ヒイロ 学生になる
エミルに呼び出されたヒイロは貴族学院に通うように言われる。
「叔父さんは貴族よね なら貴族学院に通うのがこの国の常識なのよ」
「お前の取り巻きも通っているんじゃないのか」
「残念でした~貴族学院は12歳から18歳までで最低3年は通わないと行けないのよ 王族や令嬢は12歳から通うから卒業しているのよ 特例で2年で済まさせてあげるから通いなさい」
それならイリス嬢も卒業しているな、イリス嬢の年齢を知らないが知り合いもいない所に行くのはちょっとな、しかも年下ばかりだろ
「本当に行かないとダメなのか」
「ダメよ、島からの通学をしていいから我慢しなさい メイドの同伴も可能よ」
「エミル、クリスにメイド服を着せて同伴は」
「止めなさい、クリスちゃんは有名なのよ 叔父さんもね」
「なんか狙いでもあるのか」
「メスティア侯爵に言われたのよ ヒイロは自由過ぎるから貴族の常識も勉強したほうがいいてね 本音は女王派の強化よ 今だに脳筋バカの一派がいるから」
「とどめを刺そうか」
「城にはいないわよ、あれの婚約者と親が連れて行ったわ 直にクーデターでも起こると思うから」
面倒くさい、とても面倒くさい
「替え玉はダメよ、貴族学院はメスティア侯爵領にあるからそれとドラゴン通学もダメよ」
「ペガサス通学もダメですか」
「ペガサスもダメ 貴族学院には爵位を盾にイキッたバカや金で解決するバカもいるから面倒くさいのよ」
どこの世の中にでもいるんだ、そういうやつ
「学院内では魔法は禁止よ、叔父さんには悪いけど明日から通ってもらうからね」
学院の制服を渡されて、島へ帰った とりあえず家族会議をしよう。
その日の夕食後、家族で話し合うことにシルヴィアとドラゴンたちには席を外してもらっている シルヴィアは無理やり付いてきそうだし、ドラゴンたちも興味を持ちそうだからだ
「明日から貴族学院に通うことになった」
「貴族学院ですか、懐かしいですね 私は騎士団の遠征を言い訳にほとんど通いませんでした。」
クリスらしいな、クリスが賢いのは多分、城で英才教育を受けていたからだろうな
「学院ですか、私は通ったことはないですね」
「ヒイロさん、通うのですか?」
「行きたくないけど、貴族の責務らしい 従者を1人連れて行けるらしいけど」
「ドランたちだとダメですね」
「私たちもメイド服を着てついていく方法がありますが子供たちの面倒もありますし」
「私はどこの国でも有名でアリアとアヤメは美人過ぎて出禁になると思いますわ」
結局俺1人で行くことになった、メスティア侯爵領は1度通り過ぎたことがあるから転移魔法で行くことが出来る。転移魔法でメスティア侯爵領の最大都市ログレスへ転移した。
「王都並の大きさだな、学院はあそこだな」
歩いて学院へ向かう。学院の生徒は学院内にある寮で生活しているため、朝早くに制服を着て歩いているやつなんて俺だけだ
学院の門が見えて来た、門の前には人が立っている よく見ると俺が良く知っている女性だった。
「おはようございます イリス嬢、お久しぶりですね」
「おはようございます ヒイロ様、お話はお父様から聞いていますので それと学院内ではイリス先生とお呼びください」
最近イリスを見かけなかったのは貴族学院で教師をしているからだった。結婚の方はまだしていないが婚約者があれだった時よりも活き活きしている。
とりあえずイリスを鑑定、年齢は20歳だった 少し前は年下に見えたのだが会わない内に大人の女性に成長していた
「アリアさんたちはお元気ですか?」
「3人とも元気ですよ、子供が生まれてから毎日とても充実していますよ」
「ぜひ子供たちを見てみたいですわ」
「イリス先生ならいつでも歓迎しますよ」
イリスと話しながら学院長室に着き、中へ
「学院長、名誉騎士伯のヒイロ様をお連れしました。」
「イリス、下がっていいぞ」
「失礼します。」
学院長と呼ばれた人はどこかメスティア侯爵に似ている イリスの祖父なのだろうか?
「初めまして、名誉騎士伯のヒイロと申します。」
「噂は兼兼聞いているよ、私はロビン・メスティア イリスの祖父でここの学院長だ 入学してもらったのには色々と政治絡みでもあるから覚悟しておくように」
「その辺りは女王陛下より聞かされております。」
「ところでヒイロくん、イリスをどう思う」
「半年ほど会わないうちにとてもお美しくなられたと思います。私は流れの者ですが結婚適性年齢は18歳以上の方が身体の成長も止まりますので安全に子を産むことも出来ますし」
俺の妻たちは全員年上なんですよ、転生前の年齢ならシルヴィア以外逆なんですがね
「ヒイロくん、イリスをもらってくれないか」
「私にはもったいないですよ」
「エレジア公国のクリスティーナ公女を妻にしているのにか」
「クリスティーナとは決闘で勝ったから結婚をしたのです。私には政治よりも戦う方が得意なので 冒険者としても活動をしているので」
イリスの婚約者、どっかの伯爵家を潰したのは俺だから多少は責任はあるけど
「貴族には何が必要だと思うかね」
「民がいるから国が成り立っているので領地でも同様の考えだと思います。収穫量が少なかったからと言って税を増やすより、国の方に事情を話して減税してもらえるように掛け合う 領民のために身を粉にする覚悟ですかね 理想であり妄言ですが」
「はっははは 妄言か 確かに妄言だな それと冒険者のヒイロに1つ依頼をしたい」
「内容によりますが」
「報酬ではなく内容か」
「内容です。これから1生徒になるのですから表立っての動きが出来なくなります。それに魔法の使用は禁止ですよね」
「内容はイリスの護衛だ、魔法の使用は周りが気づかない程度なら構わない 女王陛下からヒイロくんに依頼をする許可をもらっているからな」
なんか全部予定調和なのか手のひらで転がされているのか 嫌な予感しかしない
「従者を連れて来てもいいですか?」
「依頼達成のためならいいだろう、ただしサンディア王国の者だけにする」
クソ、その条件が1番無理なんですが
「とても難しくなりましたね」
「そうであろうな、ヒイロくんの情報は集めているからな」
「頑張らさせていただきますよ」
学院長室を出た、外にはイリス先生が待っていた
「どうでした、お祖父様は」
「とても面白い人でしたよ。」
「そうですか これから教室に向かいます。2-Bがヒイロくんのクラスです。担任は私なのでよろしくお願いしますね」
「はい、よろしくお願いします」
教室に着き、中に入ると生徒が19人 1クラス20人が5クラスあり、3年のクラスだけは特殊らしい
男は俺を含めて10人、女の子も10人で女の子の年齢は13歳から14歳で男の方も同じだ、年齢が1番上なのが俺になる
「今日から通うことになりました。名誉騎士伯のヒイロ卿です。年齢が15歳なので特例で通うことになりました。ヒイロ卿の席は1番後ろなので」
後ろの席へ移動する。周りの目が怖い 帰ったら今日はアリアに甘えるぞ
こうして俺の学院生活が始まった




