決戦2
聖人side
聖人[何をした、早苗に?]
俺は霊力を開放して、謙治に問いただす。
だが、謙治は俺の反応を楽しむかのように、
謙治[ちょっと次元を弄っただけさ。]
謙治は笑いながら言った。
聖人[待っていろ早苗、助けてやるからな。]
早苗[…………]
だが、早苗はしゃべらなかった。
代わりに俺に弾幕を放ってきた。
聖人[(説得してもダメか…なら俺の能力でなんとか
するまで!!)]
そう思い、俺は弾幕を避けて、早苗に近づく。
しかし、早苗は慌てる様子はなく、
早苗[……スペル、オールコピー]
聖人[やばい!!]
あのスペルを使われたら俺の勝ち目はほぼ無く
なってしまう!!
そう思い早苗に向けて弾幕を放ったが…
早苗[奇跡…スピア・ザ・グングニル]
早苗はグングニルをつくりだして、俺に向かって
投げてきた。
聖人[間に合わなかったか!!]
俺は横っ飛びでそれを回避する。
直撃は避けれたものの、脇腹にかすってしまった。
聖人[くっ!!]
謙治[どうした? 手も足も出ないか?]
謙治はモニターから言ってきた。
聖人[早苗!! 落ち着けよ!!]
しかし、俺の言葉も意味がなく、
早苗[開海 モーゼの奇跡]
早苗はさらに弾幕を放ってきた。
聖人[聞く耳持てよ!!
想符 フレアスパーク!!]
俺も弾幕を放ち、相殺させる。
相殺出来たのを確認してすぐに俺はスペルを
手に取った。
聖人[荒っぽくなるが仕方ないか…
剣符 イリュージョンソード!!]
俺は早苗に向けて鎌鼬を放った。
早苗は少し慌てたが、すぐに、
早苗[奇跡 二重結界…]
結界を張り、ガードしたらしい。
貫通出来るか、と思ったが鎌鼬全て防がれて
しまった。
聖人[これもダメか!!]
俺は次の攻撃をどうするか考えていると、
早苗[秘術 グレイソーマタージ]
聖人[考える暇も[さらに……]!!]
早苗[奇跡 雷光斬]
聖人[それは俺の!!]
早苗は最初に星形の弾幕を放ってきた後に、
その星形の弾幕の隙間を埋めるように雷を
放ってきた。
こうなってはよけれるわけもなく…
聖人[がああああ!!!]
俺は大量の弾幕を浴びた。
聖人[はあ、はあ。]
あらかじめ霊力を開放しておいたので防御力は
上がったが、無傷というわけでなく、口から
血の味がした。
謙治[フハハハ、その程度か。]
聖人[黙れ!!]
俺はモニターに弾幕を放ったが、モニターは
傷一つ付かなかった。
謙治[無駄無駄。]
聖人[ちい…]
俺は血の混じった唾液を吐き捨てた。
そして、早苗をみる。
早苗は躊躇なく、
早苗[奇跡 クロックコープス…]
早苗から大量の弾幕が放たれた。
だが、単にあちらこちらに放っているだけだった。
俺はあえてその場から動かずに、自分の体に
当たりそうな弾幕だけ、刀で弾いた。
しばらくすると攻撃が止んだので、俺はその隙を
見逃さず、攻撃する。
聖人[そら!!]
俺は早苗に向けて弾幕を放った。
が、早苗はそれを全て避けた。
聖人[ここまで強いのかよ…]
早苗[…………]
だが、早苗も多少息が上がっているようだった。
聖人[チャンス!!
剣符 水閃斬!!]
俺は早苗に斬りかかった。
早苗は俺の攻撃が当たる寸前にお払い棒を振るった。
が、俺はそこにいなく早苗の後ろに回り込み
早苗に峰打ちをした。
早苗[!!]
当たったものの、早苗は気絶しなかった。
聖人[くそ、今ので気絶してくれたら良かった
んだが。]
早苗[大奇跡、弾幕結界…]
聖人[!!! そこまでの技も使えるのか!!]
俺は早苗から距離を取ろうとバックステップを
したが、結界の中に閉じ込められてしまった。
聖人[(右手を使えば脱出出来るが、あまり使い
たくないんだよな…)]
右手を使えばあらゆる弾幕や能力を打ち消すこと
が出来るが、かなりの体力などを使うので出来る
だけとっておきたかった。
など考えていると、周りに大量のクナイの弾幕
があり、一斉にこっちに向けて飛んできた。
聖人[数が多すぎる!!]
俺は刀を使い、弾いたり、避けたり、受け流し
たりして回避していたが、何本か刺さってしまった。
早苗[……第二波]
早苗がそう言うとまた大量のクナイの弾幕が設置
された。
聖人[これ以上くらうわけにはいかない!!
想符 エアーサークル!!]
俺は爆発する弾幕を周りにつくり、爆発させ、
クナイを弾き飛ばした。
クナイは弾き飛ばしたが、結界は壊れなかった。
聖人[くそ!!]
俺はどうするか考えていると、
早苗[第三波…]
聖人[ここまでやれるのかよ…]
俺はクナイを弾いたりしてたが、手を滑らせて
刀を落としてしまった。
聖人[しまっ!!]
俺が叫んだ時にはもう遅く、大量のクナイが俺の
体に刺さった。
聖人[ぐわああああ!!!]
俺は刺さったクナイを抜いた。
あちこち刺さったが、なんとか致命傷は避けた
ようだ。
だが、立っているのがやっとだ。
早苗[…………]
スペルブレイクが来たのか結界は壊れた。
謙治[フハハハ、ざまあないな!!]
謙治は高笑いしながら言った。
謙治[さて、早苗、止めをさせ。
せめて大好きな人に殺されるがいい。]
早苗はスペルカードを持ち、唱えようとした。
が、早苗は使おうとはしなかった。
謙治[どうした?、さっさとやれ!!]
早苗[は…………い]
早苗は使おうとする。
けど、俺は早苗の顔から心の気持ちがわかった。
早苗[…………ない]
聖人[早苗?]
弱々しい声だったが、何かを伝えようとしていた。
早苗[………たくない]
徐々にだが、聞こえてきた。
早苗[傷付け……たく…ない……]
謙治に何かをされてるのを抑えて俺に伝えている
のだろう。
この気持ちを無駄にするわけにいかない。
聖人[早苗……]
俺は力の入らない体に無理矢理力を入れて、立った
謙治[何故だ!! 何故使わない!!]
聖人[お前は早苗に何かをしたみたいだが、それを
早苗が抑えてるんだよ。]
謙治[ち、やっちまえ!!]
謙治はそう言うが早苗は何も反応しなかった。
謙治[くそが!!]
聖人[早苗、今助ける…]
俺は重い体を動かし、早苗に近付いていく。
謙治[何故動ける!! お前は動けないはずだ!!]
謙治は驚いた感じで言ってきた。
俺の今の状態は体のあちこちから出血しており、
歩くたびに血が噴き出す。
けど、俺は歩くのをやめない…
聖人[確かに俺はもう限界だ、けど俺はそれでも
立ち上がる…]
謙治[てめえは何故動ける!!]
聖人[簡単な話だ。
目の前に傷付いている人がいる。
それで立ち上がる理由になる。]
俺が歩いている間にも、早苗は弾幕を放ってくるが
早苗の目から涙が流れていた。
涙を流している人を放ってはおけない。
傷付いている人を放ってはおけない。
その気持ちだけで俺は早苗に近付いていく。
早苗[…………]
早苗は目を閉じて俺に向かって突進してきた。
俺はそれを横に動いてかわし、早苗を抱き寄せた。
聖人[頑張ったな早苗。]
早苗[…………]
早苗は震えながらも俺に攻撃しようとしたが、
俺はそれを受け止め、
聖人[戻ってこいよ早苗……]
早苗[あ…]
聖人[さあ…帰るぞ…]
早苗[うわあああ!!!]
早苗は涙を流して俺に抱き付く力を強くする。
早苗[怖かったよ…]
聖人[もう大丈夫だ…]
早苗[でも……傷が…]
聖人[こんなものは後で治すさ。]
謙治[くそ、失敗したか!!]
謙治は悔しそうな顔をして言った。
聖人[そこで待っていろ…ズタズタにしてやる。]
謙治[だが、俺よりも他の仲間のところにいったら
どうだ?]
聖人[てめーに言われなくても仲間のところに
行く。
そして、その後にお前を倒す!!]
謙治[ふ、ふん せいぜい足掻けばいいさ。]
そう言い残してモニターが消えた。
神[大丈夫か!!]
諏[早苗ーーーー!!!]
こっちに走ってくる神奈子と諏訪子が見えた。
神奈子と諏訪子は早苗に抱き付き、
神[大丈夫だったかい?]
早苗[神奈子様…はい、もちろんです!!]
諏[あーうー、よかったよぅ]
早苗[諏訪子様…]
神[聖人…ありがとな。]
聖人[いえいえ、俺に礼を言う必要はありませんよ]
諏[でも早苗を助けてくれた。]
聖人[好きな人を助けるのは当たり前でしょう?]
早苗[聖人…]
そう言い早苗は俺にキスをしてきた。
早苗[……これはお礼です//////]
聖人[早苗……助けるのが遅くなってごめんな。]
早苗[いえ、必ず聖人が助けてくれるって信じて
ましたから。]
聖人[早苗……]
諏[よし!! じゃあ黒幕もとっとと倒しちゃおう!]
聖人[そうしたいが、皆が心配だ。]
早苗[じゃあ皆さんを助けにいきましょう。]
聖人[だな、行くか…]
神[待ちな、聖人…そのままで行くつもりかい?]
聖人[そのまま…あ、]
俺は体中から血が噴き出しているのを忘れていた。
聖人[血を出しすぎた…]
俺はその場に倒れた。
早苗[ああーーーー聖人!! 大丈夫ですか!!]
聖人[大問題だ…、それより早苗…服は大丈夫か?]
早苗[はい、何故か大丈夫です。]
聖人[神奈子、諏訪子、手当て頼む。]
諏[聖人には回復のスペルがあるんじゃないの?]
聖人[それ今やったら死ぬから…、あーー
眠たくなってきた…]
早苗[聖人ーーー逝かないで!!]
神[早苗、冗談に決まってるだろう…]
聖人[ばれたか…]
早苗[まーーーさーーーとーーー!!]
聖人[ちょ!!この状態で弾幕撃たれたら本当に
死ぬから、そして諏訪子、笑ってないで止めろ!!]
諏[聖人…ガンバ]
早苗[聖人、準備はいいですか?]
聖人[良くないから!!]
早苗[大丈夫ですよ、この弾幕には奇跡の力で
回復出来るようにしてありますから。
すこーーし痛いですけどね♪]
聖人[少しじゃないだろ!!]
早苗[さあ!!覚悟!!]
聖人[のわああああ!!!!]




