ヒイロ 巫女に相談する
今、島には公王陛下夫妻がバカンスに来ている。中立都市は来月には本格的に稼働する。俺がやることは奴隷制度がある残り2ヶ国をどうするかとエルフの国の問題だな、こちらにはアリアがいるし向こうは生きていることを知らないからな、相談役に相談しよう
ヒイロは転移門からヒノモトの巫女のいる天守閣へ転移した。フェリは妖精族で見た目は幼女だが長寿で未来視の魔眼を持つがその能力は複数に分岐された未来を視ることが出来、どの未来を選ぶかは本人しだいだ
「フェリ、いるか」
「ヒイロか、久しいな アヤメの子は女の子だったであろう」
「そんな話聞かされてないぞ、元気に産まれたけどな」
「今日はどうしたんじゃ」
「相談だな、これからのことを」
「今はまだエルフの国に関わる必要はない、あまりにも血が流れすぎる」
「俺が生きている間に決着はつけそうか?」
「それもわからないだが今、手を出すとアリアが死ぬ運命にある」
人生は1度っきり、ファンタジーの世界でも死者蘇生はない、アリアが死ぬのは俺が1番悲しくなる
「中立都市はどうだ」
「問題は無さそうだと思う」
問題はないのか?複数ある未来の分岐点によるからな
「ヒイロ、最近嫁が増えたな」
「シルヴィアとララとルルだなそれがどうした」
「吸血鬼の方はしばらくないが双子の方は近いうちに妊娠するぞ」
今のペースなら大丈夫か
「ヒイロ、奴隷制度がある2ヶ国は近いうちに戦争するようだ」
「まさか、相手は俺か」
「違う、今のおぬしなら勝てるであろうが、光の雨が降っただろ、あれで自由になった奴隷たちと2ヶ国の戦争だ」
「結果はどうなる?」
「今、見えているのはヒイロが参戦していない未来だ、ヒイロが参戦するかどうかで未来が変わるかもしれない、実際何度も未来はヒイロによって変わっているからな」
「分かった、参戦しよう」
色々と相談に乗ってもらえた俺としてはとてもありがたく、フェリとしては久しぶりの話し相手だ
「最後にさ、ガムとウーフはどうなるのか見てくれないか」
「アヤメの弟か 仕方ないのう」
「ほ~うほほ~うほ~ ほ~ という感じじゃ」
「よくわからん」
「いい感じってことじゃ」
「慕われているからな、義弟の幸せを願うよ」
ヒノモトの天守閣から島へ帰り、自分の書斎に閉じこもる いつも通りレディと話し合いだ
「レディ、あの2ヶ国から逃げた奴隷たちがどこに集まっているかわかるか?」
「少々お待ちよ・・・・・・・・・見つかりましたこの辺りになります。」
レディの地図にはカザジガ教導国とアガンダ王国の丁度国境の境目を拠点にしているようだ
「奴隷の内訳って分かる?」
「いえ、さすがにわからないです」
アガンダ王国は砂漠の国でカザジガ教導国は自然溢れる国である、近年の問題は教導国に砂漠化が進んでいることだ。
拠点にするならオアシスがあるのだろうな
「元奴隷を連れて行くとして、転移より飛んだ方が早いよな」
「飛んだ方が早いですね」
「明日から動くとしてメンバー集めだな、俺とアリア、ドラゴンの誰か ロイかレイ、テッカン、ガルフ辺りだな」
「マスター、ロイさんは明日はデートのようです。」
婚活パーティーに出席していたな、相手見つけたのかかなりの美男子のくせに今までモテたことがないとか言いやがって、俺なんて話しかけただけで逃げられるし泣かれる 最終的には殴られる 理不尽な世界に生きていたんだぞ
「あとガルフさんも明日はお見合いらしいです。」
はぁ、ガルフは寡黙な男で渋くて格好いいからな
「俺の背中を預けれる男たちがいないなんて」
「変わりのメンバーを用意して起きます」
島では今、結婚&妊娠ラッシュが始まっている 奴隷から解放されて自由だからな
翌日、俺とアリア、ホワイト、ドワーフからはテッカン、エルフからはレイとリアン リアンはレイの友達でレイと同じ弓と精霊魔法を使うらしい 獣人からはドーベン ガルフと同じ狼獣人なのだが毛の色が黒い 得物はナイフで狼獣人の特有のスピードを活かした戦い方をするのだろう
「集まったな、さっそく行くか ホワイト頼んだ」
ホワイトとアリアは屋敷の裏へ行き、ホワイトの服をアリアが預かっているのだろうな 屋敷の裏に白い大きなドラゴンが姿を現した。
「リアンとドーベンは初めてか 背中に乗っていくからな」
昨日のうちに島を移動させておいた、飛んで1時間くらいで着く距離だと思うが
ホワイトの背中に乗り、島を飛んで出た
その頃、奴隷たちのリーダー、キュリオスは考えていた このキュリオスという男はアガンダ王国の元貴族の次男坊だった。奴隷になった切っ掛けは家督を継いだ兄がさっそくやらかしたことが原因で一族郎党で奴隷に落ちた 母はキュリオスが産まれてすぐに亡くなり、父は奴隷になったあとに病死、問題の兄は逃げる時に見捨てた。そもそもの奴隷落ちの原因を作った兄を見捨てるのは迷いも躊躇いもなかった キュリオスが今ここにいるのは光の雨のおかげである。
キュリオスは平凡にスローライフがしたい転生者であり、魔法を使うことが出来るため大勢を率いて無事でいる。
「水の確保が出来ているが圧倒的に食料が足りない、ケビンどうする」
「僕の予知ではそろそろ白いドラゴンが現れるんだけど」
ケビンと呼ばれた男はエルフでキュリオスと同じ転生者である。予知能力があるが発動条件や基準が今だ分かっていないそしてお互いが転生者だと知らない
「白いドラゴンって食べられるのか?」
「白いドラゴンに乗っている人が助けてくれる予知だけど」
キュリオスはアガンダ王国、ケビンはカザジガ教導国の奴隷で合流してから今の体制になりなんとかまとめ上げているのだが腹が減ると機嫌が悪くなる 食糧の問題を解決しないといけないのだが
「エルフは弓が得意だから狩猟すれば」
「キュリオス、弓も矢も無いんだ、鏃なら石でも作れるが確実に仕留めるなら鉄の方がいい」
「すまん、水なら俺の魔法でなんとか出来るが食べ物はな」
「キュリオス、そろそろ時間だ 空に魔法を打ち上げてくれないか」
「おい、そんなことして追ってに見つかったらどうするんだ」
「違う、白いドラゴンに居場所を教えるんだ」
「ケビン、死ぬ時は道連れにするからな」
キュリオスは空に向かって水魔法を打ち上げた、空には虹がかかり ケビンが当てにしている白いドラゴンが降り立った。




