表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/70

11 帰還

 俺はアリアンロッドやガーンドゥ、そして職人たちと一緒に魔王城まで戻ってきた。


 今回は留守中に異変もなく、ティアやメルディアは分担して仕事をこなしてくれていたようだ。


「お帰りなさいませ、魔王様」

「おつかれさま~!」


 正門のところでティアとメルディア、さらに兵がズラリと並び、俺たちを迎えてくれた。


「留守中、ご苦労だった。ティア、メルディア」


 俺は二人に声をかける。


「ま、魔王様、その――」


 ティアとメルディアは驚いた顔で俺の背後にたたずむ巨大なシルエットを見つめていた。


 ……まあ、驚くだろうな。


「豪竜ガーンドゥ殿。俺の同盟者だ」


 俺は振り返って巨大な赤竜を全員に紹介する。


「同盟者……」

「あくまでも対等の関係だ。今後も彼が俺の元を訪ねたときは丁重にもてなすように」


 と、ティアを見つめる。


 こういうことは大体彼女に任せておけば上手く手配してくれるだろう。


 メルディアでは、下手をすると興味本位で勝負を挑みかねない。


「へえ、あのガーンドゥかぁ。強そうじゃない。ボクと手合わせ――」

「メルディア、控えてくれ」


 さっそく予想通りの行動を取った彼女に、俺は言った。


「えー、戦ってみたいなぁ」

「ふむ。なかなかの猛者の模様だ。いずれ機会を見て、手合わせ願おう」


 ガーンドゥが重々しく言った。


「……すまんな、ガーンドゥ。彼女に悪気も他意もない。純粋な武人としての興味で発言しているだけだ」

「頼もしい部下を何人も従えているようだな、ディヴァイン殿」


 ガーンドゥの口調が柔らかい。


「ああ。いずれも俺の腹心と頼む配下たちだ」


 俺は鷹揚にうなずいた。


 もともとガーンドゥは苛烈な性格のようだけど、俺のことを多少は認めてくれているんだろうか。


 まあ、そうでもなければ同盟なんて結ばないだろうが――。


 とはいえ、ガーンドゥの真意は分からない。


 手放しで信頼することはできない。


 それは他の配下も同じだ。


 ティアも、メルディアも、アリアンロッドも。


 誰に寝首をかかれるか分からない。


「それから、こっちは魔王城の修復を依頼した職人たちだ」


 警戒心を維持しつつ、俺は職人たちをティアとメルディアに紹介した。


「丁重にもてなせ」

「承知いたしました」


 ティアが一礼する。


「では今日は後ほどガーンドゥ殿や職人たちを歓迎する宴を開くとしよう。ティア、その辺りの手配はお前に頼めるか」

「もちろんです」


 まあ、こういう仕事はティアに丸投げで大丈夫だろう。


 ……しかし、ガーンドゥがいるから野外で宴をしたほうがいいんだろうか。


 この巨体では室内の宴なんて無理だしな。

【読んでくださった方へのお願い】

面白かった、続きが読みたい、と感じた方はブックマークや評価で応援いただけると嬉しいです……!

評価の10ポイントはとても大きいのでぜひお願いします……!


評価の入れ方は、ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある

☆☆☆☆☆をポチっと押すことで

★★★★★になり評価されます!

未評価の方もお気軽に、ぜひよろしくお願いします~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押して

★★★★★にしていただけると作者への応援となります!


執筆の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします!


▼カクヨムでの新作です! ★やフォローで応援いただけると嬉しいです~!▼

忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ