ヒイロ 奴隷を買い癒す
手持ちを調べると金貨が10枚入った袋があった、彼女の値段はいくらか分からないが早く買って助けよう。奴隷商の中に入った。
店の中は綺麗にしてあり、外とのギャップがあるが入るのを渋るな
「いらっしゃいませ、どのような奴隷をお買いになりますか」
ダンディなおじさんが俺の接客をしに来た。
「表の女性を買いたいのですが」
「あの子は呪われて、欠損部分もありますが」
「それでもいい、彼女を買いたい」
「金貨5枚ですね、最近は経営難でこれ以上安くはできないので」
「あの呪いのことを知っていますか、肌が接触するだけで呪いが感染しますよ」
これは嘘だ、ほっておくと命に関わるが
「それでは金貨3枚でどうでしょうか」
「先ほど経営難と言っていましたね、彼女を外に出してから売り上げが落ちているでしょ」
「確かに時期はあっていますが」
「俺が彼女を引き取れば経営難は解消されると思いますよ、あなたが客としてこの店に来たとしょう、外の彼女を見て店に入ろうと思いますか?」
ダンディなおじさんは考え始めた、値引き交渉は駆け引きなんだが
「なるほど、私も入ろうとは思えませんね」
「外の彼女と店の中の違いを見せて売り上げを上げようと考えたが逆に売り上げが下がったということですよ」
「あなたは中々の観察眼ですね。彼女を無料で引き取ってもらえますか」
「俺からも1つ、文字書きと算術ができると値段を高くしても買われるようになりますよ」
彼女の檻の鍵と外套を受け取った。さっそく店の外に出て檻の鍵を開けて、外套を着せる。
「歩かなくていいからね、俺が運ぶから」
彼女はゆっくり頷き、俺はお姫様抱っこをして奴隷商から離れた。尾行を警戒しながら人目のない路地裏に行き、転移魔法で島の家へ帰った。
「おかえりなさいませ、マスター そちらは」
「俺の直感が彼女を救えと」
「直感ですか、よくわかりませんが 船の機能では呪いは治すことができませんよ」
「俺がやるよ」
彼女に『アンチ・カーズ』を使い呪いを解呪した。次にオメガヒールを掛ける。
ヒールにはヒール、メガヒール、ギガヒール、オメガヒールと順番に能力が強くなっていき、欠損部分の再生ならギガヒールで大丈夫なのだが、喋れなかったのは喉が潰れているか舌を抜かれていると思い、オメガヒールを使った。
彼女の足は再生され、肌の血色も良くなっていく
「レディ、この子をお風呂にいれてあげて」
「マスターがお風呂にいれるべきかと」
「俺は男で彼女は女性だよ、初めて会った相手に裸を見せる女性がどこにいるんだよ」
「仕方ありませんね」
「丁寧にお願いするよ、それと髪も切ってあげて」
数十分後、レディが彼女を連れて戻ってきた。白いワンピースを着ており、豊かの胸、髪はセミロングの長さに切ってあり、綺麗な金髪 長い髪で隠れていたが耳が長い、彼女はエルフだった。
「助けていただき、ありがとうございます。私はアリアと申します。この命、あなたのために尽くしたいと思います。」
「アリアか綺麗な名前だね。俺はヒイロ、これからよろしく この島には俺とアリア あとはレディしかいないけどね」
「ヒイロ様」
「様はいらないよ、奴隷紋も無いでしょ」
呪いを解呪したら奴隷紋も一緒に消えた、アンチ・カーズは呪いを全て解呪できるようだ。
「それでは私はどうすれば」
「アリアの好きにしたらいいよ、島から出ていくなら記憶を消さないと行けないけど」
「それでは私はヒイロさんのお世話をします。」
初めて助けた女性でエルフだった、俺のメイドさんになった。




