表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
簒奪のディヴァイン ~仲間たちに裏切られた俺は最強の魔王に転生し、非情の復讐者となる。魔族たちを手駒にすべての敵を狩り尽くす~  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第3章 魔王VSネクロマンサー

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/70

2 S級冒険者、『死神』のライシャム

「ご存じなのですか、魔王様」


 ティアが横からたずねた。


「S級15位の冒険者、通称を『死神』のライシャム――史上最強のネクロマンサーとまで呼ばれる男だ。ネクロマンサーの能力でアンデッドを従えるだけじゃなく、そのアンデッドを魔導強化改造する能力も備えている」


 俺はティアやアリアンロッドに説明した。


「要は、奴が操るアンデッドは通常のそれよりはるかに強いということだ。低級のゴーストですら、改造後は高位魔族に匹敵する」


 しかも低級ゴースト程度のしもべなら、いくらでも補充できるだろう。

 圧倒的な戦闘力に加え、量産力にも優れている――。


「まさしく無敵の軍団だ」


 ティアとアリアンロッドが息を飲むのが分かった。


「我が軍が押されるのも無理からぬこと、というわけですね」

「ああ、奴とそのしもべが相手では、精鋭ぞろいの魔王軍といえども分が悪い」


 言って俺は前に出た。


「これ以上、兵を失うわけにはいかない。俺が出る」

「魔王様……」

「心配するな。俺がアンデッド軍団ごときに負けると思うか」

「い、いえ、ですが、先ほど魔王様ご自身が仰ったではありませんか。アンデッド軍団は一体一体が高位魔族に匹敵すると――」


 ティアは心配そうだった。


 逆にアリアンロッドは平然としている。

 どこか『お手並み拝見』といった雰囲気すら漂わせていた。


 こういう奴の前で俺が自分の強さを示せれば――彼女の忠誠はより強固になる。


 俺が単独で出ようとしているのは、そういった狙いもあった。

 もちろん、むざむざ兵力を消耗したくないという理由が一番だが。


「メルディア、それに兵たちも全員下がれ。奴らは俺が一人で相手をする」


 俺はメルディアと兵士たちに言った。


「魔王様――」


 メルディアが振り返る。


「お前では荷が重そうだ。後は俺がやろう」

「ま、まだだ……我はまだ戦える――」

「下がれ、と言った」


 食い下がるメルディアに俺は言い放った。


「お前たちを無駄死にさせる気はない」

「まだ戦えるのに……」


 不満そうなメルディアと、


「おお、魔王様……!」


 なぜか感動したような様子の魔族兵たち。


 ……ん?

 もしかして、兵たちには俺が『部下の命を気遣う心優しき王』に見えたのか?


 俺にとって、お前らは利用価値のある駒に過ぎないんだが。


 まあ、いい。

 奴らが俺を『心優しき王』だと感動したなら、その感情にも利用価値はある。


「俺がお前たちを守る」


 彼らの感情を満たすような言葉をかけつつ、俺はさらに前に出た。


 うおおおおおんっ。


 敵のアンデッド兵が不気味な声を上げて迫ってくる。


 一体一体が高位魔族並の戦闘力を持つ強力な兵団――。


「だが、魔王の魔力を持つ俺にとっては、まったくの無力だ」


 右手を前に突き出す。


「【冥帝黒導波(ザリアベリル)】」


 ごうううううううううううっ……!


 黒紫色の光線が地面を一直線に薙ぎ払った。

 その射線上にいたアンデッド兵がすべて消滅する。


「馬鹿な!? 一撃で全滅だと……!?」


 驚いたような声とともに、爆炎の向こうから一人の男が現れた。


 赤黒いローブに枯木のような手足。

 フードから覗く顔は秀麗だ。


「ライシャム……」

【読んでくださった方へのお願い】

面白かった、続きが読みたい、と感じた方はブックマークや評価で応援いただけると嬉しいです……!

評価の10ポイントはとても大きいのでぜひお願いします……!


評価の入れ方は、ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある

☆☆☆☆☆をポチっと押すことで

★★★★★になり評価されます!

未評価の方もお気軽に、ぜひよろしくお願いします~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押して

★★★★★にしていただけると作者への応援となります!


執筆の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします!


▼カクヨムでの新作です! ★やフォローで応援いただけると嬉しいです~!▼

忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ