プロローグ
春、4月某日、俺の学校で起こったことを話そう。
俺は上崎逆、高等部1年、C組。春休みが終わり、またダルイ生活が始まると思いながら、学校に向かって歩いていた俺。また、長ーい校長とかの話があるのかなあっとぼやいて、とぼとぼ歩く。
絶対に寝てやる!!と何か分からいない闘志を燃やして、グーパンチを出す。そんなことをやっていると後ろから声が聞こえた。
「おうい、逆、おーーい」
ああ、お前か。
そう言って俺の横に並んだ男、そして笑う。
こいつは咲。秋、咲だ。
俺の親友であり幼馴染。
小学校からの親友、成績は上の下、顔上の中、要するにイケメンさんです。背はかなり小さいがその分ショタ系大好き女子にモテまくる色男。
正直、ちょっとムカつく。
自分で言うのもなんだから俺の容姿は後でこいつに聞いてみよう。
「おはよう咲、俺は眠いし、校長の話聞きたくないし、帰りたい気持ちでいっぱいです。」
「なんだよ逆、もっと元気に行こうぜ!高校生初日ですぜ、もっと盛り上げろ。」
「いや無理p、俺は絶対座りながら寝るからよろ」
「駄目だ。今日は俺が新春のあいさつするんだから起きてろよ、お前は親友のスピーチ聞けねえのかよ」
ああそうだ、咲は人前で緊張するのに、なんで新春のあいさつを率先して手を挙げたんだろ?
何かの告白か?
彼女か???
ちょっと興味がある、けど今の俺の睡魔かなうはずがない。
「うん、それ無理」
にっこり。
歩きながら、坂道を登っていく。俺の学校は徒歩15分くらい、けど坂とかスクランブルってる交差点とかで時間がなくなるから20分くらい。
かなーーり都会に住んでるんですよ。
「初日だからだるいんだYO。休ませてよ、俺っちねむいよ」
目をこすりながら言う俺。
「だめだ、じゃあ俺の話だけでいいから聞いてくれ。」
かなり真剣な顔で言ってくる咲。
真剣な顔もイケてるね。ぶん殴ってやるか?
いや女の子に告白するんだったら俺いらなくね?
え?俺に告白ですか??
ごめーーん俺のそんな趣味ない。
「わーったよ。聞くよ、聞けばいいんだろ? スピーチ言う時に起こしてくれよな、それまで俺は死力を尽くして寝るからさ。」
ここでやっとOKが出た。
ああめんどい。
さて俺はさっき咲に叩き起こされてちょっと不機嫌です。
俺は夢の中で異世界の舞踏会にで出たのに。あとちょっとでドラキュラの美人と大人の階段登れたのに。
しねYOU!!
あれは咲かな? 俺たちみんなに一礼してる、今から彼の告白が見れるのかと俺は少しドキドキだぜ。
咲がマイクを持ってマイク調整。
校長先生より背が低いからか、マイクが鼻の高さまで来ている。
調整完了。 なんか女子から黄色いこえが。 たとえばこんな感じ。
「キャーー咲くーーんかわいいーー」
とか
「咲君燃えるわーー萌え萌えですよーー」
など、はたまた
「あとでお持ち帰りよーー」
なんて声も。
お持ち帰りってエロいな、おい
先生が女子をなだめて咲のあいさつ(告白だと俺は思っている)が始まった。
「新学期もよろしくお願いします、新春のあいさつをやらせてもらっている咲です。今日は皆さんに少し告白がありまして。この場を借りて言わせてもらいます。」
なんか、やっぱり緊張して言葉づかいがおかしくなってるよ。
めちゃ畏まってるな。
おおそして告白があるんですか!?
誰だああああああ?
俺の咲を射止めたのは?
「僕は(男声)、いや私は女です(女声)!!!!」
ポカーン。
すげえ核爆弾発言だ。
こんちは くわです。
新しい奴いっぱいですねえ。
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SEE YOU
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