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9 始まる大戦

 俺は人間界と魔界の間にある扉へと向かっていた。


 魔王城は総責任をティアに、防衛戦力としてメルディアとアリアンロッドや他に何人かの幹部魔族を配置した。


 で、俺自身は数名の幹部魔族や同盟者である豪竜ガーンドゥとともに、扉に向けて進んでいるところだ。


「いよいよ始まるのだな」


 上空からガーンドゥが俺に話しかけてきた。


「S級冒険者が直接来ると思うか?」

「おそらく、何人かは来るだろう」


 ガーンドゥの問いに答える俺。


「奴らも性格や戦法はそれぞれ違う。こういう事態で真っ先に魔界にやって来るであろう者もいれば、状況を見ながら人間界で待ち構えている者もいるはず」

「少なくとも何人かは攻めこんでくる、とお前は見ているのだな?」

「そうだ。だから、扉を超えてきたところを俺たちで叩く」


 俺は上空を飛ぶ巨大な竜を見上げる。


「頼りにしているぞ、豪竜」

「魔獣王になるためには人間ごときに遅れを取っていられんからな」


 ニヤリとするガーンドゥ。


 奴の望みは、奴を含む魔界最上位の四大魔獣の頂点に立つこと。


 それを指して、奴は魔獣王と呼んでいる――。


「魔王様、見えてきました」


 側近の魔族の一人が言った。


 すっぽりとフードとマントを被った青年魔族だ。


 フードには巨大な目の紋様が描かれている。


【魔眼】を持つ幹部魔族。


 この半年の間に俺が手に入れた手駒の一つだった。


「敵の気配は?」

「三……いえ、五……! いずれも強大な魔力を秘めた人間だと思われます」


【魔眼】の幹部が言った。


「五人……全員がS級冒険者だった場合、かなり手ごわくなるな」


 俺は言いながらも、ニヤリとする。


 相手がどれだけ強かろうが、関係ない。


 いよいよ本格的に始まるんだ。


 妹の仇たちとの戦争が。


「全員に報いを受けさせてやる――」


 つぶやきながら、血が熱くたぎるのを感じた。

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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