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実希story2   作者: M3O
1/3

第一羽

久しぶりの更新です!

まだまだ拙い文ですが、よろしくお願いします!

また、実希story1を読んだ下さった皆様、ありがとうございます!

感想、お気に入り登録もありがとうございました!

これからもよろしくお願いします!!


byM・Y



あれから五年後・・・


実希は大学に行く年頃になった。


(もちろん中学校さえ中退してしまって、大学などいけるわけがなくいっていなのだが。)


実希は、眼鏡からコンタクトにして、髪はセミロングのカールを肩にたらしている。


こげ茶に髪を染め、なかなか今風になっている。


―――ガチャッ!


突然、家のドアが乱暴に開く。


「あ、お兄ちゃん。 お帰んなさーい。」


実希は家に入ってきた男をみて、笑顔でそういうと


「ただいま~!」


と、男も笑顔でそう返事した。




父と母を一度になくして、ふらふらと旅をしていた実希は、沖縄に住みつき


東京にいた兄を呼び寄せて一緒に暮らしていた。




「あ・・・。」


実希は兄と共に、帰宅したもう一人の女性をみて


思わず声を出す。


「サキさん、も、お帰りなさい・・・。」


水島 サキ。


実希の兄の彼女でルックスも良く、とても大人びているが、実は実希と同い年なのだ。


が、実希はこの水島サキが苦手だったりする。


(ふぅ・・・。 またきたのかぁ~。)




お互いに「こんばんわ。」と、挨拶して、サキさんは台所へと向かっていった。


水島サキは毎晩夕食を作ってくれているのだ。


サキさんが台所にむかってしばらく。


いいにおいがたちのぼってきた。


(これが、またおいしいんだよな~。)


実希はサキが苦手ではあるが、サキの作るおいしい料理は大好きだ。


ちなみに、実希は家事が何一つとしてできない。


それと比べ、サキはありとあらゆる家事をこなし


サキさんに家事を教えてもらいたいな~、と思うこともあるが


そのたびに同い年と言うことが思い出され、実希のプライドが許さない。


「できたよー♪」


台所から、サキさんの声が聞こえてきた。




ちゃぶ台に料理を手際よく並べると、「いただきます。」といって


兄とサキさんは料理を食べ始めた。


「実希ちゃんもどうぞっ。 ・・・今日は実希ちゃんの大好きなオムライスだよ~。」


「あ、りがとう・・・ございます・・・。 ―――いただきます。」


どうしても敬語を使ってしまう。


本当はサキさんが苦手なわけではなく、うらやましいだけで・・・。


自分への苛立ちに、思わず顔をしかめた。


「あ、実希ちゃん! おいしくなかった!? ごめーん☆」


イライラ・・・


「大丈夫? 実希ちゃーん!」


イライラ・・・


「・・・・・・おいしいです!」


「よかったぁー!」


実希がサキのうるささにイライラして、答えると


サキはにっこりと笑った。




皆が食べ終えると、サキさんがチャッチャと片付けて、兄と仲良く話し始めた。


(早く帰ってくれ~~。 今日は兄ちゃんと大事な話があるのにぃーーー!!


やっぱりサキさんは苦手だ!!!)

作 M・N


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