ヒイロ 海賊連合と戦う2
ヒイロは出撃し、アリスのジャスティスⅡと合流
「アリス、フルバーストを撃ち込むから漏らしを頼んだ」
「了解」
フリーダムⅡは両肩のビーム砲、両腰のレールガン、両手のビームライフル、腹部のビーム砲を一斉発射、マルチロックオンシステムが搭載されているため、回避は出来るパイロットはそれなりの技量を持っている
「ヒイーくん、撃ち漏らし無しよ」
「海賊の方もバカではなかったな」
海賊賊側が展開したGシリーズと船を何十隻かを沈めたがシールドを張った海賊船に阻まれた。
「ベル、戦況は?」
「やや優利といいますか、やはり数の差がありますね」
傭兵100隻対海賊3500隻だからな、俺たちだけで500隻以上は破壊出来ている
傭兵の船は改造なり改修なりして強化しているが海賊船に限っては奪った物を付けている。コロニーに入港すら出来ないため、ジャンク屋頼みだろう
数の利も船の性能差で埋めることが出来るってわけだ
「アリス、シールド付きは頼んだぞ」
「頼まれました。」
アリスのジャスティスⅡはシールド付きの船に接近し、後方で俺のフリーダムⅡが露払いをする。
ジャスティスⅡは2本のビームサーベルの柄を合体させ、ビームセイバーにしてシールド付きの船を叩き斬る
ビームサーベル2本合体しただけで威力が上がるのかって?直列で繋いでいるから威力と有効射程範囲が広がる 消耗は多いけど
その後もフリーダムⅡとジャスティスⅡは海賊船や敵Gシリーズを破壊し続けた。
「アリス、補給のため下がろう」
「了解、ヒイーくんはいい指揮官だよ 私だとギリギリまで前線で戦闘だもん」
「下がるタイミングでやられるやつだな」
「部下がそんな感じだった、生きてるけど機体の消耗が多くて、帰ったらお母様とお姉様によく叱られたよ」
「アリスには賢い副官か参謀がいたら叱られなくてすんだと思うけど」
「そこは性格の不一致かな」
「アリスの機嫌を損なわないように努力するよ」
補給のため、1度ベルファストに帰還した。
「船長、グランドマスターから連絡です。」
「はいはい」
ブリッジのモニター越しでグランドマスターと連絡を取り合う
「生きていた『星の救世主』」
「通信切っていい？」
「ストップ、ストップ、俺が悪かった」
「要件は？」
「海賊連合には4人の海賊をトップに構成されていてな」
四天王的なノリか?
「火のガルド、水のエミリオ、風のゼクス、地のガイオの4名だ」
「全員相手はしないぞ」
「分かっておる、やつらの性格も使っているGシリーズも知っておる」
「俺が相手をするのは」
「水のエミリオと風のゼクスだ、ガルド、ガイオはこちらで対処する」
「鹵獲した時に所有権は俺でいいか？」
「いいだろう、ヒイロたちへの報酬が多すぎるからな、分割払いさせてもらうからな」
「補給も終わる頃だから切るぞ」
「郎報を期待しているぞ」
通信を終え、CGで作られた現在の戦況のジオラマとにらめっこしているリエッタに話しかける
「リエッタ、戦況は？」
「ほぼ優利から五分五分っといった感じでしょうか」
赤いGシリーズがこちら側の傭兵の船を破壊しているのが分かり、別の所では船の前に黄色いGシリーズがシールドを張って攻撃を防ぎながらカウンターをしている
「名前の通りだな」
「？？？」
「俺たちはこことここの青と緑の船に攻撃を仕掛ける」
「大幅な作戦変更になりますわね」
「そうでもないぞ、大将機を鹵獲したら降伏を認めるように説得して早期決着をつける」
「そうなると他の傭兵が黙ってないのでわ？」
「鹵獲したら所有権は俺になるようにグランドマスターと交渉したぞ、報酬は分割払いになったけどな」
「金額が金額ですから仕方がありませんわ」
ベルの計算によると参加報酬と撃墜報酬で軽く億が超えそうな勢いらしい
「行ってくる」
「ご武運を」
リエッタに見送られながらブリッジを後にし、格納庫へ
「そう言えばセルフィ、見なかったな」
「セルフィなら花を摘みに行ってましたよ、船長」
「なるほど、トイレか」
「船長、デリカシーを欠きますよ」
ベルに怒られた
格納庫に行くと補給が終わったようだ
「ストージ、お疲れ」
「消耗が少なくて早く終わったぞ」
「助かる」
アリスは俺が戻るのを待っていたようだ
「アリス」
「ヒイーくん、どうしたの？」
「青と緑のGシリーズを鹵獲する方向で倒すけどどっちを相手したい？」
「青って水のエミリオとか言うやつ？」
「そうそう」
「あの女ね、私は青いのを叩くわ」
「俺は緑の方な」
アリスは水のエミリオを知っているようだ、女とか言ってたのは聴き間違いだろうか
