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8 扉の封印について

「ならば――人間界への侵攻が可能になるかもしれない、か」


 俺は玉座でうなった。


 それはとりもなおさず、S級冒険者たちへの総攻撃が可能になる、ということもである。


 とはいえ、まだ時期尚早だろう。


 奴らの強さは、他の人間たちとは次元が違う。


 幹部級の魔族でさえ、一対一では歯が立たないだろう。


 もちろん、俺自身は奴らに後れを取るつもりはない。


 ただ、奴らはまだ20人程度の数がいるし、複数のS級を相手にした場合、俺だって後れを取らない保証はないんだ。


「やはり、戦力の増強が急務だな」


 扉の封印が弱まれば、魔界から人間界への侵攻が可能になるのと同様に、奴らがこちらに攻め入ってくる可能性だってあるんだからな。


「ディヴァイン様、私も及ばずながら力を尽くします」


 相談するとティアは力強く言った。


「ああ、頼りにしているぞ」


 俺が微笑む。


 これは本音だ。


 やはり彼女は有能だし、できる限り力を尽くしてもらいたい。


 単純な戦闘能力だけじゃなく、他の魔族との交渉事についても、人間の精神性を持つ俺よりも純粋な魔族である彼女の方が上手くいくことも有るだろう。


 もちろんメルディアたちにもそれぞれの役割を与えることにする。


 俺は各幹部に伝達し、魔族兵の鍛錬を指せたり、魔王城の警備を強化したり……と防衛戦の準備を進ませた。


 その一方でこちらから打って出る場合のことも思案する。


 やはり強い魔族がもっと手駒に必要だ。


 俺はティアを連れて、魔界を回り始めた。


 かつて前魔王に仕えていた者たちを探し、一人、また一人と手駒に加えていく。


 中には俺に反発し、戦闘になった者もいる。


 逆に俺の強さを認め、すぐに忠誠を誓った者もいた。


 そうして、さらに手駒を増やしていき――半年が経過した。




 その日、決戦の火ぶたがついに切って落とされた。

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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