ヒイロ トリメス伯爵を成敗する
昨夜は激しかった、腰がまだ痛い
「レディ、頼んでいた物は出来たか?」
「すでに完成しております。マスターの仮面には認識阻害はもちろん空調管理と念話を付与してあります。またスーツの方には防刃、防魔を付与、マントは魔法を弾くことが可能で魔力で強化するとこの戦艦の砲撃にも耐えることが可能です。」
とんでもない、化物装備じゃん
「各ドミノマスクには念話と認識阻害を付与しています。」
「これで準備は完了したな」
戦闘組を呼んだ
「大将、スゲーぞ、喋れなくてと会話が出来るぞ」
「某にもこのようなものを使える日がくるとは」
「姉上、これなら離れていても情報の共有が簡単になりますね」
「ガム、主君とレディさんが作られた物だ奪われるといけないな」
「アヤメさん、そこの所は大丈夫です。登録者にしか使用出来ませんし、自爆機能もありますので」
レディ、自爆機能も付けていたのか
「ヒイロさん、お似合いですよ」
「ありがとう、アリア」
トリメス伯爵の屋敷を監視していると奴隷商の馬車がやって来た
「レディ、屋敷の中に何人いるか調べられるか?」
「スキャンを始めます。出ました」
「早」
「屋敷の中1階には16人、2階に12人、地下に20人、奴隷商の馬車には6人いますね」
「全員、マスク装着 転移魔法で転移後、屋敷を制圧、奴隷の解放をするぞ」
「大将、殺すのは」
「首謀者の伯爵とカイル、奴隷商は殺すな 奴隷紋は契約者が死ぬと奴隷も死ぬからな」
この中に聖属性魔法を使えるのは俺だけ
「レディ、俺の聖魔法を付与できるか」
「回数制限が付きますが魔法を10回使える杖を作りますのでマスターには付与する魔法を作った杖に使ってください」
レディは杖を3本、あっという間に作製し、その杖に『ディスペル』を使う
「アリア、これで奴隷の解放を頼む、ルノリア、アリアを守ってくれよ」
「ヒイロさん、任せてください」
「ヒイロ殿、命を賭けてアリア様をお守りします。」
ルノリア、命は賭けるな
「転移するぞ」
俺は転移魔法を使い、全員 門を潜っていく
「作戦開始!!」
アヤメとガムは先行して奴隷商が使っていた馬車へ、ユキムラとミナトは切り込み、その後ろを俺とアリア、ルノリアが続く
「主君、こちらアヤメ」
「聞こえているよ」
「馬車の中に4人を確保しました。護衛の傭兵2名は捕縛しています。」
「4人を安全な所で保護、アヤメかガムのどっちか 来てくれ」
念話は終わり、屋敷の中へ突入した、中々豪華だが悪趣味だな
「ユキムラ、ミナトは1階、アリアとルノリアは地下、俺は2階に行く」
仲間たちと分かれて行動した。
「この部屋かな」
中に入ると1人の男性がいた。
「お前は誰だ」
「俺は正義の味方だ、トリメス伯爵家の長男かな」
「あ、ああ、僕はライル・トリメス トリメス伯爵家の長男だ」
扉を締め、音が漏れないように魔法を使う
「父親と弟が奴隷の売買をしていることは知っているかね」
ライルは驚いた顔をしている。なにも知らなかったようだ、このライルは身体が弱いため、跡取りになれないらしい
「俺は女王陛下の命令で動いていてね、首謀者を捕縛しないといけないのだよ」
「トリメス家はどうなるのですか?」
「おめでとう、君は自由になる 爵位の剥奪は確定している」
「そうですか」
「俺は仕事に戻るから」
「僕も行きます。」
ライルを連れて、書斎へ 書斎は防音部屋のため、外の音が聞こえない ただいま屋敷はめちゃくちゃになっている
「女王陛下の命令でお前たちを捕縛しに来た」
部屋の中にはトリメス伯爵らしき肥えた豚らしい人物とボコるリストに入っているカイル、商談中の奴隷商だ
「おかしな格好のやつに捕まるか」
カイルは剣を抜き、迫るが俺は右手の指2本で白刃取り、左拳を顔面に叩き込んだ 骨が砕ける音がして吹っ飛んだ
「平民を馬鹿にしたお前が悪いクズ野郎」
「俺にこんなことをしてもいいと思っているのか」
「領民を奴隷商に売っているくせによくそんなこと言えるな、トリメス伯爵家はここで潰れるからな 安心しろライルはこっちで預かるからな」
腹を蹴り、本棚に巨体が打つかり 本棚の下敷きになった
「何、逃げようとしている。お前の店は潰すからな」
奴隷商を気絶させた。
「大将、抵抗してきたやつは眠らせておいたぞ」
「こっちも終わったぞ、上に来てくれ」
ミナトからの念話は終わり、アリアからの念話だ
「ヒイロさん、アリアです。20人の奴隷紋を解呪しました。上にあがっても大丈夫でしょうか」
「そっちにガムが向かったから誘導してもらって」
アリアとの念話が終わった
「大将、来たぜ」
「奴隷商を連れて外に出といてくれないか あとこっちのライルも頼む」
「お安い御用だぜ」
俺は転移魔法で王城の謁見の間に向かう
「何奴、捕らえろ」
「待てよ、俺だ」
仮面を外した。エミル女王陛下とメスティア侯爵は驚いている
「転移魔法でここに来るやつは俺ぐらいでしょう」
「ヒイロくん、らしいね」
「で、今日は何用だ」
「トリメス伯爵とその次男カイルを捕らえました。これ裏帳簿です。連れてきても」
「はぁ~連れてきて頂戴」
トリメス伯爵とカイルを連れて、転移門から戻った
「女王陛下、ライルの方はこちらで預かっても」
「良い、好きにしたらいい」
「女王陛下、この前渡し忘れた物を置いておきますね」
転移門から戻ったが叫び声が聞こえたがような気がした 屋敷の外に出ると合計24名の女性、人間、エルフ、獣人で年齢は6歳くらいから30歳くらいまでの幅
「故郷に帰りたい人がいたら、言ってね 送り届けるから」
16人が故郷に帰りたいと言ったので記憶を読み取り転移魔法でそれぞれの故郷へ送り届けた。
「島に帰るぞ」
転移魔法で仲間たちと奴隷だった8人とライルを連れて島へ転移した。




