ヒイロ 帝都を作り変える
依頼から帰ってきたクリスはとても積極的に甘えてきた。あとはホワイトみたいに細くなりたいと言いだしたからさすがに止めた
翌朝
さっそく帝都に行く、ドランたちとロイが残っているため引き継ぎだな ガルフ、ミナト、シロガネ、コクヨウを連れて来ている
「父上 おはようございます」
「おはよう ドラン 引き継ぎに来たから王国に戻って報告に行ってきていいぞ」
「それでは兄妹たちに言ってきます」
ドラン走り去り、すれ違いでロイがやって来た
「子守をさせて悪いな」
「いえ、楽しかったですよ」
「レイは無事に島に帰って来ているから」
「そうですか、ヒイロ様 婚活パーティーとやらに参加をしてもよろしいでしょうか」
「それはいいが どういう風の吹きまわしだ?」
「私が結婚しないとレイも覚悟を決めないと思いまして」
「分かった、衣装も用意しておくよ」
ロイも去っていった さてどうしようか皇子、皇女の連中には痛い目を合ってもらったが立て直しにあと2日は必要だろうし
「ガルフ、ミナト一応警戒だけ頼む シロガネとコクヨウも何かあれば報告な」
大工と技術者たちを集めて話し合いをする
「国からはどういうふうに言われたんだ」
「壊れている家を直して住めるようにくらいだな」
「こっちも同じ感じだ」
「帝都を広げないか?」
「おいおい、クリスティーナ様の旦那だからって無理は言うなよ」
「名誉騎士伯様は異常って聞くが俺たちには無理だぞ」
色々言われるな、誰だよ異常とか言ったやつ 地面に絵を描いて説明する
「城壁の位置を動かすんだよ 足りなくなる部分だけを作ってもらえればいいんだが」
「なるほどな、誰が城壁を動かすんだ」
「助っ人を呼んでくる」
転移魔法で島に帰り、マリンの部屋へ
「仕事だ、さっさと着替えろ」
「まだ眠いんだけど」
「マリンにしか出来ない仕事だぞ」
「分かった」
リビングでマリンを待っているとシルヴィアがやって来た
「モーニング、HERO」
「おはよう、シルヴィア 仕事か」
「YES クリザントはいいタウンね」
「そうだね いってらしゃい」
「いってきマス」
シルヴィアはとてもいい女性だ、平行世界の俺凄いじゃないか
「ヒイロ、行くわよ」
「お前待ちなんだよ」
「旦那様、お出かけですか」
「ララ、ルルも来るか」
「「 はい 」」
説明もなしで同意してくれた そのまま転移魔法で帝都へ転移する
「帝都ですね」
「人が誰もいませんが」
「帝都に住んでいた人たちはみんな宮帝騎士団に殺さされたんだよ 帝都はこれから生まれ変わるから元帝国民の2人には見届けてほしい」
「分かりました」
「私たちは皆さんの食事の準備をしておきます」
2人には説明は終わったルノリアは依頼で来てるし別にいいかな
「私はどうすればいいのよ」
「城壁を動かしてくれ」
「はぁー!!」
「マリンならできる やればできる子なんだから」
「熱苦しいわよ やってあげるわ」
マリンを土魔法を使い城壁を力技で動かしている 所々崩れたりしているが1.5倍くらいに広がったが城壁を作り直した方が早いかもしれないな
「広がったけど、城壁はどうする?新しく作り直すか 」
「俺たち大工は城壁の建築は出来ないぞ」
「これくらいなら復元できるので大丈夫です」
技術者たちは分かれて城壁の復元に向かった
「旦那、俺たちは木材を集めたいんだが」
「なら護衛として俺が行くよ クリスを呼んで来たほうがいいか」
「それは大丈夫だ、クリスティーナ様の緩んだ顔は見たくないな」
「そうか、緩んだ顔の方が可愛らしいんだが」
俺は大工たちと森へ向かう、道中ドランたちもサンディア王国に帰る途中までは付いてきてくれた
「父上、失礼します。」
「お父様、ご褒美はなんでもいいですか」
「なんでもいいぞ」
「ヒイロ様」
「ロイ、帰りも頼む」
「かしこまりました」
ドランたちはサンディア王国に向けて馬車を走らせた
「旦那、お父様とか言われていたが」
「レッドがドラゴンなのは知っているよな」
「眼の前でドラゴンになったから覚えているぞ」
「残りの3人もドラゴンなんだよ 小ドラゴンの時に奴隷商から助けて懐かれた感じだな あとはスタンピードに連れて行って勝手に強くなった感じかな」
「なるほど、クリスティーナ様もお母様と呼ばれていたし」
「クリスとの間にも子供はいるからな」
エレジア公国の大工たちは膝を付き倒れ込んだ
「あのクリスティーナ様にお子様が」
「喜べばいいのか悔しがればいいのか」
「でも人妻のクリスティーナ様もいいな」
「確かに」
エレジア公国の大工たちは剣姫クリスティーナのファンだということをヒイロは知らなかった。
「昼過ぎにはクリスが来ると思うぞ」
「お前ら気合いを入れろ」
大工たちは木を伐り倒している間ヒイロは食べられる魔物を狩っていた
「旦那、そろそろ帰りましょうぜ~」
「分かったが、それだけでいいのか」
「これ以上は馬車が持たないぞ」
「ならサンディア王国の大工とエレジア公国の大工には特別にこれを貸そう」
ヒイロは袋を2つ取り出した
「収納袋だ、家2軒くらいは入る容量だからこの仕事が終わるまでの間は貸すぞ 買い取りは要相談で あと持ち逃げしても地獄の果まで追いかけるからな」
家2軒 俺の屋敷2軒なんだけどな
「これはありがたいな」
「ヒイロさん、感謝します」
それぞれの大工の棟梁が袋を受け取りさっそく木を収納する 歓声が上がり、もう少し木を切ってから帰ることになった
帝都に戻ると城壁の方は半分は終わっており、色々と聞いてみたくなった
「ヒイロ様」
クリスがロイを連れてお出迎えしてくれた クリスはいつ見ても綺麗だな 公国の大工さんに殺されそうなんだけど
「ただいま、ロイも起きてるんだな」
「今日はまだお昼寝もしていませんし最近では夜泣きも少ないのでいい子ですよ」
「これからの成長が楽しみだね」
「はい」
視線が痛い、ララとルルの所へクリス、ロイと向かう
「ララ、ルル、狩ってきたお肉置いておくよ」
「ありがとうございます」
「ボアとラビットですね かなりの大きさですね」
「どっつも大きかったよ」
炊き出しはシチューとパンだった パンの方は窯が使える民家から勝手に借用している
ロイのご飯は哺乳瓶のミルクだ、哺乳瓶はレディ製で熱めのお湯と粉ミルクでも適温になるようになっている魔道具で近いうちに量産予定らしい クリスのおっぱいは俺の独占状態だ、夜の営みにクリスが赤ちゃんプレイを強要する時がたまにある
空に魔法で花火を打ち上げて昼食だと教える 匂いにつられて来る犬もいるのだが
「シロガネ、コクヨウ、報告は・・・・ないか ボアの肉だ、沢山食べろ」
ガルフとミナトが技術者たちを連れて戻って来て、全員で昼食を食べる
「城壁の方はどれくらいで終わる?」
「今日中に終わりますよ 技術者といっても魔法と魔道具を使っているだけですから」
「じゃあこれを渡すから技術者全員に配ってくれ魔力回復ポーションだ」
「ありがとうございます 食べ終わったら配っておきます」
次は大工たちと相談
「公衆浴場を作っておきたいからいい場所はないか?」
「風呂か」
「仕事終わりの風呂はとてもいいぞ」
「商業区域に作るがいいと思うが」
「貴族街は工場区域に変えるからなそれでいいか」
湯船は木で30人が入れるくらいの大きさの物を2つ 男風呂女風呂で分けるから仕切りと脱衣所 地面に絵を描いて説明 内装とか必要な物は俺が用意すると話が終わり 昼食後大工たちは商業区で公衆浴場を作り始めた
作業は夕方には終わり、俺たちは夕食の配膳をしてからシマヘ帰る
「明日には獣王国からも大工と技術者が来るから喧嘩をしないように 俺たちは帰るから」
シロガネとコクヨウに警備を任せてマリン、ガルフとミナトも連れて転移魔法で島へ帰った
そろそろ帝都を取り戻しに動く貴族も現れるだろうな




