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141.サイトと就寝

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よろしくお願いいたします。

「どうしたの杏ちゃん?」

「いや……ないんだよ。探してるサイトが」

「サイト?」

「あ、ああ、そのサイトに書いてあったメールアドレスに連絡したら別の場所に飛ばされたんだ」

「なんでそんな怪しいサイトの連絡先に連絡したのよ?」

「飛ばされたことは信じるんだ?」

「え?なんで杏ちゃんの言うことを疑わなきゃダメなのよ?」

幼馴染こえーな。

でもそういう存在がいるのは本当にありがたい。

「防御壁についてのサイトだったんだよ。ほら、北海道で防御壁に関して任務をこなしただろ?あれ以来防御壁について調べてたんだ。そしたらそのサイトに行き着いたってわけ」

「ふーん。なるほどね」

翔子から聞いてきた割にはテンションが低かった。


「それで?無事に帰ってきたからよかったけどさ。このあとはどうするの?どうせ杏ちゃんのことだから途中でやめたりしないんでしょ?」

「……よくわかってるじゃん。さすがは幼馴染。防御壁について理解するまで詮索はやめないつもり」

「何年幼馴染やってると思ってるのよ。今度はどこに探しに行くの?当てはあるの?」

さて困った。

何が困ったかというと、正直にここで行く場所を言ってしまうと翔子がついてきかねないということがだ。

できることなら危険な目に合わせたくないし、なんなら異教の人物と繋がっていると言うことも伏せておきたい。


「……まーた隠し事してる。バレバレだよ。杏ちゃんのよくないところ」

バレバレだった。

「でもいいよ?今回は。私に危険がないようにっていう配慮なんでしょ?」

バレバレだった。

「他の人は自意識過剰って言うかもしれないけど、私わかるもん。杏ちゃんが私を危険から遠ざけようとしてるのが。だからいいよ。今回は。その代わり」

「その代わり?」

「ちゃんと帰ってきてよね。またご飯作って待ってるからさ」

「……わかってるよ。心配すんな。1人で行くわけじゃないし」

「えー!じゃあなんでパートナーが私じゃないのよ!?」

おっと口が滑ったか。

「ちゃんと帰ってくるから安心して待っててよ。な?」

「まあ、杏ちゃんがそう言うなら大人しく待ってるけどさ」

「さ、説明終わり!もう寝ようぜ?」

「そーだね。寝よっか」

「寝よっかって翔子どこで寝るつもりだよ?」

「え、あ、あはは。そーだよね。お姉さんのお布団借りよっかな」

びっくりした。

一瞬同じ布団で寝るのかと思ったぞ。

期待してしまった自分がいる。

ちなみにねぇちゃんの部屋は隣。


「じゃあね杏ちゃん、おやすみ。こっちの部屋に来てもいいんだよ?」

「翔子が寝たら行くかもな。おやすみ」

そんな度胸はないのだけれど。

こうして僕は平泉に行く気持ちを固めた。

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