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転生者ヒイロのゆるゆる大冒険  作者: 絶侶
2章 公国と帝国と
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ヒイロ 3才児になる

アリアと熱い夜を過ごした翌朝、俺は目を覚ましたのだが、隣でまだ寝ているアリアが大きく見える 自分の手を見ると小さくなっている


「マスター、お目覚めですか?」

「レディ、どうなっている」

「少し相談をされまして、寝ているマスターに薬を盛りました。今日1日だけ3才児になる薬なので」


なら聖魔法で解毒すれば


「言い忘れていましたが全ての能力も3才児レベルになっていますので」

「チッ」

「マスターはいつも働き過ぎなので今日は休んでください」


レディは寝室から去っていき、隣で寝ていたアリアは目を覚ましていた


「ヒイロくん、おはよう」

「おはよう、アリア」

「今日1日はママと呼ぶようにもう1度」

「おはよう、アリアママ」

「良くできました」


抱きしめられた、女性の胸で窒息死は男の理想だが 今、それが起きている 途中でアリアが気づいて緩めてくれたから良かったが


「ヒイロくん、ごめんなさい いつも通りやっただけなのに」

「今日だけは力加減を調整してね」

「ごめんなさい」


そんなことよりも服がない


「アリアママ、服がないんだけど」

「ヒイロくんのお洋服は用意してありますよ お着替えしましょうね」


アリアに服を着せられる。アリアも服を着ろよ


「ヒイロくん、先に行っててね ママも着替えて行くから」


朝食を食べにダイニングに向かう


アリアは完全にお母さんだな、クリスとアヤメもだな、ドランたちは弟扱いだろうな


「キュ」

「ルビー」


俺に気づいたルビーは近づき匂いを嗅ぐ、俺だと気づいたようで肩ではなく頭の上に乗る

カーバンクルは匂いで見分けているのか?


「おはよう、ララ、ルル」

「坊ちゃま、おはようございます」

「坊ちゃまって」

「3歳の旦那様は坊ちゃま扱いですよ」


テーブルに付くが椅子が体に合わない


「お父様、おはようございます」

「おはよう、ホワイト よく分かったね」

「どんな姿でもお父様はお父様ですから」


ホワイトは俺を抱き上げて膝の上に座らせる


「小さな頃を思い出します」

「ホワイトはいつも甘えていたもんな」


丁度いい高さだな、頭の上の胸以外は


「ホワイト、親父はどこだ」


レッドとドランがやって来た


「小さくなった親父と遊ぼうと思ってな」

「レッドは乱暴なところがあるので僕がフォローするんだけど」

「お父様ならここにいますよ」


ドラン、レッドと目があった


「俺たちが人化したときより小さいな」

「レッド、父上と遊ぶのは止めておこう 怪我でもしたら大変だよ」

「肩車くらいならいいんじゃねーか 俺たちも良くやってもらっていただろ」


肩車というか勝手に肩にとか頭に止まっていたよな、ドランは俺の頭が多かったし

レッドに肩車をされる レッド、ドランは俺と同じ身長だから肩車をすると2メートルを超える高さになる


「レッド、はしゃぎすぎるなよ 父上が頭をぶつけないように」

「分かってる」


クリスがやって来る


「クリス母ちゃん、おはよう」

「レッド、おはよう ヒイロ様を貸してもらえますか」

「分かった」


レッドの肩から降ろされ、クリスに差し出される 子供になってから物扱いになっているよな


「レディさんに頼んでおいて良かったですわ」

「クリスママの仕業?」

「ママたちみんなで決めましたわ ヒイくん、もうじきお兄さんになるのですよ」


本当に子供設定だ、クリスの大きなお腹に耳を当てる

何も聞こえないがお腹には新しい命が産まれようとしている

クリスに手を引かれてダイニングで朝食、俺はブルーの膝の上で食べさせてもらっている


「ヒイくん、今日は大人しくしておくこと ドラゴンズは弟か妹が出来るから馴れておくように」


俺が子供になった理由が分かったような気がする。今日1日は夫から子に彼女たちの頭の中では変換されているから付き合って上げないとな


「ヒイくん、私とお散歩に行きましょうか」


アヤメに外へ連れ出された 手を繋ぎのんびりお散歩だ、昨日のことで怒っているか心配なんだが


「主君、昨日はその色々と激しかったようですが、次は私もアリアと同じように愛してください。」

「アヤメ、子供に言う話じゃないぞ」

「そうでしたね」


アヤメと散歩していると突如ガムが現れた


「姉上、おはようございます」

「問題は」

「何もありません 姉上、連れている子は」

「主君ですが」


ガムは俺をよく観察する


「・・・・義兄上ですね」

「今日、1日はこの姿だ」

「そうでしたか、それで義兄上あのことは姉上に話されましたか」


あのこと・・・・婚活パーティーに出席出来るようにすることだったな


「主君、あのこととは」

「この間のスタンピードでガムの働きがとても良かったんだ 今度、エレジア公国で婚活パーティーがあるだろ ガムを出席させてやってほしい」

「主君にそこまで言われると・・・・良いでしょう」

「ありがとうございます 姉上、義兄上」

「ガム、いいですか 婚活パーティーはどれだけ女性相手に動じないかです。精進しなさい」

「分かりました、姉上」


ガムは去っていった 忍者って登場も退場も凄いよな


「ヒイくん、帰りましょうか」

「はい、アマネママ」

「アマネママ、アマネママ、主君、今度、赤ちゃんプレイなるものをやりたいので」

「俺が赤ちゃん?」

「そうですよ」

「どこで覚えたんだ」

「内緒です。」


屋敷へ帰った、帰ったら帰ったでロイとレイが来ていた


「ヒイロ様、どうだったのですか?」


アリアの話のことだろうな、ロイの目に隈ができている 心配だったんだな


「ヒイロ様、小さくなりましたね あとで私と遊びますか」


レイは普通の対応だな


「アリア、本人に聞いてみたらいい」


ロイだけアリアに話を聞きに行き、レイは俺を抱き上げている


「重くないか」

「軽いですよ、テディより重いですかね それにしても、ヒイロ様 可愛いですよ」

「俺からしたらレイも可愛いぞ」

「ありがとうございます」


お世辞ではない

ロイが泣きながら帰ってきた。泣き方が鼻水も流しているからみっともない


「ヒイロ様、我ら兄妹はこれからも貴方と共にあります。」

「泣きながら言われてもな」

「ヒイロ様、なぜそのようなお姿に」

「朝からこの姿だが」

「兄さん、ヒイロ様この姿でしたよ」


ロイは考え事をすると周りが見えないのか?

ロイとレイは帰っていった。訓練場か果物の採取をしに行くのか知らないが


「ヒイくん、お昼は私と一緒ですよ」


昼食はアマネの膝の上で、馴れてはいけないのだが馴れてしまう

昼食後、外から帰ってきたテディとポーに遭遇した。何が驚いたって背の高さが同じなんだよ テディ、ポーもルビーと同じで匂いで俺だと分かったらしく 屋敷の外で追いかけっこをして遊んだ シロガネとコクヨウも混ざるが4本足歩行の動物には勝てない

その後は疲れ果てて、屋敷の外で眠ってしまった。


「・・・・・・・」


目が覚めると死んだときに着いた神様に会った場所だ


「ヒイロ、久しぶりじゃな」

「俺は死んだのか」

「精神だけをこっちへ呼んだだけじゃ、見ていて飽きないくらい面白い生活をしているのう」

「呼ばれたからには何かあるのですか」

「以前、転生者の聖女を介して30人新たに転生者を送り込んだのじゃが」

「その件は知っています。」

「うむ、ヒイロはすでに2人の転生者を狩っておるな」

「はい、生かしていても人の不幸しか起きそうにない連中でした。」

「それでだ、ヒイロの裁量でいいから、この世界でマイナスになりそうな転生者を狩って欲しい」 

「警告からの処刑ですか?」

「その辺は任せる、送り込んだ30人には鑑定能力がないがこちらから鑑定すれば転生者だと分かるようにしておいた」

「ありがとうございます 助かります」

「ヒイロには何か褒美をあげようと思うが」

「妻はいますし、頼れる仲間や動物もいるので大丈夫ですよ」

「本当に欲がないのう」


欲がないアピールは神様の前だけなんだけど


「よし、産まれてくる子供にヒイロの能力の1つと妻の能力の1つを継承させよう」


ドラ○エの配合か


「ヒイロはすでに数々の能力を身に着けている それのうちの1つじゃ 空間魔法だけは継承できないようにしておくから心配せんでもいい」

「それなら助かります」

「そろそろ夕方じゃのう、獣人のメイドさんが起こしに来ておるのう」

「俺は帰ります。」

「ヒイロ、この世界を頼んだ」


俺の目の前は真っ暗になった


「・・ロ様 ・・・ヒイロ様」


誰かに起こされた


「おはよう」

「ヒイロ様、もう夕方ですよ」

「ウーフ、起こしてくれてありがとう」

「これもメイドの務めですから」


ウーフもララ、ルルに鍛えられて一人前のメイドさんだ 尻尾が左右にブンブン動いている

俺はシロガネを枕にしていたようだ、起こしてから感謝をしておいた。

屋敷へ帰り、今日は妻たちが料理を作るそうなので俺は動物たちと風呂へ ララ、ルル、ウーフ、ホワイト、ブルーまで一緒なんだが


「お子様の坊ちゃまに裸を見られても触られても何もありませんから」

「旦那様でも手を出しませんし、アリア様たちから許可は降りていますが」


マジで、初めて聞いたんだけど メイド3人に囲まれ体を洗われる

ホワイトとブルーは交れず見ている


「お父様、お股にぶら下がっているものが小さいのですが」

「キャンプの時の物はとても大きかったです」

「ホワイトちゃん、ブルーちゃん ゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョ」


ホワイトとブルーの顔は真っ赤になった ララの説明は気になるが


「人との間に子を生せませんし」

「ドラゴンは卵生なのであと私たちは300年は卵を産みませんが」

「人の生殖法は凄いのですね」

「お父様の子孫は私たち4人が無事に繁栄させますので」


なんかスケールが大きくなった、地獄の風呂から上がり勇者 椅子の上にクッションが大量に敷かれた席に座らされた これなら1人で食べれるぞ

夕食はシンプルな和食だった 里芋の煮っころがしとか最高じゃん きゅうりの浅漬けもある 豚汁だ

いつも俺の正面に座っているアリアは俺の左の席に俺の右の席にはアヤメがいる、正面にはクリスが


「ヒイくん、食べさせてあげますね」

「ヒイくん、豚汁は熱いので冷ましてから食べましょう」

「ヒイロ様も素敵だけどヒイくんも可愛いから、月に1回、薬を飲んでもらいましょうか」

「クリスさん、マスターに服用した薬は2度目に服用しても効果はないです」

「あら~それは残念ですわ」

「不老不死の薬の失敗作ですから」


レディのやつとんでもないことをカミングアウトしやがった。

食べさせられる夕食は終わった。愛が重すぎて味がまったくしなかった。

子供は早く寝るということで寝室で寝ることになったが昼寝したから眠くない 寝つけずに時間が経ち風呂上がりの妻たちが寝室にやって来た


「ヒイくん、まだ起きてたの」

「お昼寝をしたから眠くないんだ」

「ママたちが一緒に寝てあげるからね」

「ヒイくんは目を閉じて羊を数えたら眠れますよ」

「アヤメママ、それだと眠れないよ」

「ヒイくん、ママのお腹の音を聞きましょうか」


クリスのお腹に耳を傾けて目を閉じる。ドクンと微かに音が聞こえた いつの間に俺は眠っていた


「ヒイロさん、寝ちゃいましたね」

「主君、裸で寝てもらいますよ」

「夜は冷えるけどその分温めてあげますわ」


寝ているヒイロのパジャマをアリアたちは脱がしてから眠りについた 理由は簡単だ 朝になれば大人に戻っているため、着ている服が破れてしまう。


翌朝、ヒイロは元の大きさに戻っており、1人裸で歓喜していた。






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