表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生者ヒイロのゆるゆる大冒険  作者: 絶侶
2章 公国と帝国と
51/269

ヒイロ 家紋を考える

島が拡大してから3日後、サンディア王国とエレジア公国からの呼び出しが書かれた手紙が来た。


「ヒイロ様、行かないのですか」

「行かないといけないけど行きたくない」

「私たちも同行しますし、子供たちに護衛をしてもらいましょうよ」


クリスのお姫様スマイルは眩しい、アリアも王族だったな ハイエルフだし


「行こうか」


アヤメは天井から現れ、アリアは外から帰って来た


「主君、話は聞きました 子供たちを呼んできます。」

「頼んだ」


最近のアヤメは忍者に磨きが掛かっている


「ヒイロさん、テディちゃんが離れてくれません」


テディはアリアに抱っこ状態で羨ましいが可愛い白い熊なんだよな


「テディも来るか?」


テディは頷き、俺に飛びついた 触り心地最高だな、アヤメが帰って来たのはいいが何処から屋敷に入って来たのか気になる


「主君、呼んできました。」

「ありがとう」


ドタバタと足音が屋敷の中まで響いた、レッドだろうな


「親父、来たぞ」

「今から人族の国に行くから4人は俺たちの護衛で着いてきて欲しい」

「父上、父上は強いから護衛なんていらないのでは」

「護衛は建前で人族の暮らしとかを見て勉強して欲しい」


4人は納得してくれた、賢い子供たちで助かるよ

転移門から王国の屋敷へ移動して、馬車で城まで向かう


「お父様、あの城みたいなお家に住まないのですか」

「ホワイト、あの島にあんな城があったらどう思う?景色が悪いだろ」

「ホワイトちゃん、ヒイロさんは王様にはならないと言っています。」

「アリアお母様、申し訳ございません」

「お父様、島の人たちとは違うね」

「そこに気がついたか ブルーは賢いな 富裕層と貧民層の違いだよ 島ではみんな等しく仲良く平和にが信条だからな」


馬車は城に着き、門番の人にはそろそろ家紋を付けてくれと言われた 家紋を付けても1代だけの貴族だぞ

今日は謁見の間に呼ばれた、4人の武器は預けたがレッドは嫌そうな顔を最後までしていた。


「ヒイロ、なんで呼ばれたか分かる?」

「いや、わからないですねぇ~」

「親父、あの女誰だ?」

「レッド、あれはこの国の女王陛下だよ、偉いから強いは間違えだからな」

「はぁ~そこの4人はドラゴンね、どこを目指しているのよ」


鑑定を使ったな、4人は平常心を保っている


「ラセプト王国から文句が来たわ、聖女を返せって」

「聖女は自ら教会と縁を切ってこちらへ来ましたよ、保護対象でしたし」

「なるほどね、それと帝国が滅びたのだけど」

「それはマリンが潰しに行こうぜ、勇者(笑)は生きていても害悪だしとかでノリと気分ですよ ちゃんと顔は隠していたので大丈夫っす」

「そっちの方は何もないからいいのだけど」

「本題は?」

「来週から1週間ほど、休めるから島に行く」

「分かった、饗さないから普通に楽しめ」


家紋に付いての話をする


「家紋って必要か?あった方が身分証明になるから良いわよ 問題は盗賊に狙われやすくなることね」

「家紋の方は勝手作っておくよ」

「鳥の羽の家紋はやめてよね」


生前の家の家紋のことだ、爺さんの葬式で俺は知ったがその時はまだ恵美は産まれていなかったな、俺が死んだ時は3歳だったからその後誰かが死んだのだろう


「来週までに考えておく、勝手に屋敷の中に入れるようにしておくから勝手に来いよ」

「分かったわ」


話が終わり、馬車で屋敷へ戻る テディへのツッコミが無かったのがおかしい


「主君、鳥の羽の家紋とは?」

「転生前の俺の家の家紋だよ だいたいお墓に家紋が彫られているからな」

「興味深いですね」

「アマネも一緒に考えてくれ、ヴェント商店にも採用するから」

「ヒイロさん、何故ヴェント商店にも必要なのですか?」

「家紋があれば誰の商店かアピールが出来るだろ、この場合は俺がオーナーの商店と言う意味になる、だから同じ名前の商店を誰かが勝手に開いても家紋がないから偽物だと分かるんだよ」

「なるほど、これだけ賑わっているお店ですものね」

「名匠が自分の作品だと分かるようにするのと同じですね」

「そういうことだよ ヒノモトの鍛冶師と同じだよ」


馬車は王国の屋敷に着いた。先に他の馬車が帰って来ている。


「ダリス、お疲れ」

「どこの貴族様かと思えば旦那か」

「一応、貴族だぞ」

「商品の仕入れの方は大丈夫だ、最近は盗賊よりも魔物の方が多いな」

「そのための護衛だろ」

「だな」

「また島でな」


転移魔法を使い、エレジア公国の城の近くに転移した。


「父上の転移魔法は凄いですね」

「その分、距離と人数で消費魔力量が変わるから不便な時もあるぞ」


クリスを先頭に城の中へ、今回は謁見の間ではなく、公国陛下の私室に呼ばれた


「ヒイロくん、クリスティーナ それと皆さんお久しぶりです。」

「お父様もお変わりないようで」

「ヒイロくん、帝国が滅びたのだが何か知らないかい」

「あ・・・・俺がやりました」

「そうかそうか、あの国には散々迷惑を掛けられたからな 勇者の方はどうなった。」

「勇者(笑)ですか 1度接触した時に戦いになり、ボコボコにしたのですが、帝国滅亡と共にしました。」

「そうか、勇者にも勝つのか 我が公国はヒイロくんと協力関係を結ばないと」

「クリスの家族は俺の家族のようなものです。公国が窮地の時は俺も馳せ参じますので」

「それはありがたい、これからもよろしく頼むよ」


公王陛下との話し合いは終わり後は帰るだけなのだが、クリスの部屋に来ている


「ここがクリスお母様のお部屋ですか」

「殺風景でなにもない所ですわ」

「クリス母ちゃんの匂いがするな」

「レッドちゃん、臭いってことですか」


クリスが凄い形相で怒っているのは分かる


「クリス母ちゃんの匂いは花のようないい匂いだから怒らないでくれー」


クリスの拳はレッドの頭の上に直撃し気絶した。

俺もクリスを怒らせないようにしようと決めた

転移魔法で島の屋敷へ帰った。そういえばテディはどこに行ったんだ


テディはサンディア王国の屋敷でダリスに保護されヴェント商店に連れて行くとお客さんに可愛がられその日からヴェント商店の看板マスコットになり、集客が増えていた。そのことは後日、ミナモから聞かされた




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ