ヒイロ 新技を手に入れる
団体戦が終わり個人戦の予選が始まるまで2日間の間、ストージとニーナはリベリオンの修理に時間を掛けていた。
「ニーナ、テンペスト弐式と超振動剣が届くのはいつだ?」
「3日後です。デウス星にアネハイム社の量産工場があってもお店はないですから」
「キャプテンにはテンペスト弐式1丁と超振動剣1本で予選を勝ち抜いてもらうしかないしな」
「新しく買うのはどうでしょう?」
「キャプテンいわく、すぐに新しく買うのはもったいないらしい、物持ちが良すぎるから仕方ない」
リベリオンの右腕はすでに修理が終わっており、エネルギーシールドも展開できる
今、忙しいタイミングでヒイロが格納庫へやって来た
「ストージ、腕のエネルギーシールドをこう手に纏わせたり、剣みたいに形状変化させて斬ったり出来ないか?」
「実に面白い発想だが時間がない」
「修理は終わってるだろ」
「細かい調整のみだな、シールドの方はやろうと思えばできるが検証する時間がな」
「ヒイロさんの発想は面白いですね、ストージさんやりましょう 金剛と黒猫は後回しでいいですよ」
ということでリベリオンの両腕のエネルギーシールドの形状変化実験が始まった。
俺も言い出しっぺだから付き合わされるというより、エネルギーシールドのエネルギーが切れた時のコスモエナジーの補給係
エネルギーシールドなのだがコスモエナジーを使ってるからエナジーシールドにはならない
「拳に纏わせることに成功だな、消費エナジーは?」
「通常ビーム兵器を1発無効にしたくらいの消費量です」
「維持エナジーの消費量はどうだ?」
「毎秒0.5エナジーの消費を確認しました。」
「威力実験は後回しで次の形状変化やるぞ」
シールドを剣に変化、これも拳に纏わせた時と消費エナジーは同じだが毎秒2エナジー消費している
最後にエネルギーシールドを腕に纏わせて回転させた、消費エナジーは倍で維持エナジーは毎秒10エナジー消費しているがドリルが完成した。
「威力実験は明日だ、テンペスト弐式と超振動剣が届くまでキャプテンならこれだけで戦えると思う」
次の日、何もない荒野までベルファストで移動し威力実験を始める
ベルファスト組は当然見ている
拳にエネルギーを纏わせてKシリーズと同じ素材の金属の塊をぶん殴るとしっかり凹みができたが拳のエネルギーはすでになくなっていた。
「キャプテン、エナジーを供給しながら殴ってみてくれ」
拳のエネルギーを俺のコスモエナジーで供給しながら殴ると金属の塊は先程と同じ結果になったが拳のエネルギーはそのままだった。
次は剣に形状変化させて金属の塊を斬る、見事に真っ二つに斬ることができたが剣は霧散した。
剣の方もコスモエナジーの供給が必要だった
最後にドリル、威力は半端ない対人で使えるような代物ではないが相手のシールドや障壁を破壊するのに適していた。
背中のエネルギーウイングはエネルギーシールドと同じようなことは出来なかった
リベリオンは新技を手に入れ個人戦予選間に合った。




