表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/16

4.集落 (改訂

 情報収集という名の散歩途中のオークだよ。ブヒ。

散歩といっても、まだ勝手に集落の外には出れない。


 周りを見ると、自分と同じ大きさのオークの子供が十数匹が好き勝手している。

2足歩行は既に出来ていて、体格はでかい。体色はみんな白というか薄ピンク。

体毛は殆ど無い。

 体には粗末な前垂を付けて、なんとか生殖器を隠している程度。・・・恥ずかしい。

けつ丸出しです。


・・・短い尻尾ありました。


 手は指五本、ちょっとゴンぶと。

足は豚足・・・あの二股に分かれた蹄、ぐぐってくれ。

顔は・・・どうみても豚だ。

ちっちゃいうちは目がつぶらで可愛いのだが・・・おとなオークは迫力ある。


 そんで、雄オークばかりだ。

雄だけということではないようだが、・・・それはあとで説明しよう。うんあとで。



 集落を囲んでいる柵の切れ目には、大人であろうオークが立っている。

門番兼歩哨なのだと思う。数体で交代していていつもオークがいる。

大人オークは子供の3倍はでかい。身長が3m位はあるんじゃないだろうか。

 棍棒のような武器と、革と鉄板を使われた腰巻の様な装備。

首には金ピカのアクセサリがジャラジャラ。


・・・人間の時にもこんなタイプ見た記憶が・・・まあ、とりあえず原始時代以上の文化

はありそうだった。

今はいないが、もっと装備がしっかりした鉄製の斧を装備したオークもいた。

外に出る狩り兼略奪部隊だと思う。


 オークは基本狩猟のようで、生産的な事はほとんどしないようだ。

畑のようなモノが見当たらない。

採集はするようだが栽培はしていない。

狩り以外は略奪しているようだ。

装備のしっかりしたオークの部隊が、たまに返り血もそのままに戻る時がある。


噂をすれば、オークの部隊が帰ってきた。




 昨日、自分とは別の新人オークたちを10体程引き連れていった部隊だ。

・・・新人だけ、半分に減っていた。

行きにはなかった馬車を引きながらの帰還である。


 馬はそのまま解体である。食べるらしい。

労働力として飼う事は無いようだ。まあ、乗れないし、オークの方が力がある。

穀物の袋は、倉庫らしい所に放り込み。

 略奪品の分配。

オークは金ピカが好きらしい。

リーダっぽい斧使いが殆ど取り、満足したら他のオークが残りから奪い合う。


棍棒とかメイス使い、斧使いはいるが剣のようなモノを使うオークはいない。

略奪品に剣とか短剣があっても見向きもしない。

金ピカなら取るがアクセサリ扱いだ。

 重い打撃武器が好きなようで、どうも軽い武器はすっぽ抜けるようだ。

完全なパワータイプでstr一点上げ、オークっぽいw


 そして、残った残骸は集落の隅に山済みになる。

あとで、薪や家屋の材料になったりする時もあるが、ほとんどゴミ扱い。

もったいない・・・。



 夕飯だ。

 篝火が数箇所あるが、完全に日が暮れたら役には立たないだろう。

日が暮れる前に、朝と同じように餌を食べ、その場でゴロンだ。


 風呂はない。

現代人の僕にはつらい。

どうもオークは砂浴びするようだ。背中痒いのか?と見てた。


 僕は川で水浴びを試そうとしたが、周りのオークは不思議な目で見てくる。

短気なオークが威嚇して来て追い出されるので、我慢している。

砂は違う、なんか違うよお・・・

 だから村中臭い。獣臭いのだ。

他の匂いもする。オークは意外に鼻が利くようである。


 完全に日が暮れると、集落の奥だけが篝火で照らされる。火は扱えるようだ。

そして、そこは繁殖場だ。

 そこに雌のオークが数体いる。

雌オークもでかい。

オッパイが十個位付いたマツk・・・Dゲフンゲフン・・・横たわっていた。

 強い子孫を残す為なのだろう。

繁殖場に入れるのは決まった雄オークばかりだ。略奪部隊とかね。

「ヒギィ」とか聞こえる。



あー!あー!きーこーえーなーい~。


まだ、そーいう欲求はないし、あれを見ても・・・においが~。


・・・おれには無理だ。そういうことで、メスオークと繁殖場は記憶から封印した。



 偉くならなくてもいいや。

いや、偉くなりたくないです。はい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ