誤読
誤字脱字……ではなくて、私は誤読してしまう事で間違った解釈してしまう事があります。
例えば今、ちょうどお知らせにある運営様からのグループメンテナンスの文字を見て下さい。
私のポンコツ脳はこの「グループメンテナンス」 の文字を、自分の都合の良い解釈や好きな言葉に最適化してしまい、グループの「グル」 とメンテナンスの「メ」 を取って「グルメ」 って略してしまうのです。
伝えようとしている情報のメッセージとして、何も間違った所のない表記なのです。でも私に対して間違った伝わり方をしています。
答えを直接言ってはいけない伝言ゲームなどでは、イメージを伝えようとしたにも関わらず間違って伝わるのは仕方ない面もあります。
しかし、これ以上ないくらい正しい表記をしているのに、間違って伝わったからと文句を言われても困りますよね。
私の場合は、悪いのは私のポンコツ脳やボンクラ眼なのです。頭か目が好みの話題、好みの文字へと良かれと思った誤変換してくれるのです。
好きな言葉に包まれて幸せなのかもしれませんが、歴史や推理の作品を考えて書いている時は、非常に迷惑な能力です。
自分の作品は自分のものなので、間違えていようといまいと自分自身の責任なので問題ないのです。
しかし他者様の作品を読む時は、誤字脱字を探すよりも、ポンコツ脳と目が誤読をしていないように気をつけねばなりません。
スマートフォンで少し調べ物をしてみた時も、持ち主の意向を汲んでワードに関わる情報を集め出してくれるポンコツAIに苛立つ事がありました。
でも……それってきっと持ち主たる私に似たんですよね。誤字でも誤読でもなく、誤解なのです。
興味があったのは、言葉の意味を知りたかった一瞬だけなのに、次から次へと関連情報を載せだすのです。
何が辛いって調べた言葉が、私のポンコツ脳による誤読した言葉で、調べようと思った文面の言葉と違う時です。
誤読の代償は、読んだ作品とは無関係の情報を、AIが飽きるまで垂れ流さる事です。
思考と視覚を直さない限り、スマートフォンの初期化を行ったとしても、また同じことを繰り返すでしょう。
私の場合、誤変換してしまう誤読ですが、他にも文字を端折ってしまう脱字ならぬ脱読もあります。
欲しい情報だけ読みたいからと、必要だったかもしれない文章まで飛ばし読みしてしまうことってありませんか?
作品を書いていると、入力ミスを含めて気を付けているつもりです。それでも誤字脱字が、気付かない所で出てしまいます。
そして読む側でも、誤読脱読してしまう事があるのだと思います。
お仕事をされている方の中には、そうした当人の誤解による理不尽極まりないないクレームにあった方もいるかもしれませんね。
でも当の本人は間違った認識のまま正しいと信じていらっしゃる場合が多いので、冷静な第三者の方に一字一句丁寧に確認を取ってもらうのも対処方法の一つでしょう。
訓練とか学習で何とか改善出来れば良いのですが、私の場合は道のりは遠いようです。非の打ち所がない、美しい文章と面白い作品が書けるようになりたいものです。
そんなわけで「メッセージ」 に託つけてエッセイを書かせていただきました。
エッセイを短編で上げて何を言いたかったのか、ですって?
それはメッセージとくれば答えは一つに決まってます。『公式企画 春の推理 メッセージ』 を読みましょうと言う事です。
そんな事どこにも書いてなかったですって?
そこは空気を読んで誤読してあげて下さい。
そういうわけで2024年5月15日0時の時点、225の作品たちが読んで下さるあなたをお待ちしております。
お読みいただきありがとうございました。
エッセイ風の推理にして企画に投稿しようかと思いましたが、すでに推理作品を読みに来ている方に推理企画の作品を読みに来てねと言うのは、誤読され逆効果になりそうなので、エッセイにお邪魔させていただきました。
※作品数は、公式企画専用ページから確認した時点の数となっています。