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義妹はAI

作者: ナベノヂ
掲載日:2025/11/01

一人暮らし。

僕と、義妹。

「寒い」

第一声が、これ。

「起きたし、暖房器具つけよ」

僕はベッドから出る。

そして、頭をかき、

「きちんと節約なってんのか? 寝てる間だけ暖房器具を消すとか」

16歳なのに節約を考えないといけない、やれやれだ。

一人暮らし、この部屋に住んでいるヒトは僕だけ。別に、凄い理由はない。中学校を卒業する少し前、ラノベの賞を受賞して、専業作家で生きるから一人暮らしするって言って、許可された、それだけ。

それなりに売れてるから、まだ一人暮らしできそう。中卒だけど、頑張ればいいや、なんとかなる。

「続き書こ」


「お兄ちゃん」

「何?」

「暖かい飲み物、あげる」

コト、とコップを置かれる。

僕は手を止め、コップに顔を向ける。

「カフェオレかな?」

「うんっ、美味しいよ! 頑張っていれたんだ!」

14歳の妹、義妹。になるのかな。なるんだろうな。


ニコニコと、妹。

「早く、早く飲んでみてっ」

「うん、ありがとう」

苦笑しながら、僕はカフェオレを飲む。

義妹がいれてくれた、カフェオレ。

「どう? どう?」

「美味しいよ」

「やった!」

ガッツポーズを、ヒトらしくされる。


表情も、ヒト。動きも、ヒト。

僕より背が低かったりして、14歳の女の子みたいな。

だが。

この義妹は、ロボット。

両親が「一人暮らしをするなら」と押し付けてきた、AIロボット。

2025年なのに、こんなハイテク、どうやって手に入れたのか。普通の両親だと思うんだけど。

おかげで、昼夜逆転ができない。義妹にさせてもらえない。

そんな、義妹がいれてくれた、暖かいカフェオレ。

正直、反応に困る。愛情は、ロボットだからないと思うし、かといって「出来て当たり前だろ」とも言いたくないし。

本当はロボットのふりをしたヒトでした! てなったら面白いけど、髪は伸びないし、寝ないし、コンセントで充電するし。期待させてくれない。

「おかわりいる? お兄ちゃん」

「うん、お願い」

「やった!」

本当、反応に困る。

読んで頂き、ありがとうございました。


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