宴会という名のパーティ2
次に俺が向かった先は、
[ちょっとフラン! それ私のお肉よ!!]
[早く取らなかったお姉様が悪い!]
[う、でもそれは私が取ったのよ!]
[もう食べちゃったもん。]
[ううー☆ 咲夜ぁ…]
相変わらず仲がいいのな、てかレミリア情けなさ
すぎだろ。
[うー、 あら聖人、私に何か用?]
レミリアが俺を見た瞬間、口調が変わった。
でも、目元にはくっきりと泣いた後がわかる
くらい赤くなっていた。
[いや、楽しんでるかなって思って。]
[私はすごく楽しいよ!!]
フランがぴょんぴょんしながら答えた。
可愛いな、ロリコン好きにはたまらないだろう。
[楽しんでるようで何より、後咲夜、鼻血たれ
てんぞ。]
俺はレミリアの近くにいた咲夜に向けて言った。
[あら、早苗の可愛い姿を見て鼻血を出してる
あなたには言われたくないわ。]
ぐっ、事実だから反論出来ない…
[じゃ、じゃあまた後でな!]
俺は逃げるようにしてレミリア達のところを後に
した。
[逃げた…]
[逃げたわね。]
[あー、逃げた!!]
頼むからそれは心の中で言ってくれよ…
ちなみに上から順に咲夜、レミリア、フランである
俺は宴会会場を歩いていると、
[わはー聖人なのだー!]
ルーミアが俺のところに来た。
ふむ、5年…じゃないや、1年経っても変わら
ないな。
ルーミアは俺の周りをふよふよ浮きながら、
[今までどこ行ってたのだー?]
[外の世界に行ってたよ。]
俺はそう答えるとルーミアは目を輝かせ、
[そーなのかー!!]
[そーなのだー!]
…意外とこの会話楽しいな。
[あ、私は友達のところに行くからなー!]
そう言ってルーミアは何処かへ飛んでいった。
[次は…アリスのところに行ってみるか。]
[快ー、あーーん。]
[あーーん、うん!美味しいよ!!]
[ふふ、ありがとう。]
……とてつもないピンクフィールドが出来ている。
しかしなあ、1年前は初だったのになぁ。
人は恋人が出来ると変わるもんだな。
[あ、聖人何してるんだ?]
快に話しかけられたので、俺はからかってやろう
と近くに行き、
[いちゃつきが半端ないな。]
[そう……なのかしら?]
アリスは少し顔を赤く染めながらも答えた。
[そうそう、見てる側はしんどいわ~!]
いつの間にか来ていた神綺がお酒を飲みながら
言った。
[そうなんですか?]
[多分そうなんかじゃないかしら?
…快、口にソースがついてるわよ。]
快はアリスにそう言われて、
[すすすみません!]
慌てて拭き取ろうとするが、なかなか取れなかった
らしく、
[もう、ちょっとこっち向きなさい!]
快はアリスの方を向き、口元にあったソース
を拭いてもらっていた。
[はい、綺麗になったわよ。]
[アリスさん、ありがとう!]
[い、いいのよこれくらい//////]
アリスはお礼を言われるのに慣れていないの
だろうな。
顔を真っ赤に染めて下を向いてるし…
[いいお嫁さんを持ったな!]
俺は快にそう言うと、
[ぼぼぼぼ僕はまだ結婚していませんよ!!]
[ななななにいってるのよ!!]
快とアリスが顔を真っ赤にして、俺に反論してきた
いやぁ、面白い。
[あら、アリスちゃん、結婚式挙げるつもりなの
かしら?]
[なにいってるのよ母さん!!]
[大丈夫よ~会場は用意しておくわ~]
[だから! まだしないって!!]
アリスは耳まで真っ赤にして、神綺にそう言って
いた。
快は……うん、気絶しているな。
これ以上いたら俺に火の粉が飛んでくるかも
知れないので、気付かれないようにして、
アリス達のところから去った。
[さて、料理でも食べますか。]
[うん、そうだね!!]
……まったくもって気付かなかった。
隣にこいしがいたとは。
[私のことは気にせず食べてていいよ!!]
そう言ってこいしは俺の肩に座り、料理の
皿を取って、俺の頭をテーブルがわりにして
食べていた。
[こいし? 何してるのかな?]
[なんか落ち着く!!]
はぁ、まあいいか、そう思って俺は料理を
食べ始めた。




