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118.ゲームと管理者

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よろしくお願いいたします。

「ゲーム……だと……?」

名も知らぬ男性が答える。

「そうだ。君たちは脱防御壁に加入したいのだろう?こちらはお遊びでやっているわけではない。だからこちらで選抜させてもらう。何か不明点があるか?」

不明点しかないわ。

まだ入るとも決めてないのに。

「不明点しかないでござるよ」


「ではルールを説明しよう」


 あ、話を聞かないタイプの人だ。

「君たち7人には俺を見つけてもらう。この学校という空間の中で。校舎図は…々自分たちで見つけたまえ。制限時間は48時間」

なんて勝手なルールだ。

ていうか2日もかかるゲームなんて作るなよ。

絶対設定間違えてるぞ。


「何か質問は?」


「肝心なことを言ってないでござるよ。ゲームオーバーになったら?」

「……それはなってからのお楽しみだよ」

含みのある言い方だな……。


「それではこの学校にいる鳥谷良、島村あずさ、山根朋子、広瀬タケミ、岡村もえ……それに江角健太、泉杏介の7名でがんばりたまえ」


ビーという鮮烈な音が流れ、放送は終わった。


「ふ、要はさっきの放送の主をこの学校の中で見つければいいんだろ?簡単な話だ」

「そう簡単にはいかないんじゃない?学校って結構広いわよ?」

「48時間もあれば余裕だろ」

「ゲームオーバーになるとどうなふのかも気になるわ」


「あ、あのー自己紹介してからにしません?みんなのことを何て呼べばいいかわからないでござる」

「喋り方に癖があるな。まあ一理ある。俺は鳥谷。趣味はミリタリーグッズを集めることだ」

見たまんまだった。

「私は島村あずさ。趣味は……そうね読書かしら」

「あっしは江角健太!こっちは泉杏介でござるよ。奥の3人は?」

「山根朋子」

「広瀬タケミです」

「岡村もえよ」

前の2人よりそっけなく3人は答える。

まあこんな状況だから当たり前か。


「とにかくこの7人でさっきのやつを探すわよ」

島村さんが先陣を切って声を出す。

「あ、あのぅ…。これそもそも探す必要あるんですか?」

おずおずと広瀬さんが手を挙げて発言する。

「どういうことでござるか?」

「普通に学校から出ることってできないかなって」


「それはやめておいた方がいいだろう」

こんどは鳥谷さんが喋る。

「みんなメールを送ってこの状況になっているのだろう?おそらくあのサイトの管理者がさっきの声のやつだろう。特定のサイトにアクセスし、メールを送らせることで別の空間は飛ばすってまあ教科の力じゃないと不可能だ。仮に教科の力で飛ばされたのだとしたら学校どころかこの空間から脱出できるかもあやしいぜ」

なるほど。

僕は天野先生を思い出した。

彼も似たようなことをしていたし、あの時は扉からじゃないと出ることはできなかった。


「まあ試してみる価値はあると思うけどな。俺は管理者の言う通り、管理者を探した方がいいと思うぜ」

こうして僕たちは「管理者」を探すゲームにプレイヤーとして組み込まれた。

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