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063.スケッチと探偵役

いかがでしょう、皆さん誰だかわかりましたか?

ユニークが1000人を突破しました。

めっちゃ嬉しいです。はい。テンション爆上がりです。はい。

「私の教科は美術。今から質問をするから正直に答えて」

凛とした声で西園寺さんは話す。


「あなた、異教について隠していることはある?」

「うちはないで」

「俺もだ」

「俺も」

それぞれ一ノ瀬さん、荒川さん、宮坂先輩が答える。


「スケッチブック、嘘つき」


 モワァンと西園寺さんの前にスケッチブックが出現し、3人の絵が描かれる。

う、うまい。

3人そっくりのスケッチが高速で書き上がる。

なぜか顔は荒川さん、荒川さんの顔は真っ白、一ノ瀬さんの顔は真っ黒だが。

「一ノ瀬さん嘘をついているわね」

「なんでそないなことわかるんや」

「私のスケッチは言葉では取り繕えないものまで書き出すわ。芸術家だもの。私の絵があなたは嘘つきだと言っている」

一ノ瀬さんは黙った。


「さあ、残りの5人。あなた達は異教について何か知ってる?」

え、これどう答えたらいい!?

「俺はなんも知らないっしょ」

「私も知らないわ」

「僕もだ」

快斗と麗花と二谷が答える。

「……私はちょっと知っているわ」

翔子は正直に答えた。

「ぼ、僕は何も知らない」


 モワァンと西園寺さんの前にスケッチブックが出現し、5人の絵が描かれる。

「……ふぅん。みんな嘘つきね」

5人のスケッチは高速で書き上がった。

翔子の顔は真っ白。

正直に答えたからだろう。

僕を含む4人は真っ黒だった。


 え?

二谷はわかるけど快斗も麗花もなんか隠してんの?

初めて身近な人を怖いと思った。

まあ、かくいう僕も隠し事をしているのだが。


「これで嘘つきははっきりしたわね」

「まだや、あんた自分のこと書いとらんやん。とうの自分はどーやねん?」

「私は異教について知っているわ」

「ほなあんたも容疑者やんけ」

おいおい、容疑者って……。

「それに荒川はあんたと知り合いみたいやんか。庇っとるっていう可能性もあるやろ?共犯なんてよくある話や」

なんか議論がヒートアップしてきたな。

これだけ嘘つきがいれば当然か。


「まあまあ、落ち着いてください。僕には誰が異教徒なのかがわかっていますから」

おお?

急に探偵漫画の主人公みたいな喋り方の人出てきた。

宮坂先輩だった。

「残り時間は5分しかないんです。自身がグレーとはいえ能力まで披露してくれた西園寺さんに白と言われた僕の推理でも聞いてはくれませんか?」

全員が黙った。


「さて、半分以上の人が嘘つきということになってしまいました。それぞれ異教について隠していることはあるのでしょう。でも考えてみてください。これは教会試験です。そんな調べないとわからないことを10分という制限時間で解き明かせなんて無理難題が出題されるでしょうか?」

それは僕も感じていた。

たまたま嘘が見抜ける西園寺さんの異能があったとはいえ、この課題は厳しすぎる。


「ヒントはもうすでに重松さんと小室先生から出ていたんですよ」


「「え?」」

僕と翔子が同時に言う。

ここではもるとは。

幼馴染恐るべし。


「さあ、最終試験の解決編といきましょう」

宮坂先輩はなぜかノリノリだった。

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