大して変わらないと思うけどな。
まあ、気絶した人達を起こしますか。
…今度はまともな手段でな。
[まったくなんなのよ…]
霊夢がうんざりしながら言った。
[起きないからだろ。]
[でも、まだ夜ですよ兄さん。]
こいつらは時計を見てないのか?
[今は朝の9時だ。]
[ええぇぇぇぇぇーーーー!!!!]
皆びっくりしてるな、だが本当だからな。
[けど、なんでだ?]
健二はそう言って考え込んだ。
[おそらく紫がしって[呼んだかしら?]タイミング
が良すぎるのよ…]
[いいじゃない。]
紫は口元を扇子で隠しながら答えた。
やっぱり胡散臭いな。
[何を知ってるのかしら?]
アリスが紫に問い詰める。
[これはね、前にもあった異変よ…]
[前にも…ってまさか!!]
霊夢はちょっと考え込んだ後、声を荒げて言った。
[そうよ、ルーミアが起こした異変よ。]
ルーミアってそんなに力あったかな?
絢斗も良太も考えてるな。
[ルーミアはね、元々私と並ぶくらいの妖怪だった
のよ。
それで力が強すぎたものだから霊香がリボンを
付けて封印したのよ。]
紫が分かりやすく教えてくれた。
なるほど、だからたまにルーミアから嫌な気配
がするのか。
[そのおかげで私はしばらく眠っていたのよ。]
[お母さんそうだったの?]
[ええ、そうよ。]
ということは結構前の異変なんだな。
[それで今回はおそらく、謙治が関係してるわね。]
[あのくそやろーか…]
[それで解決しなければならないのだけど、聖人、
絢斗、良太、快、健二は連れていけないわ。]
[どうしてだよ?]
俺は紫の言ってることが理解出来なかった。
[とにかく連れていけない、もし強引に行こうと
するなら…私が止めるわ。]
紫は素早く、俺らの周りに結界を張った。
[霊夢、行きなさい。]
[……ええ、ごめん良太……]
[どうしてだよ!! なんで健二達を連れていかない
んだよ!]
魔理沙は紫に抗議するが、
[あなたには関係ないわ、さっさと行きなさい…]
[けど!!]
[行きなさい…]
紫は魔理沙の足元にスキマを開いて、外に出した。
続けて紅魔館、永遠亭などの今までに出てきた
メンバーを外に出した。
[もういいか?]
俺は紫に訪ねる。
[何がいいのかしら?]
[あいにくとこの異変を黙って見過ごす訳には
いかないもんでね。]
[でもこれはあなた達の出る幕ではないわ。]
[そうかい、なら。]
俺は右手で結界を殴る。
バリーン!!
[……やっぱりその能力は危険ね。]
[だろうな、さあ通らせてもらうぞ。]
[私が本気を出せばあなた達でもかなわないわよ。]
[そんなことはやってみないと分かりません。]
[そうやって驕ってると足元すくわれるよ~]
[1度対戦してみたかったんだ、あんたの実力を
試させてもらう。]
[ぼぼ僕もま負けませんよ…]
[さあ行くぜ!!]
良太、絢斗、健二、快、俺の順番で言った。
大妖怪だからなんだ? 賢者だからなんだ?
そんなことで俺達は怯えはしない。
[あなた達の覚悟見させてもらうわよ!!]




