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3.目覚め (改訂

 パチッ、また朝が来た。


知らない天井dゲホンゴホン・・・天井が無い。青天井です。空です。

そして、僕がオークです。ブヒ。


 いつもの日課のように、わざわざ自覚させられる。

やっぱり夢じゃないと、周りと自分のオークの体と前垂で再認識する。はふん。


 気候が温暖なのと家屋が少ないので、下っ端という事で僕らは外にゴロ寝です。

脂肪が厚いのもあり、なんともありません。頑丈です。



「ブギッ!」



おっと、他のオークの足を踏んづけたようです。



 朝飯です。

外でバイキング方式?です。

目の前に山の様に餌を詰まれ、奪い合うように食べる。



ブヒー!ブヒー!



生肉もありますが、少ないです。

基本、芋のような物や根菜のような物が大半で、餌をまとめて山済みにされます。

他のオーク達は、肉目当てで取っ組み合いの奪い合いの様相です。

ちなみに『なまのまま』です。調理されてません。そうです、もろ『えさ』です。


 まあ、それも下っ端の食事風景で、管理する側のオークたちは違います。

別の所で悠々と食べてます。肉も果物も酒のような物も別皿であるようです。

うらやましい、

ねたましい、

偉くなりたいもんです。


でもね。


 実は今の状況を説明すると、マッタリしています。はい。

時計も無ければ、仕事もノルマも無い。

あせる必要も無い。

 今は、体を大きくすることが仕事でしょうか。

育ちが悪いと間引かれるようなのですよ。こわいこわい。今は制限無く喰っちゃ寝です。


 さつま芋のようなモノを生で齧りながら、集落のなかをブラブラ歩いてる。

オークになって味覚が変わったのか。もともと鈍いのか(オイ

顎の力が強いので、硬いのも生で丸齧りです。生肉もうまうまです。


人間の頃と比べれば、かなり不便ですよ、そりゃーもう。

反面、以前では考えられないほどのんびりできて、それほど不満がなかったりする。

まずいな~この生活に馴染んでいるw リアルサバイバル~と楽しんでいる自分がいる。



 はじめは、この状況になった理由を考えた。


やはり、よく読んだ小説のようにー

勇者になるべく異世界に転生したとか。・・・オークだけど。


こー、チートな能力を授かってー

魔王倒す冒険譚がはじまるとか。・・・オークだけど。


姫とかいてー

美少女ハーレムつくっちゃったりするとか。・・・オークだけど。


・・・



「ブブブヒィーー!!(へるぷみーー!!)」



叫んだが、今だ神様には会っていない。・・・オークだしな。



 さて、日課の情報収集という散歩の最中なわけです。

誰に説明するわけでもないが、説明しよう。

 チート能力はないが、ゲームのような能力は発動しているようだ。

これのせいで、まだこれは現実ではないのではないかと思ってしまう。

目の前を横切るオークをジッとみると、


【種族】オーク Lv.2

【階級】コモン

【職業】-

【才能】食欲

【技能】採集Lv.1、打撃Lv.2


と情報を得られる。視覚的に目の前に映るのではなく、脳内にイメージが浮かぶ。

試しに、自分の情報も見れるので、額辺りに集中する。


【種族】オーク Lv.3

【階級】コモン

【職業】-

【才能】暴食、超認識、解析

【技能】採集Lv.3、打撃Lv.2


【祝福】-

【装備】前垂


こんな感じ。

これがこの世界での普通の能力なのかがわからないので、今は保留中だ。


 そういえば、自分の才能も意味不明です。


 暴食って食欲の上位版ですかねw 食いしん坊キャラですか。そうですか。

転生前を思うと飽食じゃね?と思いますが、はっはー。

 超w認識って、オークとしては現代日本人の知識があるから規格外な把握力?

があるってことでしょうか?基本オークってボーとしてます。

 解析・・・このステータスを見る事に関連してるのかな。いったい何を・・・

一応自分の事なんですが、いつかわかる日が・・・来るのかー。



でも、レベル上げは必要だよね。雑魚だ。あまりにも雑魚すぎる。


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