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1 動乱前の日常

 アイゼラによって魔王城の結界は修復された。


 彼女の話だと、この結界はいくつも重ねて、より強固なものにするそうだが、すぐに全部の作業を終えることはできないそうだ。


 今回修復した結界の状態が安定するまで数週間待ち、それを終えて第二の結界を今回の結界を覆う形で張る。


 その第二の結界の状態が安定するまでまた数週間待ち、その後で第三の――という要領で結界を徐々に強化していくとのことだ。


 最終的に魔王城の結界が完成するのは数年先ということだった。


 まあ、現状は応急処置が終わった段階ということだろう。


 今後の俺の方針は『新たな側近になり得る強力な魔族をスカウトすること』と『魔王の領地の安定した統治』だ。


 それらによって魔王としての基盤を固め、戦力を充実させた後、人間界への侵攻を開始する。


 と言っても、別に人間界を征服したいわけじゃない。


 俺の目的はS級冒険者たちだけだ。


 奴らと対等以上に戦うには、魔王軍を今以上に――そしてかつての魔王ディルダイアが率いていた軍よりも強力にする必要がある。


 でなければ、人類最強のS級冒険者軍団には到底太刀打ちできないからな。


 今はまだ基盤作りだ――。




 アイゼラを仲間に加えた後、魔界にはしばらくの平穏が続いていた。


 いつ、魔王に対抗する勢力が攻めてくるかもしれないし、あるいは人間界から新たなS級冒険者が襲来するかもしれない。


 だから油断していいわけじゃないが、ときには休息も必要だ。


「ティア、たまには一緒に食事でもどうだ?」


 その日、魔王としての職務が終わった後、俺はティアを誘った。


 完全に心を許すことはとてもできないが、それでも俺にとって右腕と頼りにする女である。


 ある程度の親交は深めておきたいし、彼女の思惑も探れるものなら探っておきたい。


「魔王様のお誘いとあらば、喜んで」


 ティアが微笑み交じりに一礼した。


 けれど、その笑顔は本心からのものだろうか?


 すべてが偽りに見える。


「楽しみだな」


 俺は内心を隠し、笑顔で言った。


「はい」


 ティアも笑顔だ。


 外見だけなら文句のつけようのない美少女で、俺は今からその美少女とディナーデートなわけだ……。

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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