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099.情報と手組み

3ヶ月目らしいですよ。早い!もうちょっとだけ続くんじゃ!

「教会国語支部……だって?」

僕がついこの前までいたところだ。

「だってしゃーねーだろ?教会であんなに堂々と自分の居場所を知らせていて、なおかつ常にそこにいるおえらいさんなんて天野しかいねーからなぁ」

た、たしかに……。

全国に教会支部は散らばっているが、普通の学校の教員をしていたりどこかで働いていたりと、常に教会支部にいるのは天野先生くらいだと翔子から聞いていた。


「泉、俺と手を組まねーか?」


「は?どういう意味だよ?」

さっきからわからないことだらけだ。

「そんなしけた難しい顔すんなよ。言ったろ?俺は異教にいた方がおもしろそうだとふんだから異教にいるって。泉と組むのもおもしろそーだなって純粋に考えただけさ」

「手を組むって異教の平と教会の僕が手を組んで何すんだよ?」


「教科異能刀を見つけるのさ」


「きょ、きょうかいのうと?僕らが教科の力を手にする時に名前を書いたあのノートか?」

「何言ってんだよ、そんなのどこにだってあるじゃねーか。字がちげーよ。刀だ、刀」

「な、なんだよそれ?初めて聞いたぞ」

「教会のくせに勉強不足だぞお前。教科異能刀ってのは俺らが教科の力を使えている根源だって言われてるんだぞ?」

意味がわからない。

わからなすぎてわからない。

「意味不明って顔してるな。ちょっと教えてやるよ。その昔、この世界に一刀の刀が舞い降りた。その刀は人に影響を及ぼした。教科という形で人が異能を使えるようにな。ただの伝説だよ。いや、伝説だった。ついこの前、教科異能刀の在処のヒントが見つかるまではな」

「ヒント?」

「おーっと、いくらお喋りな俺でもそれ以上は言わないぜ。これを知ってるのは異教でもごく限られた主任たちだろうからな。俺はその場に居合わせた。だから情報を知っている」

「それで?」

「だから俺と組んで異教を出し抜いて教科異能刀を見つけないかって言ってんだよ」

「そんなの見つけてどうすんだよ?」

「そんなのは見つけてから考えればいいんだよ」

行き当たりばったりすぎるわ。


「力を与える刀ってことはさらに強くなれるかもしれねー。さらにいえば力を与えた刀ってことはその力自体を消し去ることもできるかもしれねぇ。誰も傷つかない世界ができるかもしれねーしな」

……悪くない話には聞こえた。

力が世界から消えるということはねぇちゃんみたいな犠牲者が出なくなることを意味する。

それは「防守」に繋がることではないだろうか?

もちろん僕の力も消えることを意味するが。

逆に力が増せばもっと守れる人が増えるかもしれない。

「平、その提案……」



「槍投げっ!!!!」


 ビィィィィン


 僕と平の間に槍が降ってくる。

「耳を貸しちゃダメよ杏ちゃん!その男の話が全部ほんととか限らないでしょ!よくわからない人の話をすぐ信じるの杏ちゃんのよくないところ!」

本日何度目かの翔子との合流だった。

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