ヒイロ 抽選する
次の日、俺とカザマはコロシアムへ来ていた。
「本戦出場者が集まるからな、情報収集はしとかないと」
「俺は決勝でヒイロ殿と当たりたいでござる」
「予選ブロックが分かれてたから大丈夫だと思うぞ」
俺とカザマ以外に14人の男女がいる。全員が本戦出場チームのリーダーなのだろう
「集まったな、抽選していくぞ」
「ちょっと待て、毎年16チームだろ」
「ツルギ、お前予選を見てないな お前の記録も今年で終るぞ」
ツルギと呼ばれている男が3年連続団体戦優勝チームなのだろう
「見なくても俺たちは余裕で優勝できる」
他の人間は予選大会を見ていたのであろう、15チームの原因は俺なんだけどな
本戦はトーナメントで各ブロック4チーム、今年はシードありだが
それぞれ、箱の中にある紙を引いていく 俺はA-1でカザマはC-2だ
トーナメントが完成した。ツルギと呼ばれた男はD-3シード枠を引いていた運のいいやつめ
明日の1回戦目は俺のチームブラックファングと毎年出場している常連さんパワーフィストだ。名前からして脳筋チームだろ
1日目は全ブロックの1回戦をおこなう、2日目で2回戦、ここでベスト4が出来る 3日目はお休み、4日目から準決勝、決勝までやる日程で準決勝は午前、夕方に決勝らしいがその間に修理しろってことなんだが
他チームからの妨害工作があるかも知れない、ブルースフィアの子たちの外出は控えるように言っておこう
抽選終了後、俺とカザマはベルファストへ帰還
「ヒイロ、カザマ、おかえり〜」
「ただいま、フェリア」
「ただいまでござる」
フェリアが出迎えてくれた、いつも元気だな
「ベル、ブルースフィアに繋げてくれ会議だ」
ストージ以外はブリッジに集まり、モニター越しにブルースフィアの面々といってもリエッタ、エミリー、マリーナくらいだ
「明日から本戦が始まる、他チームからの妨害工作が予測されるから出かける時は少人数で護衛を付けてくれ」
フェリアとハクレンがいたら大丈夫だと思うけど
「護衛なんていなくても大丈夫よ」
「エミリー、捕まっても助けないよ、見捨てるからね」
「ちょっ、お姉様」
「ハクレン殿の索敵能力は優秀でござるが建物の中に逃げ込まれると」
「力及ばずですみません、カザマお兄様」
「カザマかマオちゃんがいれば建物の中でも忍び込めるけど2人とも大会に出場しているからエミリーが捕まっても救出班が作れないの ブルースフィアに戦闘面で強い子いなかったよね」
エミリーは折れた 言う事聞いてくれるならなんでもいいけど
ちなみにブルースフィアのリエッタより年上のお姉樣方は1芸に特化した面々らしい 男子禁制のせいでまともな情報がない ベルにも断られる
「マリーナさん、明日1試合目からだから」
「え、タイミング」
「会議終了します。」
モニターの電源を切った




