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東方外遠記  作者: 颯人
第1章 とある少年の幻想入り ~Entering fantasy of the certain boy~
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幻想入り

こんにちは!!夜見てる方はこんばんは!!颯人というものです。えっー、今回から小説を書くことにしました、初心者でありますが最後まで見てくれると嬉しいです!

「はぁ、毎日が退屈過ぎる。景色も変わらんし。」


俺は教室の窓から外を見ながら呟く。ここは日本のとある高校の教室だ、毎日学校に通い、休日は遊んだり休んだり、これはこれで楽しいが何かこう違ったことを経験してえな。


「やっぱりこういう建物が並ぶ景色もいいけど大自然に囲まれた景色が見たいなぁ。」


教室から見える景色は建物が並んでいる景色であり、自然の景色は無かった。俺は自然の景色が好きだ、何かこう、いいんだよな。


「はぁ、日も傾いてきたしそろそろ帰るか。」


俺はそう言うと教室の窓を閉め、玄関へと歩き出す。周りには同級生がいるが話しかけて来るやつはあまりいない。別にボッチという訳じゃないぞ?


「あれー?どこ行ったのかな?」


この時間帯は部活に行ってる人が多いからな。俺は面倒だから入らなかったけど。


「おかしいな?この辺りにいる筈なのに。」


ただ、よく話しかけてくると言ったら……。目の前にいる女子くらいなもんか。おい気付けよ目の前にいるぞ俺。


「おーい、俺は目の前にいるぞ?」


「あっ!いたいた!!ようやく見つけましたよ!?ちょっと目を離したらどっかに行っちゃうんだから!!」


俺の隣に来た女子は頬を膨らましながら言ってくる。つーか俺はずっと教室にいたんだがな。普通見付けられるだろ。


「いいだろどっかに行っても、お前は心配しすぎなんだよ早苗。」


俺の隣にいる人が昔からの幼馴染みの東風谷 早苗(こちや さなえ)で何かと俺に対して心配してくるやつだ。緑色の長髪であり、髪にカエルと蛇のアクセサリーを着けている。


「もし何かあったらどうするんですか!?」


「学校で何か起こる訳ないだろ?それに、俺は早苗に何かが起こる確立の方が高いとは思うけどな。」


そう、早苗はとにかく目立った。緑色の髪もそうだが、顔だちも綺麗でスタイルもよく、特に胸は他の女子高生よりも大きいらしい。


「それは否定しませんけど。」


その人とは違う容姿で結構色んな奴に絡まれたりしていた。まあ、俺は早苗とよく行動するからその度に撃退していたけどな。


「もー!!聖人に何かあったあとじゃ遅いんですからね!!」


早苗は少しむすっとした表情で言った。ちなみに俺の名前は泊谷 聖人(はくや まさと)、歳は17才、ごく普通の男子高校生だな。


ちなみに早苗も17才、小、高ともに同じクラスだ。中学の時はわけあって別の学校だけどな。


「早苗は俺の母親かよ。まあいいや、俺は帰るかな。」


そう言い俺は生徒玄関に向かう。早く家に帰ってゲームしたいんだよ。


「ちょっと待ってよ~!!私を置いて行かないでください!!」


早苗はそう言いながら付いてくる。あっ、コケた。それを見た何人かの男子生徒は俺にグッドサインをしてきたがな。ちくしょう俺も後ろに回れば良かった。






















帰り道


帰り道は早苗と話しながら帰った。まあほとんどあいつ一人で喋っていたけどね。


「ですね、あの二人がまた喧嘩したんですよ。」


早苗の家には親ではないが、親的存在が二人いる。一度会ったが、まあなんというか、色々凄かった。


「またか、あの二人も懲りないな。今度は何が原因なんだ?」


その凄かった一つが些細な事で喧嘩をするんだ。喧嘩するほど仲が良いとは言うけど、あれは本当だったんだなと実感したけど。


「リズムゲームで対戦していて中々勝てないから腹いせに喧嘩したらしいです。」


やべぇ、地団駄踏んでる姿が想像出来ちまう。


「相変わらず理由がくだらないな。早苗も本当に大変だろ?」


毎日あの二人の相手をしてるからな。ストレスが心配だよ。


「そうですよ!!負けたくないのはわかりますけど、それで喧嘩はしないでほしいですね!!」


「まあ、あの二人が元気そうで何よりだよ。じゃあ俺はこの辺で、またな早苗!!」


「またね~!!」


俺は早苗と別れてから5分後に家に着いた。家はまあアパートの一室を借りてるぞ。親はもういないけど。


「ただいま、って言っても誰もいないけどね。」


でもただいまって言わないと家に帰ってきた気がしないし、まあいいか、さっさと靴を脱いで夕飯を食べないとな。


「あら、おかえりな」


バタン!!


居間の扉を開けたらそこには見知らぬ金髪の女性がいた。勢いで閉めちまったけど、俺家間違えたか?


「そんなことはないよな!!確かに俺の家だもんな!」


いやー、疲れてるんだね。遂に幻覚まで見えてきたか。今日は早く寝ることにしよう。


ガチャ!!


「ふふ、おかえ」


バタン!!


「あれぇーー!?何でぇぇぇ!?何がどうなってるんだ!?」


おいおいおい、何がどうなってんだ!?いやいや落ち着け、念のためもう1回だけ見てみるか。幻覚だということを願うよ。


ガチャ!!


「もう、何回も人の顔を見て扉を閉めるなんてひどいじゃない!!」


もう1回扉を開けたら金髪の女性が怒ってた。マジかよ幻覚じゃねえのかよ!!


「…………。」


「どうしたの?私の顔に何か付いてるのかしら?」


金髪の女性は扇子を開き口元に当てながら聞いてくる。これは、あれだ。逃げるべきだ!!


「家間違えましたーーー!!!」


とにかく逃げよ「待ちなさい!!」うえっ!!襟元引っ張るな!!


「ここは貴方の家よ。私が勝手に上がり込んだだけなのよ。」


「不法侵入じゃねえか!!つーか誰だお前!?」


俺は目の前にいる金髪の女性にそう言う、歳は20代後半らへんか?まあ、大人のお姉さん的な感じが出ていたが、胡散臭いオーラが漂っているように見える。つーか胡散臭い。


「お前とはひどいじゃない、私の名は八雲紫よ。よろしくね泊谷 聖人君。」


「何で俺の名前を知ってるんだ?」


八雲紫という人は俺の名前を知っていた。俺はこんな胡散臭い人の知り合いはいなかったはずだが?


「それは、ひ、み、つ、よ(≡^∇^≡)」


「胡散臭え……。」


怪しげな笑顔でそう言ってきた。ますます怪しい人物だ。


「はぁー、まあいいや。それで俺に何か用事でもあるのか?」


俺はそう答えると八雲はニヤッとしてくる。そのニヤッとした顔似合ってんな。


「あなたを幻想郷へ連れていくためよ。」


俺はその答えを聞いた瞬間、傍にあった木刀を拾って構える。護身用のために居間には木刀が置いてあるからな。


「どうして俺なんだ?もっと他に適任人がいるんじゃないのか?」


そう言うと八雲は笑って扇子を口元に近付ける。何か企んでやがるな?あえて幻想郷というキーワードには触れねえぞ、何か聞いたら連れてかれそうだし。


「あなたの持っている能力に興味があるから。」


俺はその答えを聞いたとたん昔の嫌な記憶が思い出される。能力、本来人間には無いものが俺にはあった。そのせいで俺は嫌な思いをしてきたんだ!!


「俺は幻想郷に行くつもりはない。帰ってくれ。」


ただでさえ胡散臭い人が俺の知らない地名の名前言ってくるんだから話に乗ってしまったら厄介なことになるのは目に見えている。そう思いながら答えると八雲は開いていた扇子を閉じた。


「じゃあ無理やり連れていくまでよ!!」


その言葉を聞いた瞬間に俺は自分の能力を使い左手から雷を放つ。しかしそれは突然現れた空間?みたいなものによって吸収された。何だあれ?目玉がたくさんあったぞ?


「いきなりなんて、レディに暴力はいけないわよ?」


「俺はそういうのは気にしないんでな!!男だろうが、女だろうが関係ねえ!!」


そう言いながら木刀を八雲に向かって縦に振ったが、俺が木刀を振った先に紫はいなかった。


「どこに行った? ってマジかよ!!!」


下を見るとさっきの目玉がたくさんあった空間が空いていた。あっ、これ詰んだな。


「なかなか面白い人ね、私を見て戦おうとするなんて。でも私には勝てないわよ。じゃあ幻想郷へ1名ご案内(* ̄∇ ̄*)」


「うそだろぉぉぉーーーーーー!!!」


八雲の言葉を聞きながら、俺は恐らく幻想郷という地名へ繋がる空間の中に落ちていく。これ着地どうすんだよ!?次会ったら覚えてろよ八雲!!


「ようこそ、全てを受け入れる幻想郷へ。」

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