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061.面接終了と最終試験

皆さんも考えてみてくださいませ。

そして0時を過ぎてしまったことをお許しくださいませ。

「あ、杏ちゃん!おかえり!どーだった?」

「どうもこうも、翔子が「気をつけて」って言った意味がよくわかったよ」

「でしょでしょ!?すごかったのよ」

どうすごかったのだろう?

重松さんのことだから受験者一人一人と的確な問答をしているはずだ。

僕と翔子とでは質問の内容はきっと違うのだろう。

そういう意味の他の受験者に内容を喋るなということなのかもしれない。


「おう、泉おかえり!なんや憑き物が落ちたような顔つきしとるのう。ええことでもあったんか?」

「いいことではなかったですよ。何せ重松さんと話してきたんですから」

「そらそーか。にしてもやっと最後の1人や。もうすぐ最終試験やなぁ」

「そうですね。一ノ瀬さんはどんな試験だと思います?」

「そら1対1のタイマンやろ」

「ええ、僕もそう思います。1勝で合格の負け上がりシステムですね」

宮坂先輩が横から口を挟む。

絶対この人達、僕とおんなじ思考回路だ。

漫画好きすぎるだろ。


 そうこうしているうちに二谷が帰ってきた。


 ピンポンパンポーン


「それでは10分後に最終試験を行う。速やかに全員が3-1に来るように」

「おっしゃ、早く行くっしょ!」

「菅原君、いくら早く行っても開始時間は変わらないわよ」

相変わらずせっかちなやつだ。

僕たちは3-1に向かった。


 3-1は面接の時とは違い、椅子はなかった。

机ごと後ろに下げられている。

僕はなんとなく教室掃除を思い出した。

机運ぶの面倒だから嫌いなんだよな。


「全員揃ったな。ではこれより最終試験を開始する」

「試験内容はタイマンっしょ?」

「ふん。どこでそんな間違った知識を得たんだ。落ち着け」

え、違うの?

僕は少なからず驚いた。

周りを見るとみんな驚いていた。

だよね、予想が外れるとそんな顔になるよね。

「じゃあ最終試験の内容はなんなんですか?」

翔子が重松さんに質問する。

「少しは落ち着け。重松先生が喋り終わっていないだろう」

教室の隅にいる小室先生が口を挟む。

うん、確かにその通りだ。

「すみませんでした」

翔子がちょっとしょげながら言う。

ちょっと可愛い。


 重松さんが改まった口調で言う。

「では改めて、最終試験の内容を説明する。制限時間は10分。見事言い当てることができれば全員合格とする」

言い当てる?

何をだ?

「よーわからんな。はっきり言ってくれんかな。うちらは何をすればええんや?」


「受験者の中に紛れ込んだ異教徒を当てるんだよ」

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