決戦4
快side
「どうします?」
僕はアリスさんと共に神綺さんと戦うことになっている。けど、アリスさんの様子がおかしかった。
「どうしました?」
僕はアリスさんに尋ねてみる。
「母さん、演技はもういいんじゃないかしら?」
「……は?」
僕はアリスさんの言葉に思わず首をかしげた。アリスさんの言葉を聞いた神綺さんは
「よくわかったねアリスちゃん!」
にこやかにアリスさんに話しかけていた。ってこの人がアリスさんのお母さん?
「アリスさん、この人が?」
僕はアリスさんに尋ねてみる。
「そうよ、この人が私のお母さんで魔界の神様の神綺よ。」
「よろしくね~!!」
……こんな人が魔界の神様だなんて、世の中は広いなあ。そんなことを考えていると、神綺さんが
「アリスちゃん、この人が好きな人なの?」
「そうよお母さん//////」
アリスさんは恥ずかしいのか、少し顔を赤くしながら神綺さんに言っていた。
「ふ~ん、なんか弱々しいね~。」
……無理もないかな、僕はいつも挙動不審だし。
「そ、そんなことより残りの人達のところに行きましょうよ!」
アリスさんが慌ててそう言った。今はこんなことしてる場合じゃないしね。けど神綺さんは
「大丈夫よぉ~、そろそろ……。」
そう言ったので、僕とアリスさんは疑問に思っていると。
「いやぁ~疲れたわ~。」
「それはこっちの台詞よ。」
霊香さんと幽々子さんがこっちに来ました。ってええぇ!!
「どういう状況よ?」
アリスさんは訳がわからないって顔をしながら言った。僕も何がないだがわからないですよ。すると幽々子さんが。
「私と神綺は演技をしていただけなのよ~。あんな程度の力で操られる私ではないわよ~。」
「まったく、私が来た意味ないわ……。」
霊香さんはうんざりした様子で言った。すると後ろの方で。
「ちょっとお母さん! 早く行きすぎよ!」
「まあまあ霊夢さん……。」
「咲夜私達の出番はないの?」
「お嬢様、多分ないかと思われます。」
霊夢さん達がぶつぶつ言いながら来ました。僕はこれでほぼ全員そろったと思って安心した。けど、突然後ろから弾幕が来た。
「!!!」
僕は辛うじて避けることが出来た。他の皆も避けれたみたいだ。弾幕が放たれた場所を見てみると
「………………。」
文さんが宙に浮いていました。
「ちょっと待ってよ! 空は飛べないはずじゃあ!」
アリスさんはそう言った。けど霊夢さんが捕捉するように。
「多分、何かしたのよ……。」
「何かって……。」
良太は呆れた声で霊夢さんに言ってました。
「どうします?」
僕は皆に聞いてみる。
「ここは霊夢達に任せるわ。危なくなったら助けに入るけど。」
「私達はここで見てるわ~。」
「アリスちゃん、頑張って~。」
そう霊香さん達が言ってきたので、僕とアリスさんと霊夢さんと良太とレミリアさんと咲夜さんで戦うことにした。
「まずは皆、弾幕を放って!!」
霊夢さんがそう指示したので弾幕を放った。しかし、文さんは軽快な動きで僕達の放った弾幕を避けていた。
「すばしっこいわね。」
レミリアさんがそう呟いた。確かにすばしっこくて当たる気配がしません。
「ここは数で攻めてみます?」
良太がそう霊夢さんに言ってました。
「やるしかないわね、皆いい?」
霊夢さんは皆にそう言ってスペルカードを取り出す
「夢符 退魔符乱舞!!」
霊夢さんは大量の御札を文さんに投げつけた。けど文さんはそれも避けて見せた。
「らちが空かない、俺も使うか、銃符 オーバーショット!!」
良太は霊夢さんが放っている御札の隙間を埋めるように銃弾を放った。
「……!!」
文さんは一瞬動揺したけど、スピードを上げて弾幕の範囲外に出た。だが、そこに
「逃がさないわよ、冥符 紅色の冥界!!」
レミリアさんが数の多い弾幕を範囲外に出た文さんに向けて放った。けど、文さんはそれもかわす。
「お嬢様だけではなくってよ!!幻符 インディスクリミネイト!!」
咲夜さんが全方位の弾幕を放った。流石に文さんもこれは回避出来なかったらしく
「~ッ!!」
何発かくらっていた。が、すぐに体勢を整えて僕達から距離を取った。
「あれだけ撃ってたった数発なのね。」
「鴉天狗って思った以上に強いのね。」
「本気を出されたらやばくなりそうですね。」
まったくだよ、スピードがすごいから当てるのが大変だ、など考えていると
「風符 風神一扇」
文さんがスペルカードを取り出した。量はさほど多くはないけど空中から弾幕を放ってくるので避けるのが大変だ。
「ああもうめんどいわね!」
霊夢さんがうんざりしたように言った。
さらに文さんは弾幕を避けている僕達に追い討ちをかけるように
「無双風神!!」
文さんが高速で動き回って弾幕を放ってくる。あまりの速さと弾幕の量で、
「うぐっ!!」
「お嬢様!!」
レミリアさんが弾幕に当たって吹っ飛ばされた。それを咲夜さんが時を止めてキャッチしようとするが
「……甘いですよ。」
時を解除した瞬間に文さんは咲夜さんがいるところに弾幕を多く配置した。
「なっ!!」
咲夜さんはレミリアさんをキャッチして、安堵していたところを狙われたので、
「きゃああああ!!!」
弾幕を避けることが出来ず、大量に被弾してしまった。
「咲夜!!」
アリスさんはそう叫ぶが咲夜さんは返事をしなかった。
「これは、おお、過ぎる!!」
「いい加減にブレイクしろ!!銃符 ソーラーレーザー!!」
良太は文さんに向かって大量のレーザーを放った。けど結界の中からなので精度はあまりよくなく当たりはしなかった。
「(くそ、あれを使うしかないのか……)」
僕はそう考えていた。能力を使えば勝てるかもしれない、だけど半分封印されてるし、使ったとしても暴走してしまうかもしれない。
そう考えている間にも文さんは高速で動き回って弾幕を放ってくる。僕は必死に避け続けた。
ようやく文さんのスペルが終わった時、立っていたのは僕とアリスさんと良太だけだった。
「はあ、はあ……。」
霊夢さんは良太とアリスさんを守るためにスペルの二重大結界を使っていたので、霊力はほとんどないように見えた。
「霊夢さん大丈夫ですか!?」
「ちょ、ちょっと休ませてくれるかしら?」
そう言い霊夢さんはばたりと倒れてしまった。
「霊夢!!しっかりしなさいよ!!」
アリスさんは霊夢さんの体を揺らしながらそう叫ぶ
「油断大敵ですよ。」
「!!」
文さんの声が聞こえたので辺りを見回すと。
「きゃああああ!!」
文さんがアリスさんのお腹を蹴飛ばしていた。
「アリスさん!!」
アリスさんは文さんに回し蹴りをくらったらしく遠くに吹っ飛ばされた。
「くそ!!」
僕はアリスさんが壁に激突するのを避けるため、全力で走った。けど……間に合わなかった。
「うぐっ!!」
「人の心配している暇があったら自分の心配をした方がよかったんじゃないんですか?」
「あ、文、お願い!!元に戻って!!」
アリスさんは必死に文さんに訴えかけたが。
「何言ってるんですか?私は正気ですよ?それでは、さよなら。」
「えっ…………。」
文さんはアリスさんに何かをしていた。くそ、ここからじゃ良く見えない!!
「な、何で……、どう、して……?」
その後、文さんはアリスさんの体を掴み、壁にぶん投げた。
「アリスさーーーーん!!!!」
アリスさんは壁に激突してしまったので床にきちんと着地することが出来ない。それだけは回避しようと必死に走る。
「どりゃあああ!!」
何とか間に合って、アリスさんをキャッチすることが出来たが、
「!!!」
アリスさんの右胸に穴が空いていた……。
「アリスさん!!しっかりしてくださいよ!!」
くそっ、あの時文さんが何かしたのか!!
「ごめ、んね快、ゴブッ!!油断……しちゃって。」
「もう喋らないでください!!今すぐ手当てをしますからじっとしててください!!」
僕は出血を止めようと鞄から包帯を取り出したが、アリスさんが僕の手を握って止めようとする。
「どうしてですか!?」
「これは……私のミスなのよ、だから、快がそんなに
落ち込まなくても、大丈夫よ……。」
アリスさんは苦しそうに言葉を繋ぎながらそう笑顔で言ってくれた。
「アリスちゃん!!しっかりなさい!!」
神綺さんがやって来てアリスさんの体を揺らしながらそう叫ぶ。
「お母さん、ごめん……なさい。先に、逝ってくるね、あんまり、早く来ちゃ、駄目だからね。」
「嫌よ!!アリスちゃん!!」
「ふふ、お母さんは……いっつも、そうなんだから……。」
そう言いアリスさんは目を閉じてしまった。嘘、嘘だよね?
「アリスちゃん?アリスちゃん!!アリスちゃーーーーん!!」
神綺さんはアリスさんの胸に顔を埋めながら泣き叫んだ。
「ふん、油断するからそうなるのよ。まあ、彼女は嫌いじゃないけど、あの方の目標の邪魔になるから排除させてもらったわ。」
「快!!大丈夫か!?」
良太がこっちに来ました。良太はアリスさんを見た瞬間、絶句してました。霊夢さんは霊香さんに体を支えられながら回復していました。
「これ以上、犠牲を出さないために行くぞ。」
「犠牲?笑わせてくれるわね。あなた達じゃ私に勝てないわよ。またそんな事言ってるとあの金髪みたいになるわよ?」
あの金髪?
「それはアリスさんの事か?」
「そうだけど?それがどうかしたのかしら?人形に頼ってる雑魚がどうかしたのかしら?」
言いたい放題言いやがって……。
「ふ、ふざけるんじゃねぇ……。」
「何?聞こえないわね?じゃあ次はあそこで伸びている吸血鬼達かしらね。」
文はそう言い風の弾幕を大量に作る。
「やめろ!!!」
「んじゃ、お元気で。」
良太の言葉も聞かずに文は弾幕を咲夜さん達に当てた、大量に当てたので煙が舞う。
煙が晴れてそこを見てみると、血だるまになっていたレミリアさんと咲夜さんの姿があった。
「てめぇ!!!」
「いくら激怒しても無駄よ。次はあの巫女ね。」
「許せねぇ、アリスさんのみならず、レミリアさんや咲夜さんまで!!」
アリスさんの姿を思い浮かべる度に、怒りが沸き上がってくる。それだけじゃない。何も出来ない自分にも腹が立った。
「次は霊夢さんだって……?」
もうこいつは許せねぇ。文もそうだが、謙治の奴も許せねぇ。
「うっ、うぐっ、うぅぅぅぅぅぅ……。」
ゴゴゴゴゴゴッ!!!
「快!!お前まさか!?」
自分の怒りが増すたびに周りの柱等が揺れる。けどそんなことはどうでもいい。
「ぐぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
「ど、どうなってるのよ?確か、快は能力を封印されてたはずじゃ!!」
「うわあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ドォーーーーーン!!!
「…………。」
「か、快。お前、その姿!!」
良太が口を開けて驚いていたので、自分の体を見てみると、オレンジ色の髪の色になっていて、体の周りのオーラもオレンジ色だった。
「……この責任はきっちりとってやる。」
僕はアリスさんにそう言い文の方に向かった。
「…………。」
文は何かに怯えていたが、すぐにこっちを睨み。
「姿が変わっただけで何か変わるのかしら?」
そう言い風の弾幕を放ってくる。けど、俺は避けようとはしない。
「快!!」
「ただのハッタリもいいところ「ハッタリがどうした?」!!」
そんな弾幕、痛くも痒くもない。
「……は許さねぇ。」
「???」
「俺は絶対に許さないぞーーーーー!!!謙治ィィィィィ!!!」
俺が叫ぶと同時にオーラが激しく点滅し、城が激しく揺れ、窓ガラスが砕け散った。
「ッ!!!」
「快、この勝負勝てるか?」
良太はそう尋ねてきた。そんなことはわからない、けどこれ以上被害を出すわけにはいかない。
「勝てるとかそんなんじゃなくてやるんだよ!!」
けど、この力でもわからない。そう思い、俺は黄色の薬を飲む。
「お前!!」
良太はそう言ったが、俺は黄色の薬を飲んだ。
「こうするしかないんだよ、勝つ方法は……。」
今の状態だと、半分しか力が出せない。こうすれば残りの半分の力を封印されてたのを解くことが出来る。けど失敗すれば、死ぬ。
「ぐっ、があああああ!!!」
「快!!」
俺は痛みに耐えるために叫んだ。
「うるさいです。」
文はそう言い僕に向かって弾幕を放ってくる。今俺は封印を解くのに精一杯なので避けることなんて出来なかった。当たってもどうってことはないが、解くのに失敗する確率が上がる。
「快!!避けて!!」
少し回復した霊夢さんが遠くから叫んできたが、もう遅かった。だが。
「「恋符 マスタースパーク!!」」
「!!」
突然文の左右から二つのマスタースパークが放たれた。文は上に上昇してかわした。
「大丈夫か?」
「助太刀に来たぜ!!って何だその姿は!!」
健二と魔理沙さんが加勢に来てくれた。魔理沙さんは俺の姿に驚きを隠せないでいた。さらに、
「禁忌 カゴメカゴメ!!」
「元祖 マスタースパーク!!」
フランと幽香さんが弾幕を文に向けて放った。けど文さんはスピードを上げてかわした。
「やるわね……。」
幽香さんは悔しそうに呟いた。
「どうして加勢に来たんだ?」
俺はそう言うと
「ここが最後だからな、俺も協力しようと思ったんだよ。」
「皆が頑張ってるのにフランだけ見てるだけなんて嫌だよ!!」
健二とフランがそう言ってくれた。
「さて、これだけ入れば勝てる。」
良太はそう言った、だが文は不敵に笑い。
「……集まっても勝てないわよ。」
「へぇ、どうしてかしら?」
幽香さんがそう言った。
「私は今までの弾幕ごっこは手加減をしてあげてたのよ。まして私のスピードについてこれない時点で勝てるわけないわ。」
文はそう言い切った。確かに文の言う通りだ、スピードについていけなかったら文に当てるのは難しい。けど、良太はにやっとして。
「けど、あいつらならどうかな?」
「何を今さら……!!」
文がそう言いかけた時。
「想符 フレアスパーク!!」
文の後ろから聖人の弾幕が来た。文は辛うじて避けた
「悪い、遅くなった。」
「皆さん大丈夫ですか!!」
聖人と早苗さんが来てくれた。
「さて、役者はまだそろってないが行くぞ!!」
聖人がそう言った。とても頼もしかった、けど何もできない自分に腹立った。
「俺だってやるときはやるんだよぉぉぉぉぉーー!!!」
そう言い俺は封印を解除した。すると、俺の周りからオレンジ色のオーラが金色になり、周りの地面にヒビが入っていた。
「何よ……あれ?」
「ついに100%まで出しましたね。」
「流石は聖人の友達といったところね。」
「本気モードを越えた、超本気モードだな。」
幽香さん達が驚いたようだった。
「さて、待たせたな。」
俺は皆にそう言った。
「待たせ過ぎだ阿呆。」
健二はそう言ってきた。
「悪いな、でも間に合ったぞ。」
また間に合わないのは嫌だからな。
「よし、行くぜ!!」
「ッ!!!たかが一人強くなったところで!!」
「そっか、なら俺も本気を出すか。想符 オーバードライブlevelMAX!!」
そう言い聖人は銀色の髪の色になり、銀色のオーラを身に纏った。
「快、準備はいいな?」
「おう、任せておけ!!」




