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119.二手とホラゲー

泉杏介・・・・僕、165cm

鳥谷良・・・・男性、180cmくらい、20代、ミリタリー好き

島村あずさ・・女性、150cmくらい、30代、リーダ的存在

山根朋子・・・女性、160cmくらい、10代?、口数が少ない

広瀬タケミ・・女性、160cmくらい、20代?、気が弱い

岡村もえ・・・女性、170cmくらい、10代?ぶっきらぼう

江角健太・・・男性、162cm、親友


 僕が今わかるのはこんな感じかな

「それじゃ手分けして探しましょ。7人だと割り切れないわね。どうしましょうか?」

「島村さん、男性は必ずパーティに入れた方がいいんじゃないですか?」

「あら泉くん、男女差別者なの?」

「い、いえ、重いものとか持つ機会もあるかもしれませんし」

「あら、フェミニストの方だったのね。これは失礼。じゃあそうしましょ」


「おい、キョウ」

ケンに袖を引っ張られる。

「どう思うでござるか、この状況」

「ん?ああ、まあ管理者を探すのが正解だと思うけど?」

「そうじゃなくて!いやそれもあるでござるが、()()()()()()()()()?」

「……は?どういうことだよ?」

「考えてもみるでござる。ここまでの大きな舞台設定。7人を強制的に自分のテリトリーへ招集し、ルールを儲けることができる。あっしはおそらく主任クラスの教科の力の持ち主の仕業とみているでござるよ」

「……「の」が多いよ。いや僕も感じてるさ。僕らの命が相当な実力者の手中に収まっているっていう危機感はね。でも彼女らの中に管理者がいるという考えは早計過ぎないか?僕ら全員が集まった中で放送の声は流れていたし、会話も成立してただろ?」

「うーん、それはそうでござるが。まあ用心するに越したことはないでござるよ。そういう意味で、どうする?手分けして探すときに別々に行動する?」

「ふむ……。その方がいいかもな、僕とケンで全員の行動を見れるわけだし」

「よしきたでござる」


「相談は終わったかしら?」

島村さんが微笑んでくる。

「え、ええ。なんとか」


「ふん。こういうときはグーとパーで別れるのが基本だろ」

鳥谷さんが提案する。

「そうするでござる。わかりやすいし」

ケンが目くばせしてくる。

オーケーわかってる。

昔からケンはじゃんけんはグーを出すのだ。

僕がパーを出せば自然に別々のパーティになれる。

「じゃあいくぜ、グットンパー」


 結果的に、僕、島村さん、広瀬さんのパーティとケン、鳥谷さん、山根さん、岡村さんのパーティになった。

「じゃあとりあえず1時間後に食堂集合ってことで」

「わかりました。じゃあいきましょ」

僕たちは二手に分かれ、食堂を後にした。


 学校の中は基本的に暗かった。

どうやら今は夜のようだ。

「泉くん、夜の学校は初めて?」

「はい、というか普通の人は初めてだと思うんですが」

「あら、私は何回も入っているわよ?高校生の頃はよく夜の学校に忍び込んで遊んだものよ」

意外と島村さんはやんちゃなのかもしれない。

食堂にあった非常用の懐中電灯を片手に、僕たちは話しながら捜索を進める。

「広瀬さんは初めてですか?」

「え、えぇ。初めてです」

こちらは見た目通り気弱な感じだ。

と、唐突に前を歩いていた島村さんが手を伸ばす。

「何か……いるわ」

「え?何かって?」

「分からない。でも何かいる気配がする」

そう言われて僕は前方を見る。

暗くてよく分からないが、確かに何か動いてきる気配がする。

それもこっちに向かってきてる?

「泉くん、照らしてくれる?」

「はい」

僕は言われた通りに気配がする方を懐中電灯で照らした。


「……快斗!?」


「あら、知り合い?」

「はい。同級生です」

「でも、何か様子がおかしいわよ?」

「え?」

快斗と思われるそいつは僕らめがけ走り出した。


「うおぉぉぉぉ!?」

僕たちは反射的に踵を返して逃げ出した。

ていうか2人とも僕より足速いし。

どうらやバトルロワイヤルというよりホラゲーなのかもしれない。

今の時点では、そう、思った。

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