157.主任達と二手
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「さて、今回集まってもらった理由じゃが」
「異教が動き出したからですよね!明校長!」
「なんじゃさすがは滝澤保健体育主任。情報が早いの」
「褒められて光栄です!ですが、予想はできていましたので!」
「情報が早いと褒めるのは私にしてもらえますか?滝澤先生に教えたのは私だっていうのに」
「細かいことはいいではないか!浜辺先生!」
「浜辺情報主任からの情報じゃったか。さすがは情報主任じゃの」
「そんなことはいいから早く本題にはいろーぜ?おべっか大会しにここにきたわけじゃねーんだからさ」
「その通りでもあるの。森下理科主任。では、11月。異教の奴らが大体的に動き始めるという情報が入った」
「それは知ってるっつーの」
「森下先生。話は最後まで聞きましょうね」
「なんだよ天野、俺にいちゃもんつけるってのか?」
「いえ、そういうわけではありません。しかし、早くと言っていたあなたが茶々を入れるのは筋違いでしょう?」
「け、さすがは国語主任サマだ。口がよく回ることで」
「……話を進めても良いかの?11月に動くとは言ったが、具体的にどう動くのかが問題じゃ。奴らは二手に分かれて動くようでの」
「二手?」
「そうじゃ、白鳥社会主任。お主、異教の社会主任と一戦交えたそうじゃの?」
「え、ええ。勝てはしなかったのだけれど」
「その社会主任は何を狙っておった?」
「……っ!教科異能刀!」
「そうじゃ、片方は教科異能刀を収集するチームじゃろう。そしてもう片方じゃが、先日、天野国語主任のところに異教が攻め入った」
「はっ!あんなわかりやすいところに教会支部を構えてるからだろうが!」
「いちいちいちゃもんをつけているのはあなたの方でしょう?それに私がここにいるということは攻め入られたが、無事だったという何よりの証拠でしょう」
「こんな話が出るってことは敵を倒しきれてないってことだろう?」
「まあまあ、2人とも。そう熱くなるでない。互いに間違ってはおらんが、わしが言いたいのは天野国語主任のところに何をしにきたのかということじゃ」
「そこまで言われたらわかるぞ!北海道に泉君がきたことも関係しているのだろう!彼は「防御壁」の修復に来ていた」
「そう。もう片方は防御壁の破壊に動くじゃろう。つまりじゃ、異教が二手に分かれて攻めてくるということじゃ」
「ということは私たち2チームに分かれて行動するということかしら?」
「察しがいいの、白鳥社会主任。その通りじゃ。わしらも二手に分かれる。そして異教を迎え撃つ。諸君、全面戦争といこうではないか」