ヒイロ ベック獣王国に行く
家紋の話は俺たち家族とヴェント商店ではたらく車者たちと話し合い、剣をくわえたドラゴンに決定した。格好いいのだが革命チェンジしそうだな
さっそく、サンディア王国店とエレジア公国店と馬車には家紋を付けた そしてエミルが来る1週間が始まる
「来たわよ」
王国の屋敷の方の転移門の設定を元に戻していなかったな
エミルをはじめぞろぞろと人がやって来る。総勢20名また大勢で だいたいの予想は出来ていたからホテル風の屋敷を別で作っていたし、島を海水浴を楽しめる暖かい地方へ移動もしている。
「ヒイロ、1週間よろしくね」
「自由に楽しめればいいさ、俺は俺で忙しいからな」
アリア、アヤメ、クリスにルノリア、ララ、ルル、マリン、ホワイト、ブルーに丸投げ状態 時期を見て俺、マリン、エミル、ミレディアと転生者同士で話し合う時間も用意はしている。
「お父様、私たちもですか?」
「ホワイトもブルーも日頃頑張っているからな、それに女性同士方がいい時もあるだろう 人間社会の勉強だよ」
「分かりました」
「頑張ります。」
俺は俺で以前助けた狐獣人の商人コンタがベック獣王国でヴェント商店を開きたいと言っていた、ためベック獣王国に行くことにした。長年帝国からの嫌がせを受けていた国のため、人族を快く思っていないため、今回は護衛にドラン、レッド、ガルフ、ロイ、レイを連れて行く、多種族と暮らしていますよというアピールの一環だ。
「ドラン、ドラゴンになっていいぞ」
「了解しました。」
ドランは体長20メートルのドラゴンになった、子ドラゴンの時よりも大きく立派に成長していることに感動する。
「親父、俺もいいか」
「いいけど、ドランが先行して飛ぶから追い抜くなよ お前はすぐに熱くなるからな」
「それは分かっているよ 母ちゃんたちにもよく言われてる」
続いてレッドもドラゴンになり、ドランと同じ体格なのだが身体の所々から熱気が熱い
「みんな、ドランに乗れ コンタ道案内を頼んだ」
「わかりました。」
ドランが大空へ飛びたつ、ペガスも追いかけて来たがドランより高く飛べないため諦めた、島を出て地図を見ながらベック獣王国を目指す。
「ドラゴンの背に乗る日がくるなんて」
「ドラン、レッドも成長したな」
感動しているコンタと成長に感激しているガルフ
「ヒイロ様は我々の導き手ですね」
「レイ、ヒイロ様に嫁ぐ気はないか」
「兄さん、ハイエルフのアリア様がいるのですよ アリア様の許可がなければまず無理でしょう」
ロイとレイの話は聞かないことにした。あの双子、俺とアリアを神聖しし過ぎなんだよな
「親父」
「どうした」
「この先で馬車が襲われている」
「レッド、背に乗せろ 行くぞ」
「父上」
「ドランはゆっくり来い」
レッドの背中に飛び乗り、襲われている馬車へ向かう
「親父、人間に襲われている」
「こっちも見えている レッド吠えてくれ まずは威嚇だ」
「おう」
レッドは咆哮をした、俺も耳を魔法で保護していなかったら鼓膜が破れていたな 森中の動物や鳥は逃げて行き、馬車を襲っている人間は逃げ出した。
「レッド、逃げた奴らを捕まえて来てくれ、俺は馬車の方だ」
レッドは地面に着地、俺は背中から飛び降り、レッドは人になる。
「親父、捕まえてくる」
「腕輪を付けるのを忘れるなよ」
俺は馬車に駆け寄り、倒れてまだ息のある獣人を回復魔法で治していく。
馬車の中にはライオン獣人の母親と子供が気を失っている。馬は殺されおり、馬車も車輪が壊されている。
やがて気を失っていた護衛が目を覚ました。
「人間、おのれ」
「ちょっと待て、俺は助けた人間だ、傷を見てみろ」
話を聞いてもらえないみたいだ、剣を抜き俺に襲いかかってきたが避けて、足を引っ掛けて倒れる。
「親父、捕まえて来たぞ」
「レッド、ご苦労」
逃げた人間をレッドが担いで戻ってきた。
「親父、そいつは」
「間違えて襲って来たんだよ」
「親父には俺たちドラゴンでも勝てないのに命知らずの野郎がいたんだな」
負けるからね、絶対負けるから
「父上」
ドランが到着した。
「コンタ、この馬車分かるか?」
「どれどれ、ヒ、ヒイロさん」
「どうした」
「王妃様と王子様ですよ」
「目を覚ましてから向かうとしょう」
ヒイロは昼食を作りはじめた、連れの男衆は料理ができない
「父上の料理を食べると生肉にはもどれないですからね」
「そうだな、親父の料理が食べれるなんて聞いたらホワイトとブルーが怒りだすからな」
匂いにつられて王妃様と王子様が目を覚ました。
「ヒイロさん、王妃様が目を覚ましました。」
「そうか、こっちはもうできるぞ ロイ、レイ、皿の準備を頼むな」
「了解しました。」
「ガルフ、コンタの所で話してこい、獣人同士の方がいいだろう」
今回はポトフにパンだ、時間があればもっと凝ったものを作れるのだがな
出来た料理を仲間たちと護衛の人に配り、王妃様と王子様の所へ料理を運ぶ
「始めまして、俺はサンディア王国 名誉騎士伯のヒイロと申します。」
「助けていただきありがとうございます。私はベック獣王国第一王妃ランカ・ベックと申します。隣にいるのは我が子第一王子のラオン・ベックです。」
ラオンの大きさは小学校1年生くらいだ
「これは俺が作った食事です。積もる話もありますので」
ランカと話をしながら食事、獣王国に来た理由 帝国が滅んだこと、奴隷たちを解放して受け入れていることなどを話した。
「ヒイロ様には獣王陛下に謁見してもらいます。」
「それで商店が開けて友好関係に慣れれば喜んで」
話も終わったところでドランとレッドにはドラゴンになってもらい、背中に乗って移動する。馬車の方は俺が回収済み
「ヒイロ様はドラゴンを使役しているのですか」
「使役なんてしていませんよ、小さな時に奴隷商から救い育てただけなんで 父親と呼んでくれるので家族ですよ」
獣王国までは馬車で1時間ほど走った場所にある。ドランたちなら10分で着くんじゃないのか
ドランは飛んで獣王国に着いたのはいいのだが、迎撃体制に入っている。
「ドラン、レッド、着地」
背中に降りてからドランたちは人に変身、説得はランカに任せる
「ドラン、レッド、ごめんな 少し離れた所から歩いて移動した方がよかったな」
「父上、大丈夫ですよ」
「親父たちが味方なら俺たちは十分だ」
「お前ら、成長したな」
感動しているとランカが来た
「ヒイロ様、誤解は解けましたので参りましょう」
「ありがとうございます。」
俺たちはベック獣王国に入ることができた。




