王朝の動き
本日、頑張って更新しますのでポイントください。
なんとかランキングのトップに食い込んでみたいです。
また、モチベーションにもなりますので、ご協力をよろしくお願いします。
私を助けると思ってください。
時間は遡ってシオンが上級貴族を説得する前。帝国に攻め込まれている王朝内部でも議論が活発していた。いや、紛糾していたと言っても過言ではない。
王朝のベイやパシャがどうやって帝国を追い払うか喧々諤々と議論を交わしていたのだ。しかし、自分たちの子飼いの兵を消耗したくないという魂胆も見え隠れしている。
誰かが被害を被らなければ帝国は追い払えない。それは重々承知している。だが、誰も自分の身を切ろうとはしない。ただ罵り合っているだけだ。そんな中、一人の若いベイが声を上げた。
愛国心に溢れる将来が有望な若いベイであった。この惨状を目の当たりにし、落胆と焦燥を覚えていた。王朝の存亡の危機に繋がるというのに、自身の利しか考えていない周囲に失望していたのである。
「仕方がありません。ここは帝国の好きにさせましょう」
「何を言う! そうすれば帝国は付け上がるだけではないか!」
「では貴殿が主攻を務めてくれると?」
「それは……いや、その……」
食い掛かって来たパシャをベイが一蹴する。その覚悟もないのであれば突っかかってくるなと。これで、誰もベイを止めることは出来なくなった。
「ですが、仰る言葉は尤もです。だが、我々もただでは転ばない。北方の王国と商業連合、それから西方の首長国と共和国とも歩調を合わせるのです」
ここでベイが一呼吸置く。彼が名を挙げた国々は次のように位置している。王国と商業連合は帝国の北から東にかけて、王朝が東から南、首長国と共和国が北から西である。
「帝国包囲網を敷いて一網打尽にしてやりましょう」
「現実的ではないな。我らと王国もいがみ合っている。首長国と共和国も仲違いしたままだ。どうやって結び付けるつもりかね?」
「帝国が侵略してくると説いて回れば良いのです。現に我らはこのままだと領地を失う。言葉の重みは増しましょう。そして我ら含め五国で連合を組み、一気に帝国を滅ぼす。これで領地を取り返せます」
一度預けるだけです。ベイが笑顔で軽く言う。このベイは合従策を敷こうというのだ。集まった他のパシャとベイは本心では納得していなかったのだが、反論すると槍玉に挙げられる。
それならばこの案に乗ってこの場を乗り切ろう。そう考えたのだ。もし、この連合が失敗すれば彼の責任にすれば良い。自分たちに害が及ばなければ良いと考えているのだ。
「賛成しよう」
「私も賛成だ」
そう考えた諸侯は口々に賛成を述べる。この場にいるほぼ全員が賛成の意を示す結果となった。それを見た総大将を務めているパシャがこう言い放った。
「良かろう。では、其方の案を採用する。諸国を良く説いて連合を築いてくれ。スルタンには私から説明しておこう。頼んだぞ、ゼペル・ベイよ」
「はっ」
ゼペルと呼ばれたベイは深く頭を下げた。そして会議はお開きになる。ゼペルはふぅと息を吐いてから自身の行うことを考える。
ここで帝国の暴挙を止めなければ。弱みをみせた国から付け込まれるのである。ゆっくりと思考を巡らす。まずは首長国を口説きに行く。
もし、この説得が失敗に終われば、みすみす領地を帝国に明け渡しただけになる。彼の責任問題にも繋がるだろう。彼は彼自身の命を賭して進言しているのだ。だが、出世の好機でもある。
首長国は王朝との関係が良好であり、かつ大国だ。ここが動けば他も動く確率が高くなる。少なくとも首長国と王国は動かせるはず。ゼペルはそう考えていた。
いきなり山場だが勝算はある。ゼペルは自身の屋敷に戻り、情報を整理してから突き崩す人物と方法を決め、首長国に向かって旅立ったのであった。
励みになりますので、評価とブックマークをしていただければ嬉しいです。
ブックマークだけでも構いません。登録していただけると助かります。
評価は下の☆マークからできるみたいです。評価がまだの方は押してみてください。
私の執筆意欲の維持のためにも、ご協力いただけますと幸いです。
今後とも応援よろしくお願いします。




