表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/70

15 S級冒険者VS魔王軍6

「次は誰が出る? S級冒険者といえど、我が魔王軍には敵わないということを教えてやろう」


 俺は残る三人のS級冒険者たちを見渡し、不敵に宣言した。


「何度でも――お前たちが全滅するまでな」


 その瞬間だった。


 どんっ!


 爆風を巻き起こしながら、一人の女が進み出た。


 金髪のツインテール。肩まである赤いローブ。腰には爆炎の刻印。


 そしてなにより――その眼には、猛火のような闘志が宿っていた。


「S級十九位、【爆炎術師】ベティ様、参上ってね!」


 豪快に笑い、地面を踏み鳴らす。


 地面がばきっ、と音を立てて割れた。


 火炎魔法の使い手であり、魔術師でありながら、その身体能力は並の戦士を凌駕する――。


「このアタシが相手してやるよ、魔王軍!」


 勝ち気に叫ぶベティ。


 が、その強気な態度は不安の裏返しだろう。


 何せ、目の前で二人のS級が立て続けに撃破されたのだから。


「次はお前か」


 敵の戦力を少しずつ削りながら、こちらの幹部で迎え撃つ。


「魔王様、ここは私が」


 名乗り出たのはティアだった。


 黒のドレスの裾が、長い黒髪が、風でゆるやかに揺れる。


「ふぅん……? ただの魔族じゃなさそうね。あんたも魔王の側近?」

「ティアマトよ」


 ティアが静かに告げる。


「この魔力の気配は夢魔? 言っておくけど、幻術とか精神攻撃とか……アタシには効かねーからな!」


 ベティが指を鳴らす。


 次の瞬間、


 ごおおおっ!


 巨大な火球がティアに向かって飛んだ。


 不意打ちの先制攻撃!


 S級の中には騎士道精神にあふれ、常に正々堂々と戦う者もいるが、ベティはそういうタイプではない。


 勝てばなんでもいい――その精神のもと、あらゆる手段を使って勝ちに来る。


 巨大な火球が突き進み、ティアを飲みこもうとする。


 その寸前で――。


 ふっ、とティアの姿がかき消えた。


「なっ――どこ行った!?」


「……ここよ」


 ティアがベティの背後で告げた。


 おそらくほとんどの人間や魔族には、今の動きは見えなかっただろう。


 ティアが幻術を使い、姿をくらませながらベティの背後に回り込んだのだ。


 夢魔である彼女の本領は、ここから発揮される――。

【読んでくださった方へのお願い】

日間ランキングに入るためには初動の★の入り方が非常に重要になります……! そのため、面白かった、続きが読みたい、と感じた方はブックマークや★で応援いただけると嬉しいです……!


ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある

☆☆☆☆☆をポチっと押すことで

★★★★★になり評価されます!


未評価の方もお気軽に、ぜひよろしくお願いします~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押して

★★★★★にしていただけると作者への応援となります!


執筆の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします!


▼カクヨムでの新作です! ★やフォローで応援いただけると嬉しいです~!▼

忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ